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日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

フランス語の構造

2006-05-11 05:54:53 | フランス語
今日は同僚でちょっと日本のことを知っているおじさんとべらべら
喋っていたのだけど、ふとしたことで、
「日本語はフランス語に比べて洗練されている」と言われた。

どういうことかと聞いてみると、結局はフランス語はすぐにyes、 no
を伝える言語だけど、日本語は文章の最後まで行かないと、
肯定なんだか、否定なんだか分からない。そういうニュアンスを伝える
素地があるところがフランス語よりきっと粗野でないんだろう、
とおじさん、言ってました。それが本当だかどうかはさておき、
こっちに住んでいてたまに組織外の日本人と話すと、
「君、イエスかノーか、結論だけ早く言ってくれ。
そうじゃなきゃ、時間の無駄だから」と言いたくなる様な
人に出くわすことがよくある。今考えると本人の性格もあるけど、
日本語の構造のせいもあるんだな、きっと。

SOPALINという単語

2006-05-06 15:10:39 | フランス語
「SOPALIN買ってきて」とある日言われ、
何のことだろう、と思っていたら、何のことはない
ロール状になっている紙ナプキン、essuie-toutとか
言われているあの製品のことだった。

どうも製造会社の名前がそのまま名詞になったようで
これはウォークマンやスコッチがそのままフランス語になった
のと似ている。
ちなみにベルギーではこの会社ではなく、別の会社が
製造しているため、SCOTTEXとかって言うらしい。

ちょっとしたコトバのはしばしで

2006-04-20 07:04:34 | フランス語
フランス人の友達の家に飯を食いに行ったら
ラングドック・ルシヨン地方という言葉が正しく
発音できないと指摘され、何度か練習させられてしまった。

languedoc-roussillon

その後、別の友人と電話で話し、
ジェラシーという単語とトゥールーズという都市名を
正しく発音したら、
「なんで日本人アクセントを隠すのか」などと
心外なことを言われた。って、いいじゃん、正しく話してるんだから。

jalousie toulouse

最近、ニューカレドニアってやっぱ現代の
フランスの植民地に違いない、と思うこと多し。
あっちからもらうフランス語のファクスも微妙に
フランス本土のフランス語と違うし。



恋は理屈じゃない、をフランス語で

2006-04-12 14:48:35 | フランス語
言うとどうなるかというと、今日何かの雑談の中で
同僚のバレリーが言っていた、

L'AMOUR NE S'EXPLIQUE PAS

みたいな文章になるのかなあ。

今日の夜はパストゥールにあるDIX VINS(10のワイン)
という名前の店に夕飯を取りに言った。
音だけで聞くと、DIVIN(神々の、とか、このうえなく素晴らしい、の意)
と同じなので、それとかけてるのかなと思ったが、そのあと
DIX VINGT(10-20)とも同じなので、10時から20時までしか
開いていない店なのかな、とか、あとdivan(ソファーのこと)
にもちょっと発音が似てるので綺麗なソファーがあるのかなあ、
などといろいろ思いを巡らせて店に行ってみたが
どれもあたってなかった。料理はうまかったけど。

辞書にない言葉

2006-04-06 15:00:48 | フランス語
日常会話に、仏和辞典なんかには出てないコトバがたくさん出てくる。
もちろん砕けた俗語的表現が多いんだけど。こういうのって
結局フランス人の友人に聞かないとわからないんだよねえ。

例えば"pharaonique"なんて単語は辞書には「エジプトのファラオ王朝時代の」
なんて意味しか出てこないけど、こっちの人は
「ものすごい!」なんて意味で使ってるし(若い層だが)。

いわゆる「おかま」という意味の「tarlouze」という単語も
あるが、これなんかそもそも辞書に出ていない(当たり前か)。
と思ってたらイギリスのテレビドラマのフランス語吹き替えの
台詞にこないだ出てきていた。

カッコいい、という意味のbeau comme un camion
なんて、なんでトラックが出てくるんだよ、なんて思うが。

疲れている、をフランス語言うと

2006-03-22 06:40:30 | フランス語
まず最初に学校で習うのは、fatiguéだろうな。
そのほかには、
épuisé
exténué
à plat
とかいろいろあります。最近学んだのが、

lessivé

lessiveというのは洗濯、の意味だけど、洗濯機で
振り回されて、脱水かけられて、後になにも残ってない
カラカラの状態になるほど疲れている、なんてニュアンスか。

ふと思い出したんだが、10代の学生のころ、よく親や
周りの人間から僕は、「スポーツもできないけど、勉強も大してできない」
みたいに言われて、自分への自信をなくしていた。
で、大人になった今どうなったかというと
「恋も仕事も大してできない」人間に
なったみたいで、あまり状況は昔と変わってねえよ。



ビジネス文書の書き出し

2006-03-14 04:06:09 | フランス語
FAX文書を作成するとき、普通「●●の電話に基いて~」という
決まり文句があるんだけど、仏語だと以下(↓)

Pour faire suite à notre entretien téléphonique du 10 mars 2006.....


