実家の近くに大きな本屋さんができてから、時間のある時に出かけるようになりました。
昨年は遠くに行く友人に本をプレゼントしようと探しに。そこで大好きないせひでこさんの絵本を見つけました。これまでも数冊、いせさんの絵に魅せられて購入していますが、今回は三冊買いました。そのうちの一冊と時代物の好きな友人に文庫本で時代物を二冊、絵本はいせひでこさん、時代物はみをつくし料理帖で有名な高田郁さんの本にしました。後で友人が面白かったと感想を書いてよこしてくれたので、ホッとしました。
そのとき、自分用にと買ったのがこの『はくちょう』です。
文は内田麟太郎さん、絵はいせひでこさん。
一羽のはくちょうがきつねに羽を傷つけられ、仲間が飛び立つのに間に合わずひとり池に取り残されてしまいます。
残されたはくちょうの傷が癒えるまで、いけは見守っています。
ひとりだけ、そのはくちょうが飛び立つ日もやってきます。いけははくちょうが飛び立つことを応援しているのですが、その日が近づくと悲しくなっていきます。
いよいよ、たったひとりではくちょうが北国に向かって飛びます。
いけは・・・
いせさんの絵力がすごいです。
はくちょうの姿もいいのですが、いけ、が思いを形にするところが見事です。
ひとりじゃないよ、そうわたしにも思ってくれる人がいるかしら・・・読み終わったわたしの心にそんな言葉が浮かびました。
『はなになりたい』
すまいるママ
4歳になる上の孫がひらがなを読めるので、ひとりでこの本を開いてひらがなを拾って読んでいました。でも4歳にはちょっと長いので無理だと思ったのでしょう。わたしに読んで、と持ってきました。
4歳の子にわかるかな? と思ったのですが、読み始めました。
ライオンは肉食です。生きるためにはウサギだって動物だって食べます。あるところにいたライオンは友だちがほしかったのですが、動物はみんな自分を見ると逃げてしまいます。
そんなライオンがあるとき、にひきのウサギを見つけて食べてしまいます。そのとき「だれもたべないでいきていけたら・・・」とライオンは思うのです。
そして生まれたばかりのうさぎの赤ちゃんを見つけます。それはさっき食べた二匹のうさぎの赤ちゃん。
ライオンはその赤ちゃんを大事に育てます。
うさぎの赤ちゃんと、ライオン。
ふたりの関係はどうなるのでしょうか。
タイトルの「はなになりたい」とはどういうことなのでしょうか。
孫はお話が終わるまでじっと聞いていました。意味がわかったのかしら? でも読んだ後であれこれ聞くことはしません。向こうが聞いてきた場合はお話しますが。
絵本を読み終えたあとに残る気持ちに任せる、部屋に漂う空気感を大事にしたいと思っています。
久しぶりに読みましたが、やっぱり絵本を読むっていいなあ♪
昨年は遠くに行く友人に本をプレゼントしようと探しに。そこで大好きないせひでこさんの絵本を見つけました。これまでも数冊、いせさんの絵に魅せられて購入していますが、今回は三冊買いました。そのうちの一冊と時代物の好きな友人に文庫本で時代物を二冊、絵本はいせひでこさん、時代物はみをつくし料理帖で有名な高田郁さんの本にしました。後で友人が面白かったと感想を書いてよこしてくれたので、ホッとしました。
そのとき、自分用にと買ったのがこの『はくちょう』です。
文は内田麟太郎さん、絵はいせひでこさん。
一羽のはくちょうがきつねに羽を傷つけられ、仲間が飛び立つのに間に合わずひとり池に取り残されてしまいます。
残されたはくちょうの傷が癒えるまで、いけは見守っています。
ひとりだけ、そのはくちょうが飛び立つ日もやってきます。いけははくちょうが飛び立つことを応援しているのですが、その日が近づくと悲しくなっていきます。
いよいよ、たったひとりではくちょうが北国に向かって飛びます。
いけは・・・
いせさんの絵力がすごいです。
はくちょうの姿もいいのですが、いけ、が思いを形にするところが見事です。
ひとりじゃないよ、そうわたしにも思ってくれる人がいるかしら・・・読み終わったわたしの心にそんな言葉が浮かびました。
