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今を精一杯生きたい

チャレンジ九重18座~終わって

2011年07月04日 12時40分09秒 | インポート

「チャレンジ九重18座」、大変なチャレンジでした。

18山達成できるかどうかは、時間が足るかどうかだと思っていましたが、時間の問題ではありませんでした。

時間の前に、脚がもたなくなってしまいました。

また天候も悪く、山頂はどこも台風なみの強風。しかもガスがかかって視界は10m。さらに小雨でメガネがすぐ曇り数分ごとにはずして拭かなければならないと・・・・最悪の条件。

前半終わって、予定より3時間オーバー。ここで止めないと明るい内に駐車場にもどれないと考え、前半だけで中止しました。これまでいろいろトレランしてきましたが、最もハードでした。九重を甘く見てました。阿蘇五岳のレベルではありません。

午前2時に熊本を出発。阿蘇で視界10mのものすごい濃霧。ここだけだろうと思っていたら、結局牧ノ戸峠までこの濃霧。登山できるのかいなと不安になりましたが、K武さん曰く、「すぐはれるでしょう」とのことで、午前4時20分、牧ノ戸峠駐車場5名でスタート(結局最後までガスははれず)。この時点では涼しく、小雨程度でした。

車道を15分走り、大曲駐車場着、ここから登山道へ入ります。入口からすでに地面はジュチャジュチャ。靴はまたたく間に泥だらけ。

P703007940分ほどで「すがもり越」に到着。この辺で夜が明けましたが、濃霧で景色は全く見えず、自分の10m周りしか見えません。ここから第一の山「三俣山・1744m」へ登ります。30分で登頂。すぐに南峰に移って東壁を下ります。

ここでトラブル発生。視界10mのため下る道がわからないとのこと。下りを見ると絶壁です。間違った道は行きたくありません。K武さんの必死の努力で20分後やっと道発見。

私達はその間山頂で待っていましたが、小雨、強風、ガスで最悪の環境。寒くてたまりません。嫌な予感!

下りがまた急な下りでツルツル、周囲は硬い枝だらけで、滑るは刺さるはでもう大変。1時間15分もかかってやっと下りました。もうすでに全身泥だらけ&ビチョビチョ。

坊がつるキャンプ場に着いたのはスタートして3時間後。この時点で予定より1時間遅れ。ここはガスはなく、多くの学生がキャンプをしていました。登山客は2,3名ほど。ここで給水。水は1Lバッグに入れていましたが、2回の給水で十分補給できました。小雨だったからかもしれません。

P7030103 小休止して再出発。30分で平治岳分岐の大戸越に到着(右写真)。ここから平治岳に行きますが、手前に南峰がありそれを越えていきます。ここはみやまきりしまがきれいで多くの登山客が列を成して登るそうですが、今日は登山客1人のみでした。みやまきりしまも少し残っていました。

20分で登頂(平治岳1642m)。相変わらず山頂は強風・小雨・ガスで景色はまったく見えず。

すぐに下山して高塚山へ。このみちは岩だらけの道でコケがはえてとにかく滑ります。もう大変。1時間20分で高塚山分岐に到着。ここに風穴という一年中氷ができているという穴がありました。

ここから高塚山山頂(1587m)までがまた大変。かなり急な上り坂の連続。50分でやっと登頂。

ここでアクシデント。K村さんが膝を打撲して走行不能に。急きょ戻ることに。

P7030143 次、第4の山、天狗岩へ。高塚山の反対側にあります。行ってびっくり!!山頂の数10m部分は大きな岩を積み重ねたようになっています。土や木はありません。その最上の岩が山頂だそうです。つまりロッククライミングをするわけです。私は怖いからここでいいと断ったのですが、ここまで登らないと登ったことにならないと言われ、しぶしぶ登ることに。

