日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

フランスの銀行(の謎)

2005-05-28 04:08:40 | フランス
というか、もうこっちの生活も
四年目になるから何も驚かない
のだが、それを差し引いても最近の
フランスの銀行の進化はすごい。

日本の銀行の支店というのは
窓口がたくさんあって、自分の
順番を待つお客さんたちが
ソファーに座っていて、その
横に並べられた複数のATM機に
人が並んでいて、なぜかその人々の
交通整理をする銀行員もいたりして、
とりあえず人間がすごくたくさんいる!
というイメージだった(もし最近は
違っていたらごめん)。

こっちの銀行の支店は、完全アドバイザー制。
融資などの相談がある人は、自分の銀行
アドバイザーに前もってアポをとって、
アドバイザーのキャビネ(銀行支店内に
たくさんある個室)で相談したりする。

では一般のお客さんはどうするか?
預入れも、引き落としも全部機械で
させられることに。
僕の支店なんて、「受付窓口」なんて
全面廃止になって、機械しか置かれていない。

フロアの奥に、「案内カウンター」があって、
人が一人一応は座っているのだが、この
人(おばさん)がまたすごい。
たいていの質問には、「分からない」
とか「初めて聞いた、そんなこと」とか
といってまともに答えてくれない。
こないだなどは質問を受けたあと、
「同僚に聞いて来る」といって席を
外した挙句、「同僚はいなかった、
電話アシスタンスで電話して聞いたら?」
などと言っていた。

今日、目撃したのは、
「振込みを行ないたいんだけど・・・」
と言ってきたお客に向かって、
「なんでインターネットで振込みしないのか?
ネットで今は振り込めるんだから」などと
言って追い返していた。って客追い返して
どうすんだよ(笑)。
さすがフランス。でも、お客の誰も不満を
言わないところが、また不思議。みんな
生活に余裕があるから腹も立たないってこと?