『はなになりたい』
すまいるママ
4歳になる上の孫がひらがなを読めるので、ひとりでこの本を開いてひらがなを拾って読んでいました。でも4歳にはちょっと長いので無理だと思ったのでしょう。わたしに読んで、と持ってきました。
4歳の子にわかるかな? と思ったのですが、読み始めました。
ライオンは肉食です。生きるためにはウサギだって動物だって食べます。あるところにいたライオンは友だちがほしかったのですが、動物はみんな自分を見ると逃げてしまいます。
そんなライオンがあるとき、にひきのウサギを見つけて食べてしまいます。そのとき「だれもたべないでいきていけたら・・・」とライオンは思うのです。
そして生まれたばかりのうさぎの赤ちゃんを見つけます。それはさっき食べた二匹のうさぎの赤ちゃん。
ライオンはその赤ちゃんを大事に育てます。
うさぎの赤ちゃんと、ライオン。
ふたりの関係はどうなるのでしょうか。
タイトルの「はなになりたい」とはどういうことなのでしょうか。
孫はお話が終わるまでじっと聞いていました。意味がわかったのかしら? でも読んだ後であれこれ聞くことはしません。向こうが聞いてきた場合はお話しますが。
絵本を読み終えたあとに残る気持ちに任せる、部屋に漂う空気感を大事にしたいと思っています。
久しぶりに読みましたが、やっぱり絵本を読むっていいなあ♪
昨日のこと。
母の美容院送り迎えをした。母は車の乗り降りにも新しい車が大きすぎて時間がかかる。ドアを開けても足が思うように上がらないので、踏み台になる箱状のものを雪上に置く。滑るのでタオルを敷いてその上にその箱状のものを置く。
その箱にようやく両足を乗せた。その後助手席に乗る予定なのだが、どうにも上手く足が上がらない。かなり時間をかけて乗り込んだ。
それから歩いてもほんの2~3分で済む場所にあるいつもの美容院へ。美容院の前で先生が立っていた。新しい車だったのでわからなかったらしい。
美容院は二階にあり、しかも階段が急なので、母一人ではなんとも不安らしく、わたしがお尻を押しながら一歩ずつ上がっていく。先生は先頭に立ち、母の不安感をぬぐい去る。
そんな風なので通りから入った狭い路地にわたしの車が止まる時間が結構長い。といっても母が車を降りてから階段を一歩ずつ上っていく時間なので5分かもう少しくらいだけど。
母を美容院に預け、二時間半はかかりそうなのでその間に買い物を済ませ、夕飯の準備を始めていた。午後1時に行き、美容院から連絡があったのが午後3時過ぎ。
車を出してすぐそばのお店まで行った。狭い路地ではすれ違いができるかどうかと思って、更に美容院のある脇道に車をつけた。
階段をゆっくりゆっくり降りて、さらに車に乗るときにまたまた時間がかかった。そのとき道路に軽自動車が止まっているのが目に付いた。母がうまく乗ったので、すぐ近くの母の家に向かおうとしたら、その軽がわたしの前で発進した。わたしはその後に続いた。
ところが、すぐそばにある母の家に入る脇道にその車はバックで入り、こっちにウインカーを出した。
わたしはその脇道に入るので、左ウインカーを出し、手前で止まった。その車がそこから出てくるのを待っていたのだ。だが、なかなかその車が出てこない。こっちを見ているのに出てこないのだ。
なんか変だなとは思った。軽がわたしの車とすれ違いできないとは思っていなかったので。
するとその車がこちらに出てきて、すれ違いざまに窓を開けた。窓を開けたのでわたしも窓を開けた。
「あんたね、まっすぐ行って止めて待っていたらどうなのよ。こっちのことも考えろ。あんたは自分のことしか考えていないんだよ!」と怒鳴られた。
わたしは言われた意味がちょっと一瞬分からなかった。こっちはその車が止まっている小径に入ろうとしているからウインカーを出して手前で止まっていただけなんだけど。なんでこの人にこんな風に怒鳴られなくちゃいけないの? 母も何が起きたのかわからないまま。で、その人はすごいスピードでどこにも曲がらず大通りに向かって走っていった。
なぜ怒鳴られたのか?
