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日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

行動主義

2008-04-28 04:45:26 | フランス語
友人が「行動主義」という本を読んでいた。
なるほどなあ、と思いながら新聞を読んでいると
こんなモリエールの戯曲の引用にたまたま出くわした。


Il faut faire et non pas dire,
(言うのではなく、行動せよ。)

日本語で言うところの、「不言実行」と言うやつですな。
まったく賛成。





下品な話

2008-02-09 16:37:03 | フランス語
普通のサラリーマン(というか自分もそうだが)の友人の
ブログをちょこと覗いたら、今日は上司に褒められて
嬉しかった、みたいなことが書かれていてぎょっとした。
あいつ、上司に褒められると嬉しいんだ。
自分だったら嬉しくもなんともないんだが、そんなこと。

フランス人の同僚と少し猥褻な話をしていて、
「そんな卑猥な話を・・・」という意味で、
gauloiserie
(いやらしい冗談、の意味。
陽気で好色だったガリア人の性格から来ている単語)
と言ったら、「そんな単語知らない。grivoiserieのこと?」
などと反論された。ちなみにgrivoiserieも大体
そんな意味の単語。でもこの手のタームは無尽蔵にあるなあ。

ダイナミックな仕事

2008-02-07 07:34:02 | フランス語
どうでもいいことなんだけど職場で広告戦略の話をしていたら
すかさずバレリーが大声で言った。

je vais bombarder tous les milieux
(すべての関係者を爆撃するから)

bombarderなんて今ではアフガニスタンのタリバン空爆の
文脈でしか使われないから度肝を抜かれた。
さすがバレリー。というかもうちょっと言葉を慎め。

全然関係ないが、相手を許す、とはどういうこと
なんだろうか、とひょんなことで今日は考えた。
相手のミスを許すこと、相手の不手際を許すこと。
人間性によっては僕は許すこと自体問題外な他人も
いるけど、それを除けば僕は他人のことを許している。
そんだけ他人に無関心ということなんだろうが。



いつか行きたい場所

2008-01-29 07:01:06 | フランス語
オランダの北部海岸、北海沿いに細長く
大陸と平行して浮かんでいるような列島がある。
フリージア諸島だ。
なんか寒々しい北海に浮かんでいるその姿がすごく
痛ましくて、か細げで、いつか行ってみたい場所だ。
たぶん、寒くて荒涼としているだけなんだろうけど。
海岸線をビュービュー吹き付ける風の中、
ぶらぶら散歩していたいとかと思うんだが。
そういう話をフランス人の友人としていて、つい
フランス語で

j'aime bien y aller(そこに行きたい)

と言ったら、「一回も行った事のない場所に対して
そういうのはおかしい」

j'aimerais bien y aller(そこに行きたいのだが)

と条件法を使わないといけない、と言われた。
ちなみに前者はすでに一回でも行った場所、
知っている場所に対して使用するもので
「そこに行くことが好きだ」という意味にしかならない
と言われた。

間抜けという言葉

2008-01-18 07:15:41 | フランス語
うんざりする、ということを指すフランス語はすごいたくさんあるが、
最近覚えた表現。

C'est rasoir.

「それはかみそりだ」ということなのだが、なぜかうんざりするという
意味になるらしい。確かに、ひげまわりに関する単語はすべてそっちの
意味になるもんな。la barbeとか。

今日、会議に出ていたらバレリーがいきなり、ある意見を述べた同僚の
フランス人に、

Arrêtes de parler comme un couillon!
(間抜けみたいなことを言うな!)

と言ってみんなを驚かせた。確かにつまんない意見だったんだけど、
couillonなんて言うか、普通?

