いやーすごいマラニックになりました。今回は天気もまあまあで気持ちいいマラニックができるかと思っていたのですが・・とんでもありませんでした
今年は昨年よりいい成績を出そうと最初から飛ばしてみました。30kmまでキロ6分近いペースで調子よく走っていたのですが・・・そこで大失敗。
後ろから私にピッタリついてくる選手の陰。引き離そうとスピードを上げるとまたついてきます。とうとう意地になりフルマラソン並みのスピードに。結果相手がやっとあきらめてついて来なくなったのですが、その後から脚の筋肉がパンパンになり走れなくなってしまいました・・・・250kmのマラニックで何やっているのだろうと自己反省。
さらに、豊田湖エイド(57km)で食事して外へ出ると、ものすごい寒さ。全身の震えが停まりません。走って温めようとしても脚が痛く長く走れないので温まりません。新大坊までの下りでは、体が吹き飛ばされそうな強風。さらに雨まで降って、一層寒くなりしだいに気力減退。このまま最後まで体がもたないのではとリタイヤを覚悟。
油谷中学校CP(87km)で預けた荷物を出して、全身を拭き着替えてしばらく横になり休憩。薬も多めに飲んで、海湧食堂で食事をしてなんとか体力回復。
宗頭(176km)には20時40分に到着・・・・ここでまた失敗。仮眠しようと2階に上がるともう満杯。仕方なく空いている狭いスペースで仮眠。1時間ほど寝て起きるとのどをやられたようで、声がおかしい(翌日は声がでなくなった)。
体調はいいので体を拭いてすべて着替えて、心機一転で再スタート。前回より2時間近くおそくなりましたが、今回はもう完踏できればいいと予定変更してここからはゆっくり行くことに。
スタート直後、福岡の初挑戦の方から、一緒に連れて行ってくれとのこと。てれっとクラブのこともご存じで、萩市街まで一緒に行くことに。おかげで眠くもなく楽しく会話しながらいくことができました。
今回多くの方からバッチを見て「てれっとですか」と聞かれました。以前は「てれっととはどういう意味ですか」という質問が多かったのですが、最近では「てれっとは有名ですよ」と言われます。他の人達も声を掛けられたそうです・・・どういう風に有名なのでしょうか?
虎ヶ崎でハプニング。夜明け前の真っ暗な中、歩きながら寝るようになってきました。坂を上っても上っても下りにならないので笠山に上っているのではと心配に。つばき食堂に行く道が分からなくなりました。仕方なく後続を待って一緒に行くことに。道は結局あっていましたが、眠くて距離方向感覚が麻痺しているのでしょう。
7時に13番目のCPを終え、残るは萩往還のみ。ところがこれがまたすごい状態でした。
雨で道は泥だらけ。たんぼ状態。どこに足を置いても靴が泥に埋まります。しかも急な下り坂・上り坂すべてがこの状態。いつもなら走っていく所ですが、恐る恐るゆっくりしか進むことができません。
佐々並(237km)に着いたのは11時50分。残り時間6時間。ここで完踏を確信。急がずゆっくり進むことに。最後萩往還道を終えて天花畑で時間をみると、30分以内で残り4kmを行けば44時間台になります。
ゆっくり行こうと思ったのに急に44時間台にしたくなり全力疾走。Cの選手を抜いたりして30分でゴール。
ところが記録をみるとナント44時間45分。15分も余裕あり。ネットタイムでハンディがあるのを忘れていました。急ぐ必要はありませんでした。おかげでマメがひどくなってしまいました。
いろいろあった今回のマラニック。今までで一番きついマラニックでした。それだけゴール後のビールは最高にうまかった。途中であきらめないで良かった。これで7年連続完踏です。記録もまずまずでした。
しかも熊本県の選手(250km21名参加)では私が1番とのこと。信じられませんが、ついていました(早い人がリタイヤしたのでしょう)。今日は祝杯です。
ところで、てれっと軍団の成績は・・・全員完踏を目指したのですが・・・結果は・・・
250kmは12名(Ⅰ本、S井、H本、U野、M村、K山、U働、M原、Y松、OBS、K村、K元)挑戦しましたが、完踏者6名(U野、M村、U働、M原、Y松、K元)のみ、完踏率50%。初挑戦組ではK元さんだけが完踏でした。
140kmの方は5名(GO、Y口、N熊、T根、K波田)挑戦して3名(Y口、N熊、K波田)ゴールでした。完踏率60%。
福岡組に至っては250kmに4名挑戦して1名のみ完踏、140kmは完踏者なしという結果でした。
全体の完踏率も250kmは49%、140kmは45%。これは過去10年で2番目の悪さ。
今回の完踏率の悪さの原因は・・・天気・・・いや天気予報士でしょう。
晴れと予報したのがくもったり、くもりが小雨になったりするぐらいなら許しますが、晴れと言ったのが暴風雨になるというのは、あまりにハズレ過ぎじゃありませんか!
選手の多くにみられたのは、雨、寒さの対策をしていなかったということ。しかし、それは無理もありません。「初日は18時まで雨でその後は晴れる」という予報でしたから、だれでも「スタート後少し雨が続き、その後は雨は降らない、2日3日後は晴れて暑くなるだろう」と考えます。
そうなると、当然、2つの荷物預けに置くものは「暑さ対策グッズ」です。特に後半は・・・
ところが実際の天気はスタート時小雨。その後強くなったり弱くなったり。0時ごろから一時止んで月が見えたのですが、山に入って50kmごろからまた悪化。今度は風も強くなり、台風のような暴風雨。
明け方にになると横殴りの雨とカッパが吹き飛ばされそうな強い風。それと時期はずれの寒さ。結局暴風雨は3日目の昼まで続き、雨風が止んだのは残り5kmからでした。
天気だけが原因ではありません、関門時間の短縮、リタイヤ収容バスが24時間頻繁に選手の近くにいるということも、リタイヤを誘発させたのではないでしょうか。
とにかく、みなさんお疲れさまでした。ゆっくりお休みください。
http://www2.ocn.ne.jp/~astu/xa12hagi.html