かるさんのgooブログ <北国たより>

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持たざるものの強み 

2008-10-09 22:50:00 | インポート
いつの時代でも、世の中「金銭(かね)」が幅を利かせます。
ですが、こんにちほど人々が「金銭」に執着する傾向が強い時代は無かったのでは・・・と思ったりします。

「金銭」を得るための殺人、強盗、窃盗、癒着、不正、詐欺、などなど、悪事が蔓延しています。

とりわけ数年前から激増している「オレオレ詐欺」は悪質です。
年配者の「思慮不足、肉親愛」を手玉にとっての騙しは許されるもではありません。
「オレオレ詐欺」の流行以来、度重なる注意喚起や所管の対策にもかかわらず、一向に減る傾向がありません。

ここ北の国でも今年に入ってから最近までの数字で、発生件数456、被害総額5億円とむしろ増加傾向にあるそうです。

今月に入って対策の一つとして、ATM設置場所に警官を配備し被害を防ごうとしています。
(終日の張り付きで無いにしても、こんな事例に警察を出動させることに疑問を感じます。警察にはもっと重大な任務に就いてもらいたいし、莫大な利潤を上げている銀行などが人員を提出すべきだと・・・強く思っています)

それにしても、これほど注意を喚起されている「オレオレ詐欺」被害がなぜ止まらないのか?どうしても不思議に思うのです。

仮に痴呆傾向の人に「オレオレ電話」がかかってきた場合、詐欺師の指示通りに行動することはほぼ不可能でしょう。

とすれば、通常生活になんの支障も無く、テレビや新聞などの情報を見聞し、ご近所との会話にも事欠かない・・・そんな類の人々が被害者の大半だと思います。
被害者は押しなべて「オレオレ詐欺のことは知っていた」と告白しています。

にもかかわらず、どうして被害が増大するのか? なんとも理解に苦しみます。
―――こんな風に、おれは大丈夫!!という人ほど被害に遭い易い、のだそうです ----------

で、自分なりに被害に遭い易い理由を考えてみると
一つは、子ども達や身内に甘すぎること。
助けを求めて来る子供達や身内は、ほとんど大人だとすれば、理由はどうあれ「自分で引き起こした問題は自分で解決する」のが当たり前だと思います。

本当に助けが必要なら電話一本で済むことではない・・・と言った日頃の教えが為されていなかったのでは?と思うのです。
猫可愛がりは、時として不幸を招く要因にもなるのです。

二つ目としては、直ぐ引き出せるお金があることでしょうか。

お金があって悪いことはありません。他人にとやかく言われる筋は無いのでしょうが、私のように「助けようと思っても先立つもの」が無ければどうしようもありません。
ケータイを持ってATMへ行っても「残高無し」でカードは虚しく戻ってくるだけです。

「オレオレ詐欺」の被害だけに限って言えば『持たざるものの強み』を、負け惜しみながら誇り?にしたいこの頃の世相なのです。

“オレオレにやられた俺はヨレヨレに”