それは思い上がった考えだね

2007-12-17 15:23:44 | フランス語
日曜の午後まで仕事。疲労困憊で、なんかよく分からない
うちに一週間が過ぎた。しかし、これで今年の仕事も
とりあえず山を越えたので(小さい山はまだあるのだが・・・)
ようやく一息。

そんでもってテレビを見ていたら、上のような一言を
番組で発している女優がいた。

C'est condescendant!
(それは人を見下してるよ)

ベルギー出身のこの女優に、番組のコメンテーターが
最近のベルギーのワロン(フランス語圏)
とフラマン地域(フラマン語圏)の紛争に関して、
「もともとワロンはフランスの領土であるべきだったんだから、
この際にフランスにまた戻るべき」とかそういうような
ことを言ったことに対する返答。
確かに、多文化共生が自分の国のそもそもの存在意義なんだ
と言っている彼女にそんなことをコメントするのは興ざめかもな。
今日は氷点下まで気温が下がった。



カタカナの罠

2007-10-31 06:58:58 | フランス語
同僚のフランス人にカタカナで書かれたフランス語の
一節があってまったく分からないんで解読して、と頼まれた。
カタカナは以下の文句。

レタ・ネパフェ・プー・ディーゼ・アール・メプー・セビー

まったく分からん。マルローの言った言葉ということしか。
レタというところだけ、多分、国家の意味の「エタ」だと
分かった。で、ネットで検索しているうちに判明。

L'ETAT N'EST PAS FAIT POUR DIRIGER L'ART MAIS POUR LE SERVIR.

国家は文化を動かすためにあるのではない。
それを使うためにあるのだ。

という大仰なセリフだった。マルローはこんなこと言ってたのだ。
60年代の「文化の家」政策は失敗したとフランスでは言われている。
誰もマルローの提唱する崇高な「文化論」についていけなかったのだ。
労働者も炭鉱夫もオペラを見に行く、という図式は誰が考えても
無理があるもんな。

さかさまの世界

2007-10-20 16:15:13 | フランス語
同僚のバレリーにメールで何か返事をしたら
一言、この言葉がまたメールで返ってきた。

Ci mer

最初、「何書いてんだろう、この人」と考えていたが
そのうち分かった。これ、「Merci」の逆さ語なんだな。
日本語だと、渋谷のことを「ぶやし」とか
女のことを「なおん」と言ったりとか、そういうふざけた
言い回しがあるけれど、フランス語であんまり聞いたこと
なかったんで笑ってしまった。単語自体を入れ替える
contrepètterieというのは聞いたことあったが。
他にどんな逆さ語があったっけ・・・。



5区のレストランと僕

2007-09-09 19:28:13 | フランス語
雑誌を読んでいたら面白い記事が載っていたので記しておこう。
5区に新しくできたレストランについての記事だったんだけど、
問題はそのレストランの名前。

TOUSTEM(トゥステム)

もちろんこんな単語はフランス語に存在しないので
記者がいろいろ意味を考えている。何か同音の単語の
言葉遊びでこの名前がつけられたのではないか、と。

最初に思いついたのは

Tous t'aiment(トゥステム)
みんなが君を愛している、という意味。
来店するお客さんはみんな大歓迎です、みたいな
ことが言いたいんじゃないか?


その後に考え出したのが

Tous thèmes(トゥステム)
すべてのテーマ、という意味。
どんな食材でも、どんな料理でも出しますよ、みたいな
ことが言いたいのかな、などと推測。
結局結論は出ず、レストランの名前は
なぞのままなんだが。

トカゲのように

2007-08-26 05:57:51 | フランス語
バカンス中に海に行って日焼けしたことを
フランス人の友人に話したら、

Ah tu as fait le lézard!

と言われた。直訳すると「トカゲをやったんだ」
ということになるが、これは要するに
トカゲが日向でよくじっとしていることからの連想で
「日向ぼっこをする」という意味になるらしい。

で、無謀な日焼けのせいで今背中の皮が剥けまくってます。
ちゃんとプロテクションしていなかったのだ。
顔も真っ黒で「猿の惑星みたいになって」などと言われるし。
ってもう38歳なのに「猿の惑星」なんて言われる自分。

純粋さの勝利

2007-08-10 06:14:24 | フランス語
フランス人の友人が言った、「そういう行動を
innocents aux mains pleinesと言うんだよ」
直訳すると「両手が一杯になっている無邪気な人
という意味だ。

