かるさんのgooブログ <北国たより>

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富貴は浮雲の如し

2007-11-19 21:30:00 | インポート
 
富貴浮雲(ふうきふうん)
しばらく封印しようと誓った「四字熟語」ですが、ついつい引用してしまいました。

ミートホープ社や白い恋人などが先鞭を切った「食に対する偽装」事例が後を絶ちません。
ついこの間起こった“赤福”や“比内地鶏”事件などは、いまでは忘れ去られてしまうくらい次々と新しい例が暴露されています。

極め付きは“船場吉兆”のそれで、内容については連日の報道でご承知の通りです。

いずれの場合でも、その偽装工作の手口はともかくとして、該社の経営陣のその後の対応が、判で押したように似ていることが、なんとも不思議でなりません。

①不正を最小限に小さく発表 ② 不正期間を最短に ③ 担当の従業員の単独行為である(または仕入先の所為にする) 
④経営者は関知していない ⑤ 新事実を突きつけられて小出しに認める ⑥ ⑤の為に何度も記者会見をせざるを得なくなる ⑦ 責任者が雲隠れする ⑧ 司直の手が入っているのでそれ以上は話せないと逃げを打つ ⑧ etc.

どの事例でも、おおむね以上のような経緯となります。

それにしても“赤福”や“船場吉兆”というような、名の知れた老舗や有名店がこのありさまでは人々はなにを信用してよいのやら・・・大袈裟に言えば「この国も終わりか?」と思ったりします。

なによりも上記2社の、記者会見での発言者がまさに「巧言令色」そのもので、ペラペラ喋りながらも真実や徳が無いことに思い当たります。消費者をいかに甘く見ているか、一聞瞭然です。

<富貴浮雲>
「創業者が苦労して築いた富や名誉、地位は永久に続くものではない。また不正な手段で手に入れた地位や財産は、はかない浮雲のようなものだ」

と言った先人の言葉を、この国の人々はもう一度重く噛み締めねばなりません。