考えた。あの人は美容院のある小径でUターンするつもりだったけど、わたしの車があったから、出てくるのを待っていたんだ。すぐ来ると思ったのに5分以上も待たされたあげくにわたしが気が利かないから自分から出ていく羽目になってしまった。
あぁ、きっとあの人はすれ違いするのが嫌だったんだ。
わたしはすれ違いはできると思っていたけど、それってわたしの方の考えで向こうにしてみれば恐る恐るで、すれ違いするくらいなら通り過ぎるのを待っていたほうがいいと踏んだに違いない。それなのにわたしが手前で止まったものだから出てこなくてはいけなくなった。わたしが通りをやり過ごして彼女の車が出て行ったらバックでその小径に入ってこればいいと思っていたのに。
あの人の言い分も分かる。あの剣幕は「そんな車に乗っている奴は自分のことしか考えていない」といった気持ちがありありだった。
きっとわたしの中にそう思わせる何かがあったのだろう。
こっちがすれ違いできるだろうと思っても相手はそう思わないこともあるのだと、ハッとさせられた。
昨日は久々に人から怒鳴られるといういい経験をした。怒鳴られて初めてわかることもあるのだな。反省しきり。
母の美容院送り迎えをした。母は車の乗り降りにも新しい車が大きすぎて時間がかかる。ドアを開けても足が思うように上がらないので、踏み台になる箱状のものを雪上に置く。滑るのでタオルを敷いてその上にその箱状のものを置く。
その箱にようやく両足を乗せた。その後助手席に乗る予定なのだが、どうにも上手く足が上がらない。かなり時間をかけて乗り込んだ。
それから歩いてもほんの2~3分で済む場所にあるいつもの美容院へ。美容院の前で先生が立っていた。新しい車だったのでわからなかったらしい。
美容院は二階にあり、しかも階段が急なので、母一人ではなんとも不安らしく、わたしがお尻を押しながら一歩ずつ上がっていく。先生は先頭に立ち、母の不安感をぬぐい去る。
そんな風なので通りから入った狭い路地にわたしの車が止まる時間が結構長い。といっても母が車を降りてから階段を一歩ずつ上っていく時間なので5分かもう少しくらいだけど。
母を美容院に預け、二時間半はかかりそうなのでその間に買い物を済ませ、夕飯の準備を始めていた。午後1時に行き、美容院から連絡があったのが午後3時過ぎ。
車を出してすぐそばのお店まで行った。狭い路地ではすれ違いができるかどうかと思って、更に美容院のある脇道に車をつけた。
階段をゆっくりゆっくり降りて、さらに車に乗るときにまたまた時間がかかった。そのとき道路に軽自動車が止まっているのが目に付いた。母がうまく乗ったので、すぐ近くの母の家に向かおうとしたら、その軽がわたしの前で発進した。わたしはその後に続いた。
ところが、すぐそばにある母の家に入る脇道にその車はバックで入り、こっちにウインカーを出した。
わたしはその脇道に入るので、左ウインカーを出し、手前で止まった。その車がそこから出てくるのを待っていたのだ。だが、なかなかその車が出てこない。こっちを見ているのに出てこないのだ。
なんか変だなとは思った。軽がわたしの車とすれ違いできないとは思っていなかったので。
するとその車がこちらに出てきて、すれ違いざまに窓を開けた。窓を開けたのでわたしも窓を開けた。
「あんたね、まっすぐ行って止めて待っていたらどうなのよ。こっちのことも考えろ。あんたは自分のことしか考えていないんだよ!」と怒鳴られた。
わたしは言われた意味がちょっと一瞬分からなかった。こっちはその車が止まっている小径に入ろうとしているからウインカーを出して手前で止まっていただけなんだけど。なんでこの人にこんな風に怒鳴られなくちゃいけないの? 母も何が起きたのかわからないまま。で、その人はすごいスピードでどこにも曲がらず大通りに向かって走っていった。
なぜ怒鳴られたのか?
