11月3日4日「第1回阿蘇外輪山一周スーパートレラン130km」を実施しました・・・・結果は・・・みごと参加者5名全員、完踏!!
総走行距離130km、所要時間28時間53分、累積高度6013m(ハセツネの4600mよりはるかに多い)。
熊本でもハセツネ以上のトレランはできます!
●成功の要因 :
①酒井さんの念入りなコース調査 : 北向山、南阿蘇外輪山コース、宮地嶽から先、箱石峠の先は道が複雑で、えっという方向に曲がる所がいっぱいありました。今度1人で行ってもわからないと思います。ありがとうございました。
②天気 : 数日雨が降っていなかったので、ほとんど坂は滑らなかった。もし雨が降っていてジュチャジュチャだったら、急降下の坂は下りれず、完踏はできなかったかもしれない。当日も雨は降らず、ラッキーでした。
③チームワーク : コース案内はS井さん、Y松さん。ペースを上げてくれたのはOBSさん、K武さん、私は距離、時間の担当だったかな?みなさんそれぞれにトレランの知識・実績があるので安心でした。途中で足が痛く走れなくなりましたが、みんながいるから止めるわけにはいきません。1人だったら止めていたでしょう。助かりました。だれ1人リタイヤしませんでしたし、5名一緒にゴールできました。
●距離 : 出だしのコースの変更、山岳地帯のコースの変更などがあり、距離が伸びました。みんなも「130kmあるのではないか」と言ってましたが、その通りでした。
●スタート : 午前6時14分、立野駅前をスタート。メンバーは上野、酒井、吉松、小場佐、神武さんの5名。天気晴れ、明日の午前中まで晴れの予報。気温5度ぐらい、午後から雨の予報ですので、なんとか12時までにはゴールしようと、90kmからはスピードアップ。朝方は息が白くなっていましたので気温0度ぐらいではなかったでしょうか。
●北向山 : 登山口への橋が完成していないということで、3km下流の岩戸の橋まで戻って登山口(岩戸渓谷駐車場)へ。原生林の山ですので登山道などないと思っていましたが、ちゃんとありました。ただし、あちこち崩壊。ほとんど人は通らないようですね(当たり前)。
酒井さんが下調べしてテープを張っていてくれたのでコースがわかりましたが、一人では絶対無理です。
山頂は「えっここ?」と思うような所で、標識の下に三等三角点があったので、ここが山頂なのだとわかりました。周りは背丈ほどある笹で景色は何も見えず。ここは3つの道が交差していました。
①今登ってきた道 ②これから行く俵山展望所 ③北向谷原始林に入る南郷往還路ルート。
ここから、俵山展望所駐車場まで下りるのですが、笹ヤブで全身びしょ濡れ。北向山の上り下りに2時間かかりました。
●俵山展望所駐車場 : ここで休憩。ここまで3時間もかかり予定より1時間オーバー。出だしのコース変更と北向山コースを軽く考えていたのが原因。早くも時間オーバー。スピードアップしたいのですが、水を減らしたくないのであまりスピードはあげられません。
●俵山 : 山頂のはずれを素通りするのですが、あえて山頂の標識を撮影しにいきました。
●地蔵峠 : 俵山から2時間で到着。途中、先頭グループが道を間違えて、携帯で呼び戻すというハプニング。もし携帯がつながらなかったらどうなっていたか?
地蔵峠で元てれっとクラブの方に遭遇。我々の話を聞いて驚いておられました。
●高森峠 : 地蔵峠から約6時間で到着。この辺は1km14分ぐらいのペースで進めるようです。
ここまででかなり疲れましたが、まだ3分の1にしかすぎません。高森峠でライト装備。午後5時54分。
●黒岩峠 : 真っ暗な中、高森峠から1時間かかって到着。ここもアップダウンがすごかった。ここで休憩。午後7時。
●清栄山・宮地嶽 : 清栄山、宮地嶽の道もものすごい上り。とくに、最後の山「宮地嶽」からの下りは直滑降。転げ落ちないように要注意。もし雨が降っていたらここは下りれないでしょう。
●阿蘇休暇村裏の峠? : ここまでが南阿蘇外輪山でそうです。ここまで走ることにしました。宮地嶽終わってすぐに着くのかと思いきや、1時間またアップダウンの連続。もううんざり・・・・しかし、ここで山道は終了と聞くや、全員歓声!!(午後9時14分)。しかし、ここから今度は76kmのロードランがあります。
足にまめができて走れなくなりました。残り76kmのロードランができるか自信がなくなってきました・・・弱気
途中でKさんが牛通行不可の柵に足を入れ転倒。骨折かと心配されましたが、なんとか走れるとのことで続行。夜間山道を行くので、事故が起こらないか心配していましたが、この1件のみでした。
●218号線 : 阿蘇カルデラマラソンで走るコース(28km~40km)に出ました。カルデラのときもここが最高峰で最もきつい上り坂です。ここで初めての自販機(29.5kmの関門の所)に遭遇。うれしいです。コーラを1本飲みました。水補給。
