く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<リビングストンデージー> 多彩な色と光沢から〝花の宝石〟とも

2014年05月15日 | 花の四季

【南アフリカ原産、英国探検家の名前にちなむ】

 南アフリカは世界屈指の〝花王国〟。とりわけアフリカ大陸南西端のケープ地方には固有種が多く、2004年には「ケープ植物区保護地域群」が世界遺産に登録された。南アフリカ原産にはガーベラ、フリージア、エリカなど日本でも馴染み深い植物が多い。このリビングストンデージーも南アフリカ原産で、日本には昭和初期の1935年ごろに渡ってきた。

 名前の「リビングストン」はスコットランド出身の宣教師・アフリカ大陸探検家のデービッド・リビングストン(1813~73年)にちなむ。花の形が一見キクに似ていることから「デージー」と付いた。ただキクの仲間ではなく、ハマミズナ科の1年草。4~6月頃、鮮やかな金属光沢のある直径4cm前後の花を開く。直射日光を好み、夜間や雨天・曇天の日には閉じたまま。日が差すと、空に向かって一斉に開く。

 和名は「ベニハリ(紅波璃)」。学名から「ドロセアンサス」とも呼ばれる。花の形が同じハマミズナ科のマツバギク(松葉菊)に似て、葉がへら状のため「ヘラマツバギク」という異名も。マツバギクも南アフリカ原産で、一足早く明治の初めに渡来してきた。リビングストンデージーにはマツバギクと違って花心に蛇の目模様がくっきり入る。花色も赤・黄・白・紫・橙・紅など多彩なうえ光り輝くことから〝花の宝石〟とも称される。

 兵庫県淡路市夢舞台の「国営明石海峡公園」では最盛期(4月下旬~5月上旬)を過ぎたものの「18日ごろまで見ごろが続きそう」という。福岡市沖の博多湾に浮かぶ能古島の「のこのしまアイランドパーク」では、3万株のリビングストンデージーがちょうど見ごろ。宮崎県小林市の霧島山麓にある生駒高原でも「満開継続中」(14日現在)。同高原では今「ポビーまつり」(18日まで)も開かれている。

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