考えた。あの人は美容院のある小径でUターンするつもりだったけど、わたしの車があったから、出てくるのを待っていたんだ。すぐ来ると思ったのに5分以上も待たされたあげくにわたしが気が利かないから自分から出ていく羽目になってしまった。
あぁ、きっとあの人はすれ違いするのが嫌だったんだ。
わたしはすれ違いはできると思っていたけど、それってわたしの方の考えで向こうにしてみれば恐る恐るで、すれ違いするくらいなら通り過ぎるのを待っていたほうがいいと踏んだに違いない。それなのにわたしが手前で止まったものだから出てこなくてはいけなくなった。わたしが通りをやり過ごして彼女の車が出て行ったらバックでその小径に入ってこればいいと思っていたのに。
あの人の言い分も分かる。あの剣幕は「そんな車に乗っている奴は自分のことしか考えていない」といった気持ちがありありだった。
きっとわたしの中にそう思わせる何かがあったのだろう。
こっちがすれ違いできるだろうと思っても相手はそう思わないこともあるのだと、ハッとさせられた。
昨日は久々に人から怒鳴られるといういい経験をした。怒鳴られて初めてわかることもあるのだな。反省しきり。
昨日、夜中に眠ろうと思っても眠れなかった。というのも足が冷たくてね。それで起きてすごく厚い靴下を穿いて布団に潜り込んだ。
でも、全然眠れなかった。とにかく冷たい。しばらく悶々としていたが、これじゃらちが明かないと起き出した。
居間に行き、コタツと暖房の電源を入れ、とぷっと入った。う~ん、あったかいのぉ~。
夜中、録画していた番組を次々に見た。
目がさらにランランと輝いていた。足はとっくの昔に暖まっていた。
ようやく布団に入ったのは午前3時。
あぁあ、これじゃ睡眠不足だよね。
そんな状態で朝起きたので、午前中はもうぐだぐだ。それでもなんとかいつもの美容院に℡をした。
12時からなら空いているとな。即、予約を入れた。だって今日を逃したら、またズルズルと行きそびれてしまいそうだったんだもん。
寝不足のまま出かけたけど、美容院のいいところは洗髪があるってこと。もう天使の指使いにうとうと。すっかりいい気分で二時間超。
たまにはこういう日があってもいいなと思った。
店長さんとの会話も楽しいし、ちょっと前向きになったりして。今年は春から縁起がいいわい、ってな感じで母の所に行った。母は数日前から取り組んでいるニットのリメイクに頭を悩ませていた。母にとってはどこをどう直したらいいのかと考えるのが楽しいらしい。それでも思い通りにはさみや針を使えないところがイライラするようだ。母にとってはそんな状態でも自分で時間をかけてもリメイクすることが楽しいらしい。
わたしの頭を見て、明日は自分も美容院に行きたいと繰り返していた。よしよし、いいぞいいぞ。来週は病院だし。綺麗な髪で先生に会いたいんだよね。
母にとっての病院は女子力を高めるためにあるのかもしれないと思うことがしばしばある。いくつになっても小綺麗にしていたいと思う気持ちは失いたくないなあ、母を見ているとハッとさせられることが多い。
それにしても、明日も今日と同じくらいの寒さだとか。
最低気温がマイナス9度って、すごく寒いんですけど。最高気温がマイナス、ふぅ~、そんな中、母は美容院に行くって。歩くのが大変なので歩いて3分くらいの所まで車で連れていく予定。
それでも寝たきりでないことだけでも嬉しいなと思うこの頃だ。
でも、全然眠れなかった。とにかく冷たい。しばらく悶々としていたが、これじゃらちが明かないと起き出した。
居間に行き、コタツと暖房の電源を入れ、とぷっと入った。う~ん、あったかいのぉ~。
夜中、録画していた番組を次々に見た。
目がさらにランランと輝いていた。足はとっくの昔に暖まっていた。
ようやく布団に入ったのは午前3時。
あぁあ、これじゃ睡眠不足だよね。
そんな状態で朝起きたので、午前中はもうぐだぐだ。それでもなんとかいつもの美容院に℡をした。
12時からなら空いているとな。即、予約を入れた。だって今日を逃したら、またズルズルと行きそびれてしまいそうだったんだもん。
寝不足のまま出かけたけど、美容院のいいところは洗髪があるってこと。もう天使の指使いにうとうと。すっかりいい気分で二時間超。
たまにはこういう日があってもいいなと思った。
店長さんとの会話も楽しいし、ちょっと前向きになったりして。今年は春から縁起がいいわい、ってな感じで母の所に行った。母は数日前から取り組んでいるニットのリメイクに頭を悩ませていた。母にとってはどこをどう直したらいいのかと考えるのが楽しいらしい。それでも思い通りにはさみや針を使えないところがイライラするようだ。母にとってはそんな状態でも自分で時間をかけてもリメイクすることが楽しいらしい。