という調子で書いていたら、同僚のフランス人から今は
そんな言い方しない。ただ単に、

Suite à notre entretien téléphonique...

だけで十分、と言われた。外国人である僕にはどっちも同じに
思えるけど、前者のほうがやっぱり重たいらしい。
そういえばメトロに乗っていてストで交通が麻痺しています、
ってアナウンスされるときも

Suite aux mouvements sociaux, le traffic est perturbé...

なんてよく言ってるよなあ。



「変なヤツ」をフランス語で言うと・・・

2006-03-08 15:43:25 | フランス語
一体何になるんだろう? と考えてみると、
ヤツは「type」だろうけど、「変な」は
どの形容詞になるのか?
ここに二つの言い回しがある。

un type bizarre
un drôle de type

どちらも日本語に訳すと「変なヤツ」でしかないのだが、前者の
bizarreというのは本当にネガティブな意味しか持たないため、
「(気味悪い)変なヤツ」というニュアンスか。
ちなみに後者は「(面白みのある)変なヤツ」という感じ。
他にもinsoliteなんて単語もあるが、日常会話で使われているの
を聞いたことがない。あと、cingléとかdingue(dingo)とかいう単語もあったけど、
どんどん意味が離れていくから省略。

on peut bien être compétent sans être cinglé
(キチガイなんかにならなくとも有能な人材にはなれる)
とは同僚が言っていた言葉、キチガイみたいに働かなくても・・・。
みたいな文脈だったかも。

三月になるとフランスを旅行したくなる。初めてフランスに来たとき
三月だったから。つーか、卒業旅行のつもりだったんだけどね。
(しかし卒業が延びたから、卒業旅行にはならなかったが)


言葉を探して

2006-02-28 07:10:45 | フランス語
というほどでもないのだが、今日は思い出そうとして
思い出せない、引っかかる単語が後から後から出てきて困った。

1:テストの不合格者
reçuに対して、不合格者を指すnon reçuとかnon admisとかって単語が
あるが、もっと簡単な口語的表現があったはず。なんだっけ・・・と
友人に電話をして聞いた、colléという単語だった。

2:avoir les boules
あまり上品な表現じゃないが、j'ai les boules!とテレビで言っている
人がいたので、なんだったっけ、この表現、昔聞いたことあるんだけど・・・、
と思い周りの人間に尋ねる。「(何か失敗して)クソッ」とかそういう
ニュアンスらしい。ほんとは、j'ai les boules qui remontent à la gorge
の省略表現らしいが。って何の役にも立たない知識か。

カラス -corbeau-

2006-02-26 19:08:32 | フランス語
職場で、なぜか巨大な黒ガラスの絵が表紙になっている週刊誌を
ピラピラめくっていたら、いきなり同僚のヴァレリーから雑誌を
取り上げられ、尋ねられる。「この絵の意味分かるか?」と。
「鳥インフルエンザを象徴してんの?」などと気の抜けた答えをすると、
彼女はニヤニヤ笑い、「違う、違う。ちゃんと特集記事の内容を読んで」
表紙に書かれた特集記事の内容はどうも税金申告関係の記事。
これがなぜカラスと関係があるのかまったく分からない。
「カラスというのは、フランス語では密告する人のことを指すの。
税務署に匿名で手紙だして脱税を密告する人がいるでしょ」

家に戻ってカラスの意味を仏和辞典で探すと、確かに
「匿名の手紙を出す人」と書かれている。

別のフランス人の知人に電話で聞いてみると、
「カラス」という単語がどうしてその意味になったのかその起源は分からないが、
普通は片田舎の村で、誰と誰が不倫している、とか、誰が犯罪を犯している、とか
そういう閉鎖的な社会で飛び交う匿名の手紙の主、のイメージ、と話していた。
引用、クルーゾーの名作映画『le corbeau』(邦題はまさに『密告』)。

日本人社会、という言葉

2006-02-15 16:30:26 | フランス語
他の会社の人と電話で話していて、
「週末は友人に会う予定」と僕が言ったところ、
「友達はフランス人の友達? それともフランスの日本人世界
(MICROCOSME JAPONAIS)の人?」と返された。

microcosme japonaisという言い方はあまり聞かないなあ・・・。
普通閉鎖的なパリの日本人社会を指しては普通に、
communauté japonaise(日本人共同体)とか
petit milieu japonais(日本人小社会)とかいう表現はよく聞くけど・・・。

などとボーッと思っていたら、今、テレビの映画宣伝番組で
ダニエル・トンプソンの新作映画の説明の中で、
やっぱり閉鎖的な世界を指して、microcosmeという言葉を使っていた。
普通に使う言葉なんだ・・・。





期間の言い方

2006-02-12 01:37:41 | フランス語
こっちに住んでいる日本人が
(あまりフランス語に造詣が深くない)、
フランス語で
「8日以内(SOUS HUIT JOURS)に○○してくれ」
と説明を受けているのに、
「ああ、ああ、8日後ね(DANS HUIT JOURS)」
と答えていた。というかそっちのほうが言いにくいと思うんだが。
しかも意味が違うっつーの。

