日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

5:55~シャルロット・ゲンズブール

2006-09-02 06:27:40 | 音楽(種さん以外)
念願のシャルロット・ゲンズブール、20年ぶりのアルバム
「5:55」を晴れて購入!いきなり聞きまくる。

AIRがプロデュースしてるだけあって透明感のあるサウンド。
1曲目「5:55」から夜の雰囲気が広がる。
震えるような、か細い、でも上品なシャルロットの歌声が浸透していく。
テレビの解説では「優美」という表現でこのアルバムを
評していたが、まさにそうだと思う。
繊細で、優美で、深遠で、物憂げなシャルロット・ゲンズブールの世界。
ああ、僕はこういう境地に近づきたいんだなあ、と実感。

TU NE SAIS PAS
CE QUE L'ON DIT DE TOI
TU T'EN FOUS SURTOUT
N'Y CHANGE RIEN
TEL QUE TU ES
~TEL QUE TU ES

あなたは知らない
人があなたのことをどう言っているか
何より、そんなことどうでもいい
何も変わらないから
あなたが何者であるか教えて

乾いた空気と砂のほこりと~早瀬優香子

2006-07-09 08:11:29 | 音楽(種さん以外)
♪乾いた空気と砂のほこりと
まどろむ季節に生きている

やっと夏になったので、今年も
早瀬優香子の名盤「水と土」をCDラックから取り出して
聞いてみた。一曲目の「さばくのプール」から
夏の雰囲気満開、南の暑い島に飛んでいってしまう。

極めつけは冒頭の歌詞がさえる「ROSE MARKET」
そして「土地、愛すべきもの~沖縄」。
rose marketには島の、夏の日差しの中でバラを車で買いに行く
シーンが鮮やかに描かれる。
沖縄の歌では、琉球音階の旋律にあわせて、言葉遊びのような
歌詞の中に先祖のルーツ探しや、戦争のことなどが出てくる。
初めて聞いてからもう15年近くたつけど、色あせない夏に
聞きたくなる一枚っす。締めはラストの曲
「光合成、cock a doodle doo」から。

♪人の歩く方向と別の方行くと
バスに乗り遅れてる気がするの

休暇小屋

2006-06-10 15:07:35 | 音楽(種さん以外)
日本の友達が遊佐未森の新しいアルバム「休暇小屋」
を送ってくれた。これはいい!
清新な空気の中で、晴れ晴れとした気持ちで聞く音楽。
心にスッと入ってくるメロディー。どこか懐かしい感触。
遊佐未森ワールド全開のアルバムなのだ。
オススメはfaraway

faraway faraway
wild flowers in a clearing
calling me calling me
softly the mist calls to me

遠く遠く空き地に咲く 小さな花
誰かが私を呼んでいる 遠い霧の中で

火星水路

2006-04-11 15:19:02 | 音楽(種さん以外)
久しぶりに遊佐未森の曲が聞きたくなって
日本から持ってきたアルバム「NIWA」を取り出してみた。

もうかなり前のアルバムなんだが全体の統一性、
曲のバランス、描こうとしている世界がはっきりしていて
全然じゃまにならない、良質のアルバムだと思う。
中でも珠玉の一作、「火星水路」。

火星に水路があると昔の人が思っていて、
でも実際に火星に行ってみたらそこには何もなかった
とかそういう歌なんですが、これがすごくいいのだ。


火星水路が見えるよ見えるよ
尽きせぬロマンきらめいて揺れてる
錯覚なんて無粋な一言
恋は幻 そんなことないと思うよ

ジャック・ジョンソンって

2005-12-28 04:56:57 | 音楽(種さん以外)
恥ずかしながらジャック・ジョンソンって知らなかった。
ついつい家でラジオ聴きながら掃除していると、RTL2から
流れてきた、軽くて、でもどこかメロウで聞き取りやすい曲。
こりゃいい、とネットでチェックしてみると、ジャック・ジョンソンの
sitting, waiting, wishingという曲だった。

FNACに早速アルバム買いに行くと、FNACでも一押しアーティスト
らしく、視聴コーナーに大量のCDが並んでいる。迷わず購入。
ネットで調べると、どうもハワイ出身のサーファーアーティストで
日本でもかなりの人気とか。そりゃ、日本ツアーやるぐらいだからね。

で、アルバムなんだけど、アコースティックギターにシンプルで
すがすがしいサウンドが14曲も入っている!しかも捨て曲がない。
音がたくさんへばりつくような粘着質な音楽が苦手な僕にぴったり! 
上記の曲の印象的なサビの歌詞は以下のとおり。

And i ain't the lord no i'm just a fool
learning loving somebody don't make them love you

Must i always be waiting, waiting on you?
Must i always be playing, playing your fool?