わたしの頭を見て、明日は自分も美容院に行きたいと繰り返していた。よしよし、いいぞいいぞ。来週は病院だし。綺麗な髪で先生に会いたいんだよね。
母にとっての病院は女子力を高めるためにあるのかもしれないと思うことがしばしばある。いくつになっても小綺麗にしていたいと思う気持ちは失いたくないなあ、母を見ているとハッとさせられることが多い。
それにしても、明日も今日と同じくらいの寒さだとか。
最低気温がマイナス9度って、すごく寒いんですけど。最高気温がマイナス、ふぅ~、そんな中、母は美容院に行くって。歩くのが大変なので歩いて3分くらいの所まで車で連れていく予定。
それでも寝たきりでないことだけでも嬉しいなと思うこの頃だ。
※※※
新しい夜明け
新しいときが目覚める
まだ誰も目を覚まさずとも
ときは足音を忍ばせて
眠るこどもの横顔をそっと撫でていく
「ほら、もうすぐ朝だよ」
眠りをむさぼった子は
昨日とは違う一日がやってきたことを
目をこすりこすり窓の向こうから見える景色に
すっかり覚醒する
少し冷え込んだ空気が
辺り一面を白く染めていることに
ようやく気がつくのだ
眠りの中にいた頃
音もなくしんしんと降り続いたであろう
この見事な白い世界に
何ということもなく胸が膨らむのを感じるのだ
子供にとっては
この雪もまた
新しい一日に華を添えるのだと
朝は軽くくしゃみをしてみせた
※※※
一面の菜の花が続くさまを描いた人がいた
一面の白い雪を描くのは難しい気がする
この足跡ひとつない世界を
光が反射するさまを
どんな風に描くのだろうか
菜の花を描いた人は
白い雪だけがある世界
ただただ
白い
それだけで
何ひとつ無い世界
今はこの世界に踏み込むのをためらいながら
ただただ
見ているだけだ
ためらいと
ほんの少しの勇気との狭間で
※※※
新しい夜明け
新しいときが目覚める
まだ誰も目を覚まさずとも
ときは足音を忍ばせて
眠るこどもの横顔をそっと撫でていく
「ほら、もうすぐ朝だよ」
眠りをむさぼった子は
昨日とは違う一日がやってきたことを
目をこすりこすり窓の向こうから見える景色に
すっかり覚醒する
少し冷え込んだ空気が
辺り一面を白く染めていることに
ようやく気がつくのだ
眠りの中にいた頃
音もなくしんしんと降り続いたであろう
この見事な白い世界に
何ということもなく胸が膨らむのを感じるのだ
子供にとっては
この雪もまた
新しい一日に華を添えるのだと
朝は軽くくしゃみをしてみせた
※※※
一面の菜の花が続くさまを描いた人がいた
一面の白い雪を描くのは難しい気がする
この足跡ひとつない世界を
光が反射するさまを
どんな風に描くのだろうか
菜の花を描いた人は
白い雪だけがある世界
ただただ
白い
それだけで
何ひとつ無い世界
今はこの世界に踏み込むのをためらいながら
ただただ
見ているだけだ
ためらいと
ほんの少しの勇気との狭間で
※※※
月曜日の夕方、しばらく滞在していた娘家族が自分の家に戻りました。年末に来たときは、ひどい天気で飛行機が無事に着陸できるのかと危ぶんだものですが、その後ずっとそんなに心配するほどの天気でもなく、帰るまで荒れ模様という日はなかったように思います。それでも外は寒いので、どうしても家の中で過ごすことが多かったのでした。
お正月明けになり、少し天気も緩み、そりにできる道具を買ってきました。
実家の向かいの空き地は雪捨て場所になっていて、ちょうどそれが坂を作っていました。
そこでそのそりを使って、上の孫娘(4歳)はお父さんやお母さんと一緒に思う存分滑って遊んでいました。下の孫(1歳)は家の中からお姉さんが滑る様子を見ていますが、ぼくも行く! といった気持ちはなかったようです。
幼いながらも自分にも無理だろうなという気持ちがあったのでしょう。
ちょっと羨ましそうに外を眺めていたのを思い出します。
せっかく雪国に来たのだから、そり遊びぐらいはさせてあげたい、そう思っていたので、とても喜んでくれたのが嬉しかったです。一緒にいたお父さんは結構大変で、終わったあとストーブのそばでくたっとしていました(笑)。
外に出ない時には、大きなペットボトルに切り刻んだチラシと米粒を入れてこんな物を作っていました。ひとりで黙々と作っているので、すごい集中力だなと思います。
また画用紙を切って、爪楊枝をつけて、こんなものも作っていました。
アイスクリームだそうです。アイスクリーム屋さんになってわたしたちに売りたいらしいので、紙を丸く切って100円と300円と1000円を作ってあげました。それを持ってアイスを買います。