彼女の解説によると、泥棒が盗品を両手にたくさん
持っているくせに、咎められたとき何も知らないような
無実を装う場面からこの表現は来ているらしい。
つまり白々しく無実を主張する人間を指すってこと。
たしかに、彼女と会話しているとき僕は図々しくも
純粋というか、無垢な人間を装ってしまったなあ。
すぐに見透かされて上記のような言葉を投げられてしまった
というわけだ。

で、日本の辞書を調べてみたら、この表現
「愚か者に福あり(無邪気な者には両手一杯の果報がある)」
という意味で出ていた。全然違うじゃん、ニュアンスが。


そんなの火を見るより明らか

2007-06-20 06:52:12 | フランス語
火を見るより、ってこんな漢字だっけ?
とそれはそうとこの表現、フランス語でなんというか、
最近習得した。

C'est comme si on demandait au Pape s'il croit en Dieu

(それはローマ法王に神を信じるかどうか尋ねるようなもんだ)

職場でフランス人の同僚に話したら、
「そんなの俺のおばあちゃんが言ってた表現だよ」
などと返された。そんな古臭いのか。

リヨンの大学とフランス語能力

2007-03-04 07:01:07 | フランス語
リヨンの大学をフランス語で言うとどうなるか?
単純にリヨンの大学だと、uninversité de Lyonとなる。
でも、例えばリヨン第2大学、とかリヨン第3大学とかなるとDEはいきなり
消えて
Univiersité Lyon 2とかとなる。リヨンのあとに2とか3とか
あとジャン・ムーランとか修飾語がつくとdeが消えてしまうのだ。
そういうのって経験則で分かっているもので論理的には考えにくい。などと実感。

今日はフランス語で何か一般人に説明しないといけない機会があったのだが、
全然的を得たことをフランス語で言えず午後中落ち込んだ。
なんでこんなフランス語できないんだろう???
勘が悪いのかな? もともと語学の才能がないんだろうか?なんて。
なんか外国語習得の道は遠いのだった。

フランス語作文

2007-02-24 06:54:47 | フランス語
昔学校で英作文という授業があった。英文を作って黒板に書くと
英語教師が原文が跡形もなく消え去るぐらい、コテンパンに
修正してしまう、という嫌な思い出しかないのだが。
時には主語だけ残して後はまったく違う文章になったことなどあった。

最近仏語の文書を作成して、フランス人の同僚に見てもらうと
僕に気を使わないのか、その英作文の授業の時のように
まったく違う文章になって戻ってくる。しかも人によって文章の
スタイルが違うもんだから直され方もマチマチ。

なんかあまりに直されるので仕事していて空しくなるのだが。
やっぱり書くという行為は非常に難しいと思う。
なんか月並みな結論だな。

鹿の子どもと語学留学

2007-02-22 08:05:53 | フランス語
鹿の子どものことをフランス語でFAONというが
その単語をなぜか外部のフランス人の前で発音する機会があった。
なんの疑いもなく、綴りどおり「ファオン」と発音した。
誰も何も言わなかった。

それで何日か過ぎ、今日、偶然この単語、FAONは「ファオン」
ではなく「ファン」(しかもァンは鼻母音)と発音するということ
をフランス人の友人に指摘される。なんだ、違って発音してたのに
誰も分かってて何も言わなかったんだ!などとムッとする。友人曰く
「外国人だからみんな大目に見て何も言わなかったんじゃない?」とさ。

ふと昔のことを思い出した。大学生の頃、ノルマンディーに語学留学
していたとき、ほんとにフランス語なんて全然分からなくて
よくあんな語学力で留学してたと自分でも呆れる。で、他の
日本人留学生と交流があったのだが、その中に自分の大学の女性の先輩がいた。
同じ九州出身ということで何かと世話を焼いてもらったのだが、彼女は
大学の博士課程に行っていて、まったく僕とはフランス語のレベルが違っていた。
それで尊敬のまなざしでいつも見ていたのだが、いまだに彼女は
すごいんだろうな。