フランス語での期間の言い方というのは日本に住んでいた頃は
そう気にしなかったのだけれど、こっちに住むようになって
無数にあることに気が付いた。上の例以外にも

sous un delai de 8 jours(8日以内に)
d'ici à 8 jours (今から8日以内に)
dans le courant de cette semaine(今週のうちに)

などなど。
あと結構僕はここで偉そうなことをいろいろ書いているけど、
こないだ本当にきっちりとした敬語を使っている日本人女性に
あった。話しているうちに、いかに自分が日本語を滅茶苦茶に
話しているか自覚。敬語なんて怪しいもんだし、
そのうえ標準語と福岡弁混ぜて喋るもんだからときどき
同僚の日本人から「ワケ分からん」と言われるですばい。

格言つーか、今日の一言

2006-02-07 04:38:42 | フランス語
電話口でフランス人の仕事相手と話していたら、
「最近こんな言葉を新聞で見つけた」と言って以下の
言葉を教えてくれた。

l'essentiel, ce n'est pas de faire ce que l'on aime,
mais d'aimer ce que l'on fait.
(大事なのは、好きなことをやることではなく、
やっていることを好きになることである)

忍耐強い彼女らしい言葉、なんて感心。
後で同僚のフランス人に「この言葉どう思う?」と
聞いてみたら、「おまえのこと?」とか「馬鹿じゃないの?」
などと冷めた反応しか戻ってこなかったぜ。


カフェオレとは?

2006-02-06 06:38:19 | フランス語
今日レ・アールのカフェに行ったんだけど、
カフェオレが頼みたくて、カフェ・ア・ラ・クレーム・シル・ヴ・プレ
(café à la crême s'il vous plaît)と言ったら、馬鹿にした顔で
カフェ・クレーム?(café crême?)と言われた。
カフェ・ア・ラ・クレームとは言わず、ただ単に
カフェ・クレームと言うらしい。つーか昔は確かにアラクレームって
言ってたと思うんだけど・・・。

自宅から思いついてルーブル美術館まで歩いていく。
二時間ぐらいかかる。こんなに冬空の下、辛抱強く長時間歩いたの
初めて。道中、退屈を紛らすためあちこちに首を突っ込む。
締まったままの美術館とか、閉店している日系百貨店とか。

日本人アクセント?

2006-01-27 16:06:08 | フランス語
前回のブログに質問をRINTAKOさんから頂き、返事を書いていたのですが、
あまりにも長くなってしまったので、記事にしてしまいます。

僕が一応日本人アクセントと書いていたのは、「全体的な発音の傾向」の意味です。
ただフランス人に日本人の発音が一般的にどう認識されているか、ということは
なかなか書きにくいのですが、
もともと母音や子音の数が非常に少ない母国語を喋っているのだから、自然訛りが
生じてくるのかな、しかも大人になってから習得してしまうとなおさら、などと思います。

自分の周りの日本人を見てみると(もちろんちゃんと発音している人もいますが)
「u」の発音ができない人が多い。自分もちゃんと発音していないかも。
「ュ」と「ウ」の間で、かつ口笛を吹くときのような口の形でとか学校では
習うのだけれど、これが難しい。例えばTAKERUという日本人の名前の
つづりをアルファベットで電話で説明するとき、E(ウ)とU(ウ)
が同じ発音になってしまう。
ちなみに「テ」「ア」「カ」「ウ」「エール」「ウ」だよね。

電話でやっぱり聞き取れないのが、「B」と「V」。
あまりに分からないので、いちいち「b comme bernard」
V comme victoire」と念押しするようにしています。

あとやっぱり、これもカタカナで書くと「ウ」なんだけれど、
OUのつづりになるときの「ウ」。MOUCHE(ムーシュ)と
EUのつづりになるときの「ウ」。よく言われるのが2の意味のDEUXと
12の意味のDOUZEの「ウ」の発音の違いをはっきりさせられない。聞くほうも
単語の後にHEURES(時間)がついてしまうと、リエゾンがかかり
deux heures(2時)なのか douze heures(12時なのか)分からなくなってしまう。
前出のMOUCHEという単語は、ハエという意味なんだけど、「ウ」に力を
こめすぎて、僕はいつも「おまえはアフリカ人か」などと笑われる。

あと「エ」かな。éと綴るときと、ai と綴るときはどちらも「エ」だけど
「開いたエ」と「閉じたエ」で発音が違うんだよな。友達でミエという
日本人の女の子がいるんだけど、彼女の場合、よくフランス人から
miéなのか、mièなのか、しょっちゅう尋ねられるらしい。

あといろいろあるんだけどエレメントが多すぎて書ききれないっす。
とりあえず僕が正しく発音するには難しすぎるパリのメトロの駅名書いときます。
richelieu drouot
ledru rollin
reuilly diderot
などなど。