面白いことに一番小さいアイスが一番高い1000円だそうです。母とわたしはそれぞれお金を差し出して、このアイスを買います。そのやり取りを何度も繰り返します。自分で作ったもので遊ぶ、その楽しさを十分に味わっているようでした。
そして、わたし顔負けのカメラマンにもなっていました。
いつのまにかスマホをパシャパシャ、弟を写していました。わたしより上手いかも(笑)。
いっぱい楽しませてくれた孫たち。動画も撮りましたが、いいところを逃すことが多くて残念でした。でも頭の中には可愛い仕草や踊りがちゃんと残っています。
ばあばはここに残されて、あんなに暖かかった部屋がひっそりとした寒さになっています。人が沢山いるときとひとりのときではこんなにも違いがあるんだなあ。昨日は後片付けで終わりました。ようやく今日、外に出る気持ちが。
娘が近くの神社でお守りを買ってきてくれました。わたしには今年一年、なにごとも丸くなりますように、というお守りでした♪
丸くと願う娘の気持ちがありがたいなあ。
今年は娘家族にとっても試練の時。
頑張れ♪
お正月明けになり、少し天気も緩み、そりにできる道具を買ってきました。
実家の向かいの空き地は雪捨て場所になっていて、ちょうどそれが坂を作っていました。
そこでそのそりを使って、上の孫娘(4歳)はお父さんやお母さんと一緒に思う存分滑って遊んでいました。下の孫(1歳)は家の中からお姉さんが滑る様子を見ていますが、ぼくも行く! といった気持ちはなかったようです。
幼いながらも自分にも無理だろうなという気持ちがあったのでしょう。
ちょっと羨ましそうに外を眺めていたのを思い出します。
せっかく雪国に来たのだから、そり遊びぐらいはさせてあげたい、そう思っていたので、とても喜んでくれたのが嬉しかったです。一緒にいたお父さんは結構大変で、終わったあとストーブのそばでくたっとしていました(笑)。
外に出ない時には、大きなペットボトルに切り刻んだチラシと米粒を入れてこんな物を作っていました。ひとりで黙々と作っているので、すごい集中力だなと思います。
また画用紙を切って、爪楊枝をつけて、こんなものも作っていました。
アイスクリームだそうです。アイスクリーム屋さんになってわたしたちに売りたいらしいので、紙を丸く切って100円と300円と1000円を作ってあげました。それを持ってアイスを買います。
面白いことに一番小さいアイスが一番高い1000円だそうです。母とわたしはそれぞれお金を差し出して、このアイスを買います。そのやり取りを何度も繰り返します。自分で作ったもので遊ぶ、その楽しさを十分に味わっているようでした。
そして、わたし顔負けのカメラマンにもなっていました。
いつのまにかスマホをパシャパシャ、弟を写していました。わたしより上手いかも(笑)。
いっぱい楽しませてくれた孫たち。動画も撮りましたが、いいところを逃すことが多くて残念でした。でも頭の中には可愛い仕草や踊りがちゃんと残っています。
ばあばはここに残されて、あんなに暖かかった部屋がひっそりとした寒さになっています。人が沢山いるときとひとりのときではこんなにも違いがあるんだなあ。昨日は後片付けで終わりました。ようやく今日、外に出る気持ちが。
娘が近くの神社でお守りを買ってきてくれました。わたしには今年一年、なにごとも丸くなりますように、というお守りでした♪
丸くと願う娘の気持ちがありがたいなあ。
今年は娘家族にとっても試練の時。
頑張れ♪
今年はほんとに「食っちゃ寝」状態。
母とふたり。
テレビの前であぁでもない、こうでもないと。
今日も午後から大間のマグロ漁師の番組を。母は何年も見ているらしく、出てきた方のことを覚えていました。わたしは見たことがありそうな無さそうな・・・でも、漁師さんが100キロ級のマグロを釣ろうと苦労している様子には引込まれました。三代続く漁師の方もいます。
そんなマグロと格闘する番組を見ながら、正月の食っちゃ寝状態のお腹を触り、かなり恥ずかしさを感じたわたしです。
釣られる100キロ級のマグロだって、肥えてはいるもののその力は大海原を生き延びてきた筋肉モリモリ(っていうのか?)だし、漁師さんだってその身体は鍛え上げられているし。それなのに画面のこちらにいるわたしはどうでしょ。
なんという体たらく。
すごすごと穴に入りたくなりました。トドです。いやトドだって荒れた波を乗り越えて生きています。
わたしはなんにもせずに肥えていくだけ。
あぁ、今年は、こんなわたしから抜け出したい。
・・・って毎年、思っていますが。
とりあえず、食べる量を減らす作戦を立てねば。
とりあえずってことで、お雑煮のお餅、小さめ二枚にしました!
