玄海Ｆｉｎａｌ～終焉

とうとう「玄海１００ｋｍウルトラマラソン」が終わりました。この大会は他の大会とちょっと違います。何が違うか？

①きつ過ぎる！１００ｋｍレースはどれもきついですが、玄海は一味違います。

　　　Ａ：上りが多すぎる！５つの峠山の他にも小さい坂があります・どれも坂が急で長い！５０ｋｍまでは元気があるので、なんとか耐えられますが、後半は特に地蔵峠、成田不動尊の坂では怒りが沸いてきます。

　　　Ｂ：下りも多すぎる！上りがあれば下りがあるのは当然ですが、下りが急で長い。下り終わったとき膝が笑っています。特に後半の成田不動尊の下りは長い！

②暑い！ふつう気温３０度以上あるときはウルトラをしません（最近九州縦断、さくらさくらとかいうウルトラを夏にするヤカラがいますが言語道断です）。

　　でも、ウルトラマラソンはどんな条件でも耐え抜いて走り通すのが醍醐味。一般には危険なので夏にウルトラ大会はありません。それをあえてやっているというのが玄海のすごいところです。また、これに参加しようとする人がこんなに大勢いるということが、おかしくてたまりません。

③制限時間が早い！これだけきついコースなのに一応１３時間半というカルデラと同じ制限時間があります。

　　エイドの問題があるのでこうなっているのでしょうが、関門がなかったらおそらくみなさん１５，１６時間かけて来られると思います。１３時間という関門があるから、走れるのかもしれません。

④とても家庭的：いろいろ文句言いましたが、大会の運営は最高です。ゼッケンは毎年年度を書き変えて使用。ゼッケンの名前は手書き。参加賞は手縫いの巾着袋。ボランティアが多い。ゴール後の宴会も家庭的。

今回の大会はＦｉｎａｌということで、私自身いろいろ試してみました。

＊試み１：５０ｋｍまでキロ６分で走ってみる。

　　　　１０ｋｍが１：１２でしたので、１０～２０ｋを５０分で走り、２０ｋ２：０１で通過。

＊試み２：間夫峠を走る。

　　　　間夫峠はいつも全部歩いていましたが、今回はすべて走ってみましたところ、走りぬくことができました。おかげで３０ｋ通過タイム３：１１。

＊試み３：中間エイドまで５時間で行く。

　　　　若宮市内～５０ｋｍエイドの間はいつも疲れ果てて歩いていましたが、今回はできるだけ走ることにしたら、中間エイドに５時間１０分で到着。

・・・・・元気があったのはここまででした。これ以降、左脚がつりそうな違和感が出て、怖くて急げません。玄海灘（７３ｋｍ）に出たのが８時間半。「残り２７ｋｍを５時間で行っても関門には間に合う。全部歩いても間に合うな。歩くか」とも考えましたが、それではここまでしてきた努力が報われないと思い、足をひきずりながらチョコチョコ走ることに。

さらに、４時スタートの知り合いに途中で追いつくのですが、その都度「早いね」と言われますので、その人の前では歩けません。これも走らざるを得なくなった理由です。

結局１２時間１８分でゴール。これまでの記録を１５分短縮できました。最後の大会をベスト記録で終えることができて、いい思い出ができました。

ゴール後着替えて、みなさんのゴールをしばらく見ていましたが、ゴールして感極まって泣く人、倒れる人、仲間とハイタッチする人など、目頭が熱くなりました。

・・・・ところで、てれっとから参加の８名ですが、これもいろいろドラマがありました。

＊Ｔ代さん：手術後数日ということで急きょボランティアへ

＊Ｋ崎さん：さすがサブ３．１１時間１８分でゴール、１０位。

＊Ｍ原さん：Ｋ崎くんとトップを争うかと思いましたが、前半でバテバテだったそうです。前後半同タイム走行ならず。ワースト記録１２時間後半でゴール。

＊Ｙ松さん・Ｋ島さん：なかよく一緒にゴール。制限時間ゴール。

＊Ｍ下さん：８５ｋあたりから胃の調子が悪化。しばらくレース中断。リタイヤかと思われましたが気力でゴール。

＊Ⅰ本さん：最終関門をぎりぎりで通過。日は暮れ真っ暗の中走行。大会本部の車が「ゴールまで乗せましょうか」と声を掛けるも「最後まで自分の脚で行きます」と拒否。さすがてれっと会長！！

感動のゴールかと思われましたが、Ⅰ本さんがゴールするとき、ゴールでは救急車が来て倒れた選手の介護で大騒動中。救急車の陰で我々だけでゴールを祝福しました。

・・・ということで参加者全員ゴールしました。感動の１日でした。

「玄海１００ｋｍウルトラマラソン」・・・８回参加しました。ウルトラマラソンのことをいろいろ教えていただきました・・・・ありがとうございました。スタッフの方もお疲れ様でした。

http://www2.ocn.ne.jp/~astu/xa10genkai.html