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今を精一杯生きたい

ウルトラ体傾理論

2012年06月21日 13時22分47秒 | インポート

12050491 ウルトラマラソンをされている方ならご存知だと思いますが、100km以上のウルトラマラソン、とくに萩往還マラニック250kmのゴールで選手を見ていると、時々体が傾いている方がいます。

これを見て、ほとんどの方は筋肉が原因だと言います。私もそう思っておりました。私自信も数回傾いてゴールした経験があります。今年も傾いてゴールしてしまいました。自分ではまっすぐしているつもりでしたが、ヴィクトリーロード、ゴールの写真(右写真)を見たら、立派に傾いておりました。

「あっまたか」と思って気にしなかったのですが、後日レースで撮った写真を整理していてびっくり・・・・なんと、ゴール後1時間に撮った写真がみんな傾いているのです。

傾いた写真を撮ったのはゴール後で、ゆっくり体を休めた後です。筋肉の原因で腰が曲がっていたから、写真も傾いて撮ったとは到底考えられません。

普通に撮ったつもりで傾いていたということは、平衡感覚がどうかなっていたのではないかと考えました。これまでの筋肉原因説に疑問が起こりました。

さっそくいろいろと調べてみましたが、「250kmマラソンと体の傾き」について記載した文献は見つかりませんでした・・・当たり前

そこで、私なりに体が傾く原因を考察してみました。

●「ゴールした後の写真が傾いている」 : ゴールして普通に写真を撮っているのに傾いているということは、三半規管に原因があるのではないか。ふつうに腰が痛くて傾いているぐらいなら、写真はまっすぐ撮れるはず。

●「腰は痛くなかった」 : 体が傾くほどの腰痛があるというのなら、ゴール後も腰の痛みは継続するはず。傾きは多くの場合、数時間でなくなってしまう。これはおかしい。

今回は傾いていたが、腰の痛みはまったくなかった。逆に最後の4kmはキロ5分で走ったくらい。こわばりもなかった。痛みこわばりを原因にするのはおかしい。

●「よろめく人がいる」 : 以前上半身が傾いて走っている人の後ろを走っていたが、その人は傾いている方へ曲がって走られていた。そのため、何度も植木にぶつかっていた。このことから、単に筋肉の原因で曲がっているのではなく、平衡感覚自体が異常になっているのではないかと思う。

Dsc07663_2 ●「傾きが独特」(右写真) : 傾いている人を見たことがある人ならわかると思うが、上半身の曲がりは極めて独特な曲がりをしている。

ウェストを頂点にして弓状に曲がる。曲がりは真横で前後には曲がっていない。個人差はなくみんな同じような格好になっている。筋肉を痛めた時はだいたい前かがみになることが多い。

今、同じ曲がりをして歩こうとしても真似できない。筋肉痛の曲がりは簡単に真似できる。三半規管の異常はマネできない。

●「杖は2本」 : 以前杖を1本しか使用してないときに傾いたことがあった。このときは1本しか使わなかったから、傾きが癖になったのだろうと考えていた。しかし、今回は2本杖をついていた。1本説は否定できる。

●「すぐ改善する」 : ゴールして数時間で傾きは治ります。もし、筋肉を痛めたのであれば、数日は続くはず。

以上から、私は三半規管の異常が上半身の傾きに大きく関与しているのではないかと思っています。

当然、本当に腰の筋肉を痛めて、傾いておられる方もいるでしょう(これは疼痛性側わんと言います)。ですから、傾いている人全員が三半規管とは言い切れません。少なくとも、腰の痛みがなく、数時間で改善するものは、三半規管の関与があると思います。

三半規管を調べると、三半規管への血行は肩こりなどで悪化することがあり、それで三半規管異常が出現するそうである。また、三半規管の有毛細胞のセンサーが過労で異常になることもあるそうである。

右の三半規管が異常になると右に上半身は傾き、左の三半規管がやられると左に上半身が傾くそうである。

来年、傾いてゴールして来た人に、ゴール後すぐに直線を歩いてもらい、三半規管の異常がないか調べてみようと思います。

結果がでたら、どこかで発表しましょう。タイトルは・・・「ウルトラマラソン走っていると体が傾く原因」・・・略して「ウルトラ体傾理論」

しかし、一般の人からみれば「それがどうかしたの?」と言われそうですが・・・・・・

コメント (6)
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