(画像が暗くて美味しそうじゃないけど、金時ニンジンの赤と柚子の黄色だけは綺麗にね)
母とふたり。
テレビの前であぁでもない、こうでもないと。
今日も午後から大間のマグロ漁師の番組を。母は何年も見ているらしく、出てきた方のことを覚えていました。わたしは見たことがありそうな無さそうな・・・でも、漁師さんが100キロ級のマグロを釣ろうと苦労している様子には引込まれました。三代続く漁師の方もいます。
そんなマグロと格闘する番組を見ながら、正月の食っちゃ寝状態のお腹を触り、かなり恥ずかしさを感じたわたしです。
釣られる100キロ級のマグロだって、肥えてはいるもののその力は大海原を生き延びてきた筋肉モリモリ(っていうのか?)だし、漁師さんだってその身体は鍛え上げられているし。それなのに画面のこちらにいるわたしはどうでしょ。
なんという体たらく。
すごすごと穴に入りたくなりました。トドです。いやトドだって荒れた波を乗り越えて生きています。
わたしはなんにもせずに肥えていくだけ。
あぁ、今年は、こんなわたしから抜け出したい。
・・・って毎年、思っていますが。
とりあえず、食べる量を減らす作戦を立てねば。
とりあえずってことで、お雑煮のお餅、小さめ二枚にしました!
(画像が暗くて美味しそうじゃないけど、金時ニンジンの赤と柚子の黄色だけは綺麗にね)
明けて、2018年。
今年は戌年ですね。家族の中にも戌年がいます。昨年生まれた孫は申年。母も申年。
干支が気になるのは、年末年始にかけてですね。年賀状を用意しようとするときに、すっかり忘れていた干支を思い出し、あれ? 来年はなんだったっけ? と首をかしげて指を折りながら確認するといった感じです。
でもその指折りだって途中で、どの順番だったかとさらに首をかしげることもあります。
これは最近特に多くなってきた固有名詞や物の名前が瞬発で浮かんでこないということと同じです。しかも最近と書いていますが、年々日に日にその兆候は強くなっていると思っています。
母が言うには、自分と一緒にいるから影響されているんだとのことですが、いえいえそんなことありません。元からおかしいのです。
あらら、元旦早々ぼやきが入ってしまいました。
今年はできればこんな物忘れ?からは遠のいて、もっと活動的な生活をしたいものです。
冬の間はどうしても屋内にこもりがちになりますが、それでもアクティブな姿勢を忘れないようにしたいと。(でもこれって毎年思っていることかもしれない・・・)
雪国は雪に閉ざされているといった閉塞感を抱きますが、逆に降雪の合間に青い空が覗いたりすると、白い雪とのギャップがとても美しいものです。寒くさえなければそれはそれで綺麗な景色なのです。
今日は昨日までの0度から5度くらいに上がりました。
おかげで道路はぐちゃぐちゃ、ハンドルをしっかり握らないと車輪がぐちゃぐちゃ雪に取られて大変です。
まあ、天気がいいことも雪の道路にとっては困ることもあるのです。
良いこともあれば、都合悪いこともある。世の中は裏返せば逆もあり、ということでしょうね。
同じことでも受け止める人によっては違う印象を受けたり、同じ現象でも立場が違えば困ったり嬉しかったり。そんな相身互いなことを一方だけで判断しないようにしようと、新年にちょっと思ったのでした。
ところで、昨日は奇跡的に今まで出来なかったことが出来ました。
といっても、単純なことなんですけど。
母に
「初めてじゃないか? お前が途中で寝ぷかきしないで紅白最後まで見たのは!」と言われて、そういえばそうだ! と。
最初は、見たい人だけを見ようと思っていましたが、最初から最後まで居眠りせずに見ていました。ウッチャン、面白かったので引き込まれていました。椎名林檎とトータス松本、えっ?椎名林檎ってこんなに綺麗な人だったの?
