この11月2日、会計検査院が‘011年の検査結果(指摘結果)を発表しました。
それによれば、提起した事項の総件数513件、指摘金額が5296億0742万円に上っています(この金額は国家総予算92兆4000億円の0.6%ほどになる) この金額は過去2番目に多い金額だそうです。
会計検査院とは、
明治13年(1880年)に太政官に直属する、財政監督機関として誕生して、130年余りの長い間次のような役割をしています。<o:p></o:p>
『国の収入支出の決算、政府関係機関・独立行政法人等の会計、国が補助金等財政援助を与えているものの会計などの検査を行う、憲法上の独立した機関』です。(検査院のHPから)
指摘金額が総予算のわずか0.6%とは言え、血税を納める国民にとっては巨額な数字です。<o:p></o:p>
毎年、まいとし、多くの人員と予算を使って調査・追及する検査院の報告ですが、いまだかって「指摘された側(上記の面々)」に反省と是正の姿勢は見受けられません。来年も、その次の年も同じような指摘が性懲りもなく行われます。
不思議なことに、国家が実施する「税金の不適切な使い方」への指摘に「罰則」が伴わないことです。<o:p></o:p>
指摘された側は、その都度適当な(お話にもならない)言い訳コメントを発表して一件落着です。
どんなに巨額な税金を無駄に遣っても、お役人は罰せられることはありません。それでも検査院は指摘を続けます。
こう見てくると、国家機関同士で「やり取りゲーム」を楽しんでいるのでは? とシラケの目で見てしまう、晩秋のこの頃ではあります。
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