少子高齢化が言われてから、もうずいぶんと年数が経ちます。
見るだけで、いち早くこの国の「少子高齢化傾向」は掴んでいたは
でも、けっきょく長い時間ほとんど真面目に取り上げられず、
対策がおざなりにされてきたのです。
その結果が今日の人口減少に現れてきています。
話しが飛びます。
「小樽の街」は、北の国でも観光客に人気がある都市です。
戦前までは北海道の「商港」として賑わい、樺太などとの交易が盛んでした。
州から渡ってきて、網元として一代で財を築いた人もたくさんいまし
た。
戦後の昭和30年代から、商業の中心が道都札幌に移ってしまい、ま
た突然ニシンの漁獲が激減し、街の衰退がはじまりました。
この6月9日現在、人口がとうとう13万人を割ることになってしまいました。
昭和39年の約20万人をピークにして、48年間で約7万7千人(約3
この昨今の人口数は、大正11年の11万8千人余りの数字とほぼ同
じものになるのだそうです。
当局は人口減少の理由を
① 産業の衰退で若い世代が札幌へ流れた
② 晩婚化の影響で、出生数が減少している
いまさらながら、小樽の街だけの話しでなく、無為無策のために全国
的に市町村が痩せ細って行くこの傾向を、指をくわえて眺める以外
手段の無い、この国の前途を憂えるばかりです。