僕は神なんかじゃない、ただの馬鹿なだけ。
誰かを愛することを学ぶことと、君が愛されることは違うんだ

まだ君のことを待ち続けないといけないのかい?
まだ君のバカに付き合わないといけないのかい?




ジョンメイヤーという人

2005-12-22 06:26:49 | 音楽(種さん以外)
念願のipod nano購入。ちょっと高かったけどなかなかの
優れもの。せっせと家に戻って音楽をダウンロードしては
ipodにインポートする自分だった。

これは入れなければ、と早速インポートしたのが
ジョンメイヤー。もともとは敬愛する種さんが数年前に
プッシュしていたので知ったのだが、いわゆる北米によく
ありがちなロック青年、と思いきやなかなかのメロディー
メーカー。しかもそのメロディーがポール・サイモンみたいな
いわゆる「泣き」のあるメロディーラインなのだ。

歌詞も結構平凡なんだけど、よく洋楽にありがちな
「君がものすごく好き」一点張りや、「これから自分はがんばる」
みたいな単細胞なんじゃなくて(ってこれって洋楽じゃなくて
日本のポップスもこういうの多いよな)、
写真で切り取った風景の中に君の面影を追う
(『3×5』より)ようなモチーフだったりしてなかなか
ひねりがいのある曲が満載なのだ。

何よりいいのは聴いたあと、すがすがしいこと。
清涼感があること。気持ちいい人間なんだろうな、彼は。

ジェラール・ドパルマスなどなど

2005-10-22 17:11:15 | 音楽(種さん以外)
先週スーパーでぶらぶら食料品を買っているとき
ジェラール・ドパルマ(GERALD DE PALMAS)
の『楽園へ(AU PARADIS)』という曲がかかっていた。
聴きやすいメロディーとアコースティックなアレンジが
なかなか良かったもんだから、本日FNACに行って
同曲が収録されているアルバムを購入。

彼はかなりのヒットメーカーらしく、よくテレビで
ビデオクリップが流れていた曲が他に2曲収録されていた。
歌詞は結構単純で、エチエンヌ・ダオーみたいに
ひねくりまわしていない。ストレートに動作と情景がすっと
入ってくる感じ。音楽は全編を通じてギターサウンドが心に地いい。

CDの中に入っていた歌詞ブックレットにドパルマスの
日常を綴るようなスナップショットの写真が何枚か掲載されている。
その中に、英国の大物歌手、ロバート・パーマーのアルバムジャケット
写真が! 懐かしい! 70年代のアルバムのようだが
(『DOUBLE FUN』のちょっと前のやつ)、一目で
パーマーと分かる、彼自身が芝生の上で女の子と語らっているジャケット。
思わず頭の中で、彼の大ヒット曲
「愛しき人々(EVERY KINDA PEOPLE)」
が流れてしまった。そんなパーマーももうこの世にいないんだよなあ。しんみり。

アラン・スーションという人

2005-09-28 04:26:53 | 音楽(種さん以外)
アラン・スーションのアルバムを
久しぶりに買った。前回の
『FOULE SENTIMENTALE』
を買ったのは、もう10年近く前になる。僕はまだ
留学生だったかも。その間にアルバムが出ていた
かもしれないけれど、フランスにも全然来ていなかったし、
フランスの音楽を追っかけてもいなかったの省略。

今日買ったのは新作、『LA VIE THEODORE』
ちょっとアートっぽい、崇高さの香りのする
とぼけた味のブックレットがついていた。
一曲、一曲にどう関係するのか分からないけど
イラストが添えられている。
そういえば、THEODOREという名前は「神を愛する人」
を意味するってどこかで聞いたことがあったけ。
THEO、は「神の」という意味の接頭語なんだよな。
神学のことをTHEOLOGIEとかっていうし。

フランスワーズ・サガンに対して贈った
「悲しみよ、こんにちわ」という曲が入っていた。
一番美しいのは、「もし、そのうえ誰もいなくなったら・・・」
という曲。アラン・スーションらしい、美しい
アコースティックなメロディに乗せて韻をやたら踏む
フランス語歌詞が踊ってます。
メランコリックな、
アラン・パーソンズ・プロジェクトみたいな感じ。