日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

こだわりなんて何もない

2008-06-12 06:52:14 | フランス語
事務所の廊下を夜半に歩いていたら、夜警の
警備員と出くわした。顔見知りの、僕より少し
年上ぐらいの警備員だ。病気で休んでいた時期があり、
少し赤ら顔のスキンヘッドのやつだ。

「日本に戻るんだって?」とやつはいった。
「そうそう、仕方ないよ。もう長いことフランスにいたから」
「ああ、そう」と彼は言った。「自分もいつまでここで
働くか分からないけど。別にここにずっといたいわけじゃないし」
と警備員はぶつぶつ話し出した。
「行くんだったら、北イタリアに行きたい。知り合いが
北イタリアに移住したんだ」

そして彼は言った。

je peux partir du jour au lendemain.
il y a rien qui me retient ici.

(いつだってすぐにでも旅立てる。
ここには俺を引き止めるものなんて何もない。)

なんか映画みたいなセリフだよなあ、と思った。
いずれにせよ、何もこだわるものもない態度は潔い。
真に大事なものというのはそんなにないもんだ、と思う。

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