三浦大知が入ったとき得意げに
「ほら! この人山口百恵の息子だよ」と母に言うと、母が首をかしげ
「んだが? もっと百恵ちゃんとだんなに似ていると思ったけどなあ。こんな顔じゃなかったよ。歌手だろ?」
「あれ? そうだっけ。この人だと思ったんだけど・・・(ちょっと自信がなくなっていくわたし)」
チラッとスマホを出して検索。
・・・すまん。嘘教えました。しかも得意げに。
でもいつから三浦大知を山口百恵の息子だって思い込んだんだろ・・・わからん。
一年の最後の最後、母の前で失態を見せるということになったのでした。得意な顔で教えたりしなきゃ良かった・・・トホホ。
もう昨日のことは忘れよう。
今日からは新しい年! ヤッホー♪ 失敗はすべて雪の彼方へ(笑)
やってきた戌年、何かいいことが沢山あるような気がするんだけど。だといいね!
皆さん、こんなトホホなわたしですが、また改めておつきあいくださいね♪
※※※
また母のところへ戻ります。
※※※
今年は戌年ですね。家族の中にも戌年がいます。昨年生まれた孫は申年。母も申年。
干支が気になるのは、年末年始にかけてですね。年賀状を用意しようとするときに、すっかり忘れていた干支を思い出し、あれ? 来年はなんだったっけ? と首をかしげて指を折りながら確認するといった感じです。
でもその指折りだって途中で、どの順番だったかとさらに首をかしげることもあります。
これは最近特に多くなってきた固有名詞や物の名前が瞬発で浮かんでこないということと同じです。しかも最近と書いていますが、年々日に日にその兆候は強くなっていると思っています。
母が言うには、自分と一緒にいるから影響されているんだとのことですが、いえいえそんなことありません。元からおかしいのです。
あらら、元旦早々ぼやきが入ってしまいました。
今年はできればこんな物忘れ?からは遠のいて、もっと活動的な生活をしたいものです。
冬の間はどうしても屋内にこもりがちになりますが、それでもアクティブな姿勢を忘れないようにしたいと。(でもこれって毎年思っていることかもしれない・・・)
雪国は雪に閉ざされているといった閉塞感を抱きますが、逆に降雪の合間に青い空が覗いたりすると、白い雪とのギャップがとても美しいものです。寒くさえなければそれはそれで綺麗な景色なのです。
今日は昨日までの0度から5度くらいに上がりました。
おかげで道路はぐちゃぐちゃ、ハンドルをしっかり握らないと車輪がぐちゃぐちゃ雪に取られて大変です。
まあ、天気がいいことも雪の道路にとっては困ることもあるのです。
良いこともあれば、都合悪いこともある。世の中は裏返せば逆もあり、ということでしょうね。
同じことでも受け止める人によっては違う印象を受けたり、同じ現象でも立場が違えば困ったり嬉しかったり。そんな相身互いなことを一方だけで判断しないようにしようと、新年にちょっと思ったのでした。
ところで、昨日は奇跡的に今まで出来なかったことが出来ました。
といっても、単純なことなんですけど。
母に
「初めてじゃないか? お前が途中で寝ぷかきしないで紅白最後まで見たのは!」と言われて、そういえばそうだ! と。
最初は、見たい人だけを見ようと思っていましたが、最初から最後まで居眠りせずに見ていました。ウッチャン、面白かったので引き込まれていました。椎名林檎とトータス松本、えっ?椎名林檎ってこんなに綺麗な人だったの?
三浦大知が入ったとき得意げに
「ほら! この人山口百恵の息子だよ」と母に言うと、母が首をかしげ
「んだが? もっと百恵ちゃんとだんなに似ていると思ったけどなあ。こんな顔じゃなかったよ。歌手だろ?」
「あれ? そうだっけ。この人だと思ったんだけど・・・(ちょっと自信がなくなっていくわたし)」
チラッとスマホを出して検索。
・・・すまん。嘘教えました。しかも得意げに。
でもいつから三浦大知を山口百恵の息子だって思い込んだんだろ・・・わからん。
一年の最後の最後、母の前で失態を見せるということになったのでした。得意な顔で教えたりしなきゃ良かった・・・トホホ。
もう昨日のことは忘れよう。
今日からは新しい年! ヤッホー♪ 失敗はすべて雪の彼方へ(笑)
やってきた戌年、何かいいことが沢山あるような気がするんだけど。だといいね!
皆さん、こんなトホホなわたしですが、また改めておつきあいくださいね♪
※※※
また母のところへ戻ります。
※※※