日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

オーベルヴィリエ界隈(セーヌエ・サン・ドニ県)

2005-05-18 06:15:16 | フランス
アムステルダムについて書こうと思ったが
今日に限ってパリ郊外のオーベルヴィリエに
外勤したんでその件に変更。

まったくオーベルヴィリエに行く
日本人なんてまったくいないよ、ってぐらい
俗世間から離れた場所だよ、オ-ベルヴィリエは。
僕も普通の生活をしていたら絶対行くことない場所。

事務所で借りていた美術品をオーベルヴィリエに
住む作家のアトリエに返しに行ったんだけど・・・。
パリから北の郊外に出て、オーベルヴィリエの
町に入っただけで、なんか雰囲気が違う。
歩いている人間も移民系の人ばかり。
要はアラブ人と黒人と僕のようなアジア人ばっかり。

HLMの立ち並ぶ街区に迷い込んだんだが、
自分の前の車、ちょっと信号待ちで停車したんだけど、
その隙に、近所にたむろしていた黒人の青年に
ボンネットによじ登られ、車体をぼこぼこ歩かれていたっす。
まだ夕方の6時ぐらい、太陽も高い頃なのに。

フランスの荒れた郊外の町じゃ、よく夜のうちに
停車中の乗用車が焼かれたりするのだが、
ここじゃそれが起こっても何も驚かない感じ。
なかなか芸術家の家がわからず、通行人に道を尋ねようと
近寄って行こうとすると、「ジロジロ、見るなよ」
とかと怒鳴られるし・・・。ってなんだ、これ。

作品の保有者のアーティストにようやく会うと、
開口一番、「車で来ましたか? ちゃんと鍵は閉めましたか?」
などと聞かれる始末。どういう場所なんだよ、オーベルヴィリエ。
でもこれでも日本で公演もしたバルタバスの常設劇場
とかもあるんだよねえ。