●阿蘇高森クラブ : ここがコースの半分、65km。17時間経過。2倍すると34時間!ここからは舗装道路ばかりですから、残りは12時間ぐらいで行くでしょう。
●大戸ノ口 : ここからてれっと練習会の「根子岳1周」のコースを走ります。真っ暗で上りだか下りだかわからない。
●箱石峠 : 0時54分到着。まさかこんな深夜にここに走ってくるとは思ってもいなかった。しかし、気持ちいい!星も一杯見えます。流れ星を5つも見ました。ここから、右の道に入ります。この道もわかりづらく、途中思わぬ方向へ曲がります。一人では行けません。
●57号線に出る : 午前2時にやっと57号線に出ました。車はほとんどきません。自販機で給水、休憩。ここからミルクロードに入ります。ミルクロードを40km走ります。
●ミルクロード : この辺から、脚が痛くて走れません。みんなと離れてしまいました。1人歩いていると、横のガードレールに何かが当たって「ガ―ン」と大きな音!「わーっ」と大声出して全速力で逃げました。いのしし避けに鈴をつけていたのですが、歩いていると音がしません。阿蘇の深夜は歩いてはいけません。
ミルクロードは車が危ないとのことでしたが、あまり車は通りませんでした。歩道はありませんが、避けるスペースは充分にありますので、さほど心配はありません。
●かぶと岩展望駐車場 : ここで夜が明けました(午前6時24分)。ここからの夜明けの風景は最高でした。真っ赤に染まった空に涅槃像が浮かびます・・・しかし、寒い!!しばらく休憩。
ここから赤水まで20km下りが続きます。先頭はドンドンスピードアップして行きましたが、私は足のまめが痛く走れません。
●二重ノ峠交差点 : ここから左に曲がって赤水へ下ります。 ゴールまで残り12km。みなさん少し元気がでてきたようです。
●どんどこ湯 : ここで全員集合して一緒にゴールをめざすことに。ここからは57号線は危なくて走行できませんので、東海大学の横を通って阿蘇大橋経由でゴールへ。
●立野駅 : 午前11時7分にゴールしました。予定時間は10時でしたので、1時間遅れただけで済みました。
28時間53分の冒険は終了しました・・・・きつかった・・・・・足が痛かった・・・・・脚はもう棒状態・・・・そして眠い
すぐに近くの立野温泉「憩いの家」で汗を流し、さっそく「にこにこ饅頭」で打ち上げ。お腹いっぱい焼きそば、野菜炒め、玉子焼き、たかな飯を食べました。ビールも2本飲みました・・・大満足!
終わってみると、楽しい29時間走でしたが、その代償は大きいです。脚の爪ははげました。足裏の皮はむけました。筋肉は鉄のようにパンパンで容易に歩けません。腰も痛い。ほかの人も、むこうずねを強打したり、足にマメができたり、歩けない状態になったりと、大変でした。
第2回目はいつしようかと尋ねましたが・・・だれも返事しませんでした。
終わってすぐは「もう山はしばらく行きたくない」と思っていましたが、1日経つと15時間山を登り続けたこと、ライトをつけてガケを下りたこと、ミルクロードを深夜走ったことが、楽しく思えます。もう一度やってみたいという気持ちに変わっていきました・・・・懲りません、性ですね
今まで「ミルクロード全走」「南阿蘇外輪山完全縦走」をやりたいと思っていましたが、まとめて一緒にやってしまいました。うれしいですが、これからやることがなくなりました。また変った挑戦を考えてトライしましょう。
参加のみなさん、お疲れさまでした。
僕にはその距離を走りきる気力がありませんが、せめて100kmくらいまでは走れるようになりたいですね。
めっちゃきつくて、めっちゃ楽しかったです。
シオゴンさんの脚力なら余裕でできますよ。
問題はコースですね。かなり把握しておかないと難しいです、とくに夜は。
また一つ、偉業?達成。さて、次は、、、
飲みながら、ゆっくり話を聞かせてください。
もうしばらくは山は止めときます。
次回の企画にはGOさんの名前入れときます。
とっても疲れました。
でも今思い出すのは楽しかったことだけです。
ぜひ、走ってみて下さい。
ミルクロードを夜中に走るのもおもしろいですよ。
今までいろんなトレラン、マラニックに参加させていただきましたが 今回のが 私にとっては最高に厳しく楽しいものでした。
どこをどう走ったのか いまだによくわからない部分があるのですが、ルートを開拓していただいた先輩方 他皆様に 感謝感謝です。
一周コース 第2回の提案としては 瀬田駅スタート 同ルートでどんどこ湯ゴールでは如何でしょうか? 次回はいろんなロスタイムが減って23~6時間くらいでいけると思います。
苦しく、楽しい刻を仲間と共有され、完踏されたこと。
おめでとうございます。
次回には是非参加させてください。
ありがとうございます。このコースはゆきひろさんが喜びそうなコースです。
極限まで筋肉を使います。
ぜひ第2回にはご参加ください。
・・・えっ第2回やる気?
スタートは瀬田でもいいですね。
ならば、ゴールも二重の峠下りらず、大津にしてもいいかも。
いろいろ改善してみましょう。