九州の風来坊

今は自由人で風来坊、何処までも突っ走る男は何処に行くのやら

平井栄一

2008年06月03日 21時47分56秒 | Weblog
初めて受け持ったジュニアのメンバーに平井栄一はいた。
その時のメンバーの名前が刻まれたナンバープレート、ここに名前を刻んだ少年達の数人はナショナルチームメンバー入りを決めている。
平井、この名前を数年前に俺は覚えた。ジュニアカップで逃げを決めた瞬間、こいつ良い走りするな、センス抜群だなと感じだ、これは絶対誰か指導者が居ると直感した。その少年を見るとそばに横浜ナンバーの車がとまっている、即座に師匠に電話したらやはり師匠の弟子、と言うことは俺の孫でしか。
それから数年してまさか一緒に海外遠征に行くとは思わなかった。
栄一何か元気が無く大人しいそうな感じ、大丈夫か走りとうせるかそんなんで?
それがだ、集団で落車して血だらけで倒れている平井、メカが自転車を治してスタンバイ。ここで攻撃モードに入らないとすべてが終わると思った時少年は変身した。
行くぞ平井。車を引く俺はアクセルに力が入る、速度はどんどん上がる、無線機が使えないためにメカに危険を知らせてもらいながら先頭を追う、エリートでも音を上げるトラブル後の誘導を完璧にこなして、もうすぐ追いつくと言う時に周回に路に入り集団復帰は出来なかった。
佐賀のインターハイでも逃げまくるが結果にはつながらない、でも逃げる。
アジア選手権の選考会では1次でもれ2次合宿にその姿は無かった。
なんとなく師匠には聞いていた悔しかったろ。でもそれが競技の世界だぞ自分で勝ち取るしかないんだ。ある意味プロの世界より高校生のほうが厳しい世界だ。
そして今回の全日本でチャンピオンに輝いた。
運が良かっただけですと答えた平井は今後何処まで伸びるか?もしかして素質型かもしれない。
高校の場合高校の先生の情熱と練習量で力を発揮している場合が多い、しかし一人で練習していても強い選手がちらほら居るのだ。
そいつらは多分素質型で将来伸びる可能性を秘めている、少年達よ今勝てなくても諦めるな、問題はエリートになってからが勝負だからな。

逃げ出すつもりが

2008年06月03日 12時35分16秒 | Weblog
俺の仕事もここまでだろと思い沖縄か台湾に逃避行するつもりだった。
沖縄だったら青い海とソウキそば、
ところが6月下旬ジュニアの合宿依頼でキャンセル。
7月、8月は何とか逃げ出したい所だ。
俺の出番は又スーズン終わりのアジアツアーとジュニア、アンダーの強化だろ。
ジュニア、アンダーは目標を定めもう一段階ステップアップするぞ。
俺が居る間に強くなれ、時間は無いぞ、それまではベストを尽くして強化するからな。
ジュニアの合宿の為に練習を再開する、ラビテビの時の同じように走りながら指導だ。3週と短い練習だだが万が一俺に負けたら代表は無いと思えよ、今期2回目の全日本選手権が限られた選手により行われる、調整しろ、練習車輪で来るな、俺を交えた選考レースだからな。

昔のチームメート

2008年06月03日 09時42分44秒 | Weblog
昔のチームメイト橋川健、前日に少し話をした時に明日逃げるなこいつと直感した。それは選手が話すときの口調でなんとなく伝わる物がある
そして思った通り1周目から逃げてきた。
俺はこの男が現れた時心がときめいた。当時遂に現れた本物だったのだ。
走りながら嬉しくなりこいつを倒す事が楽しかった事を思い出す。
ベルギーでの一緒のチームでも活動してきた、日本で戦った時も俺と橋川コンビは多くの勝利を手にしている。
そんな橋川も若くは無い、それでも勝負に徹した男の身体に流れる血はプロの証を見せ付けてくれた。
今回最終的に切れて行った選手達のなかで気がついた事は、簡単に力を抜き脱落していく選手と、切れてからも集団が見えなくなるまで懸命に踏み続ける選手と二つに判れる事。橋川は懸命に踏み続けた一人、その横を車で抜いていく俺は勝負師の本当姿を見たような気がする。

福島康司

2008年06月03日 09時22分55秒 | Weblog
福島康司、工事?
ずいぶん前から変な男でぺいぺいの時代から知っている。
何時も三浦さんと声をかけてくる、そして握手を求めるが握手は俺が拒否、強くなったら握手してやると何時も言っていた。
俺はこの男の走り好きだ、がむしゃらに行く姿、何時か強くなるんだろうなと思っていたら強くなつた。
数年前の全日本でも一緒に逃げ優勝をかけているのにシマノの選手が先頭を引かないから負けると言い出し、アタックを掛けまくり残り2kmで集団においつかれた事がある、あのときに康司が馬鹿な事をしなければ。
数年前日本チームの優勝をかけインドネシアでエンジン全開になった事を思い出す。後方からくる福島兄貴、兄ちゃんの為に行け引け引き続けろ。ここ言葉通り康司は全身全霊で引き続け優勝に貢献した。丁度この頃から握手をしてやることにしたのだ。最初は康司も驚いていたが、弱い奴、戦えない奴と俺は握手などしたくは無い。そんな康司が今回もぼろぼろになるまで梅丹の一員として戦い切れていく姿を見た。康司又見せてくれその力強い逃げを。