ガスがかかって下が見えないのが幸いですが、強風で小雨。滑りはしないかと、手足はガクガク。岩の間は何もありません。滑ったら死にます。

P7030146 何とか最上の石に登ると・・・ナント・・・岩に大きな字で「天狗1556」と書いてありました。なるほど、これを見ないと登ったことにならないという意味がわかりました。おそらくこの字を見ないで下りた人は多いでしょうね。

風穴に戻ったころにはもう肉体的・精神的にクタクタ。まだ4山ですが、どの山もハード過ぎます。あと14山。とても行けそうにはありません。そうK武さんに言うと「後半の12山は簡単、少し減らしてもいいから、行きましょう。日没までにはまだ充分時間はあります」と、K武さんは悪天候になるほど、後半になるほど元気がでているような感じ?普通の人間ではない!

ここでN野さんもK村さんと一緒にもどることに。残った3人で挑戦を続けます。ここから3人走力に差があり過ぎますので、バラバラに走行することに。K武さんはあっという間に見えなくなってしまいました。

私も一人で大船山へ。初めての山道です。しかもガスがかかっており、周りには誰もいません。途中山へ向かっているのに道が下り始めました。道を間違っているのではと、とても不安になりましたが、30分ほど走っていると登山客がいました。ほっとしました。ガスがかかっている道は怖いです。

大船山までもすごい上りの連続。天狗岩から2時間かかりました。台風なみの強風の中、大船山と北大船山を制覇できましたが、このころから、全身倦怠感が・・・気力、筋力が底をついた感じです。転倒する回数が増えてきて、とうとう岩で頭を強打するはめに。

山を下りたところで、OBS、N野、K村さん達と一緒になりました。ここからはみなさんと一緒に行動することに。法華院温泉に着いたのが午後3時。予定より3時間遅れています。ここでみんなで相談。

天気は悪化している。雨も強くなってきている。ガスも変わらない。山頂は強風で危ない。気力も減退。今日はここで終了しようということに。しかも、温泉場の人の話ではこの気候だと牧ノ戸駐車場まで3時間はかかるとのこと。到着は6時になります。急きょ温泉場を出発して、久住分へ。

P7030100_2 ここでまた問題発生。法華院温泉の裏のガレ場を上り北千里ヶ浜へ着くと、台風なみの強風。このまま久住分に登ったら大変なことになるのではと、コース変更して「すがもり越」に曲がって、大曲駐車場へ行くことに。

牧ノ戸峠に着いたのは、午後5時。法華院温泉から2時間で着きました。公約どおりまっ黒で笑顔で帰ってきました。

すぐに体を拭いて着替えて車の中で休憩。あとはK武さんの帰りを待ちます。

午後6時過ぎて、霧のせいで少し暗くなってきました。駐車場には我々の車だけ。当然誰もいません。霧は益々深くなり、雨足も強くなってきました。風も車を揺らすほどの強風。天候がしだいに悪化してきました。

午後6時半、K武さんがやっと戻ってきました。話を聞くと16山まで登ったが、時間がないので最後の2つは止めたと・・・時間があれば18全部行けたとのこと!!ケロッとしてました・・・・・奇人、鉄人、超人!

私は何回もこけたので全身キズだらけ、節々も急激な動きでこわりまくっています。かなりのダメージを受けました。数日走れそうにもありません。

K武さんに「三俣、平治、高塚、天狗岩、大船、北大船の6つを1日で登ることもすごいことですよ」と励まされました。残った12山は今年中に逆回りコースで全部制覇しましょう・・・・「チャレンジ九重12座」。

・・・・ということで、楽しい?チャレンジ九重18座は終了しました。来年は天気のいい日に「第2回チャレンジ九重18座」をしましょう。だれが最初に18座を達成するか!(できる人は1人しかいない)

*最後に : コース案内していただいたK武さん、サポートしていただいたN野さんに感謝いたします。おかげで貴重な体験ができました。ありがとうございました。

http://www2.ocn.ne.jp/~astu/xa11kuzyu18.html

コメント (4)
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