日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

海とピカソと闘牛~南スペイン6日目

2005-08-28 18:22:12 | スペイン
毎日、毎日あちこちアンダルシアの町に
出かけていってはマラガに戻ってくる
生活にもうんざりしてきた。気温は相変らず
高いし、一日で100キロ以上移動するのも
結構な体力を要求されるのだ。要するに旅行の中だるみ。

ということで、今日はあまり動き回らず、
ホテルのあるマラガの街を攻略することにした。
よく考えたらマラガの街、これまで全然落ち着いて
見てなかったもんな。

正午過ぎ、マラガの大動脈、アルメダ・プリンシパル通り
を中心街に向かってぼちぼち歩いていく。この通りには
気持ちのいい街路樹が切れ目なく植わっているほか、
市内あちこちに向かう路線バスのバス停が集まっている。
バス停の人々の群れの横を何度もすり抜ける。
途中で郵便局に立ち寄り、日本の友人への葉書を投函。

ピカソ美術館は、旧市街、カテドラル近くにあった。
昔の宮殿、「ブエナビスタ宮」を改装して近年オープン。
そのアンダルシア建築を見学するだけでも
意義がありそうだ。

わくわくして入場すると、12程のかなり広い展示室に、
時代別にピカソの絵画がところ狭しと
展示されている。もう長いこと、パリのピカソ美術館に
行っていないのだが、ふと昔、そこへ行ったことを思い出しだ。
ある人が、「ピカソ美術館へ行くと、絵を前にして
ピカソと対話をしているような気持ちになる」と言っていた
のだけれど、本当にそうだと思う。そしてその感覚が
また甦ってきた、マラガのピカソ美術館でも。
極めつけは、美術館のパンフの表紙絵になっていた
「座るジャクリーヌ」。ジャクリーヌは本当にピカソに
とってミューズだったのだなあ、と実感するとともに、
こんな内省的で、精神的な絵を生産するピカソは本当に
天才だったんだなあ、などと思った。

ピカソ美術館のあとはマラガのビーチに。
陽はすっかり落ちて空は曇りかけている。
途中で闘牛場の脇を通る。闘牛の真っ最中らしく、
観衆の「オーレ、オーレ」という掛け声が中から
響いてきた。盛り上がってんだろうな。
マラガのビーチでは、ネルハの方向まで海岸沿いの町の
明かりがどこまでも見渡せた。

ピカソ美術館(↓)

www.museopicassomalaga.org


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