いやーすごい大会でした。さすが、国内最高レベルの市民マラソンと言われるだけにスケールが違います。「防府読売マラソン」に初参加したときもすごいと思いましたが、「別大」はそれ以上にすごい大会でした。
●スタートするまでに驚いたこと
・驚き①:別府到着時間2時間15分
午後1時に熊本を出発。高速道路で別府へ。受付が午後5時までとなっており、間に合うか心配でしたが、やや飛ばしていったら、2時間15分で別府の受付会場・ビーコン広場に着きました。充分間に合いました。次回参加する方は参考にしてください。
・驚き②:ビーコン広場
受付会場に広さに驚きました。グランメッセ熊本に座席を作ったような巨大な会場。出店がいっぱい並び、中央に大テーブル。選手は受付をしたあとここで買い物、食事ができます。他の選手との出会いもあり、会場はなごやかでした。他の大会もこのようにするといいですね。
大会当日、ゴール近くに車を置いて、バスでスタートの「うみたまご」へ。着替えはカテゴリー別になっています。
カテゴリー① はうみたまごの会館内(暖房付き)
カテゴリー② は海側のながめがよく、芝生があって横になれます。テントはパオみたいに風が入らないように横はおおわれています(左写真)。
カテゴリー③ の我々のテントは普通のテント。風吹き放題。しかも駐車場。山側ですのでながめゼロ(右写真)。参加料はカテゴリー③が2000円高いです。それなのに・・・・
・驚き④:スタート位置
ゼッケン順に並ぶのが普通ですが、ここでは54列8番目と座席指定のように決められています。3000人のゼッケン番号が紙に書かれてありました。こんなの初めて見ました。私は前から3分の2ぐらいの位置でした。
周りは全員3時間半を切る選手だけです。他の大会のようにゆっくり走る人はいませんので、順調に走れました。しかし、スタート直後から速いのです。いつもの自分のペースとは違うのですが、集団で走っていますので、流れに逆らうわけにはいきません。そのまま流れについて行きました。
このくらいの走りでないと10kmの関門を通過できないのかもと思い、みんなについていきました。10kmの関門は49分。なんと46分で通過。
ここで考えました・・・速過ぎる。周りにいる選手は3時間10分前後で走る選手ではないか。ついて行くのは止めよう。マイペースにもどそうと。しかし、なかなかスピードが落とせません。結局・・
・驚き⑥:15kmまでのラップがすべて22分台!
15kmまでの5kmラップが22分45秒、22分39秒、22分57秒。こんなスピードで走ったことがありません。もう大変・・・・絶対後半はつぶれます。しかし、どうしようもありません。これから先25分、26分で走れるか。
ハーフ関門は1時間45分。ここでは8分の余裕で通過。しかし、後半のつぶれを考えると8分あっても喜べません。
案の定、25kmから脚が動かなくなってきました。前半のオーバーペースの影響が出て来ました。ふくらはぎがパンパンです。ラップはだんだん遅くなりました。ひどい時は30分まで落ちるので、必死に脚を前に出します。それでもドンドン抜かれます。
25kmからのラップは25分、26分、27分と絵に書いたように落ちました。28分になる前に、はやく40kmの関門が来ないかとばかり考えていました。
40kmの関門が見えた時はほっとしました。40kmの関門時間は3時間20分ですが6分前に通過。ここでやっとゴールできると確信。
ゴールの競技場の手前で蛍光オレンジシャツを振りかざす女性が・・・なんとS島さんでした。「やったぞ!」と手を振りかざすと、「まだまだ、あと5人抜かなきゃ!」と冷酷な声援・・・・残った力を出して5人抜きました。
ゴールの競技場に入ると、先にゴールした選手らがトラックの周辺で応援してくれます・・・・・目頭が熱くなりました。
最後の直線を全速力でダッシュ!ゴール!!3時間26分。
涙が出ました。最高の気分です。こんなに感動したマラソンのゴールは萩往還250kmの初ゴール以来。
ゴールすると大きなバスタオルをかけてもらえます。これはとてもいいです。体が冷えないように選手のことをよく考えています。
またそのバスタオルに「FINISHER」と書いてありました。完走しないともらえないタオルです。これが完走賞です・・・・とてもうれしかった。家宝にしましょう。
今までのフルで関門時間を気にして走ったことはありませんでした。今回は関門のことばかり気になりました。「スピード落としたら終わりだぞ」とばかり考えていました。
来年の参加資格も得ることができましたが、今は参加する気持ちはありません。しかし、1ヶ月もすれば、きついことは忘れゴールの感動がよみがえり、また参加するでしょうね。
・・・・・・マラソンは楽しいです!