kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ハードル指導のこと

2022-12-25 | 陸上競技

思うことを。


ハードル練習会を実施しました。昨年は県内でハードルのことが十分にできない選手が複数見受けられたのでそのままにしておくのは良くないという想いで始めました。前任校の選手も見れるというのもありましたし。


今年は「中高」で一緒にというのもあります。高校で言えば一応、男女共にハードルに関しては本校の選手がトップとなりました。特別なハードル練習をしているわけではありませんが。まだまだ課題のほうが多い気はしています。それでもトップに選手がいるというのは「意味のある」部分なのかもしれません。


しかし、今のレベルでは戦うことはできません。県全体のレベルが低いので県でトップに立っているだけの部分があります。このままでは間違いなく来年中国大会で予選落ちをして終わってしまいます。それは面白くない。何とかしたいなというのがあります。


土曜日のハードル練習会の後に本校の選手だけを残して少し話をしました。私が今考えている「目標」についてです。実現可能だと思っているのできちんと話をしておこうと。


2年生は指導に関わって2年目です。まずは2年生が最優先だと思っています。男子は1人しかいませんから県総体2種目優勝。きちんとやれば可能だと思っています。スプリントが全くないというのが問題点ですが、ハードリングに関してはある程度の水準まで来ています。なんとかこの冬で走力を上げて中国大会で54秒台に入る。今は400mが54秒台ですからかなり高い目標になると思います。ハードリングが上手くても結局走れないと意味がなくなってしまいます。


女子に関しても。女子に関しては100mHと400mHで表彰台独占。これが最低条件として挙げました。両種目とも今のトップは本校の2年生です。2位とはかなりの差があります。ここは安泰。が、このままではこの2年生が伸びないと思っています。本人にも話をしましたが、自己ベストを出したのは県総体の決勝です。中国大会に行けるかどうか分からない状況の中で追い詰められて自己ベスト。65秒99を出したので中国で64秒台、秋には63秒台という感じで考えていましたが67秒台で終わっています。結局、県内で競争することがないからだと考えています。普通に走れば「勝てる」のですから。性格的にも「後がない状況」を生み出すほうが良いのではないかなと考えています。


秋の大会が終わってから100mHをやりたいという女子がでました。スプリント強化のためにもハードルをやっておくほうがいいだろうなと。元々、ハードルが跳べるタイプの選手。走りに癖があるのでそれを修正するためにもハードルは必要かなと。何とか来年の早い段階で14秒台を出させてインターハイ路線に絡めればと思っています。


400mHに関しても今色々考えています。まだ確定ではないので細かくは書きませんが。400mHをやるという選手が4人になるかなという状況です。そうなると4人目は県総体に出場できません。最初は「出場枠」の問題で3人以内に収めようという感じではありましたが、これから先のことを考えると「先送り」にするのは勿体ないなと思っています。


県で4番目の記録を持っていても学校の代表になれない。出場できれば中国大会は間違いないのに「枠」の中に入れない。そういう状況が生まれるほうが「競争」が生まれるのではないかなと考えています。毎日の練習が「競争」になることで質が上がります。しんどいところで周りに「同じ種目」の選手がいることで「絶対に負けられない」という気持ちが生まれるのではないか。そう考えています。2年生に勝たせてあげたいなと思っています。が、そのためには「追い詰められる」ことも必要かなと。他校のレベルアップを待つのではなく、自分のところで「競争」が埋める状況を作れればいいなと。


ここに関しては色々な考え方があると思います。これまで1位だった選手が「負けたらどうしよう」という不安で競技に集中できないのではないか。上級生を大切にしないといけないのではないか。それぞれの立場で考えると正解がどこにあるのか分かりません。2年生の女子には話をしていますが、「誰が400mHをやっても自分自身がインターハイに行けるだけの記録を出せばいい」と思っています。64秒台で県で優勝したところでインターハイには届きません。63秒を切るくらいまで行って県で2位であればチャンスが出てきます。「県で勝つ」ことだけを考えるのかどうかです。


この日、ハードル選手には話をしました。「誰が1位になっても良いのでまずはインターハイ出場できるだけの記録を出す」と。まー2年生が手を挙げて「私が勝つ」と言っていましたが(笑)。これに1年生が遠慮していたら勝負にならないと思います。簡単な話です。今2年生女子が中国ランキングで6位だったと思います。その2年生に勝てば自分が「ランキング6位」になります。インターハイに近づける。先輩だから勝てないと思っているような選手は結局、強くはなれないと思います。もちろん、2年生が最優先で強くなってもらいと思っています。が、そのためには1年生が強くならないといけない。


きちんとできれば63秒台で3人そろえることができるのではないかと考えています。県で表彰台独占、中国で決勝に3人残って3人でインターハイ。夢みたいな話かもしれませんが。それくらいのことを狙わないと面白くない。選手のレベルアップのためには「競争」が必要。400mが62で走れるようになっている1年生もいます。59秒くらいで走れるようになってハードルロスが3~4秒くらいで納まれば十分可能だと思います。それなりに走れるというのは大きいですから。


この冬の取り組みがどうなるかだと思います。できるだけ質の高い練習ができればと思っています。特に女子に関しては週に3回程度は別メニューでやらせてもらっています。どのような形で貢献できるかかなと。無駄を省いてできるだけ早く動く。有酸素系の練習にもなります。のんびりやっていたら「時間」がうまく使えなくなります。受け身の状態から抜け出さなければいけないと思っています。ぬるま湯の中に浸かっていては勝負になりません。学内で勝ち上がることがインターハイへの近道になるという感じにならないと。人数が多くなくてもできることはあると思います。


将来的に「スプリント、ハードルをやるために」と選手が集まってくれる学校になればいいなと思っています。県内で「棒高跳び」をやるならnykに行く。それ以外の選択肢はないというのが今の状況です。他でやっても結局「棒高跳びをやっている」だけにしかならないからです。それと同じように「スプリント」「ハードル」をやるなら他に選択肢はないという感じになれば、これまでとは違うかなと。それを私がやるのかどうかは未知数です。それでもある程度の道筋は作っておかないといけない。


まとまりませんが。話した内容とプラスアルファを記録しておきます。最終目標は「日本一」です。そのためには400mが走れるようになる必要もあるし、ハードルロスが少なくなる必要がある。工夫次第で勝負できる種目だからこそ「戦いがい」があると思っています。


記録しておきます。

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第3回中高ハードル練習会

2022-12-25 | 陸上競技

記憶が薄れる前に。


土曜日の午後は中高ハードル練習会としていました。翌日から中学校の合宿、高校の中四国合宿があるので参加者は限定的になるだろうなと考えていました。こればかりは仕方ないかなと。多くの人に来てもらえるとありがたいとは思いますが、条件的に難しい感じがありました。


同時に「今年最強の寒波」に見舞われる。高速道路が通行止めになったりと「遠くからくる」というのは難しい状況になったかなと。前日の段階で「中止」もありなのかなと思っていましたが、「やることに意義がある」という考え方で。誰もこれなくても本校の選手だけでもできる。普段の練習の中ではほとんどできないことなのでこういう時にやっておくことは重要だと思います。


参加人数が少ないだろうなと思ってはいましたが、「スタッフ」として複数名に声をかけていました。上述のように交通状況が危ういので来てもらえるかどうかは分かりませんでしたが、社会人2人、大学生1人、教員1人の4人が来てくれました。ずっと考えていることがあります。20代後半から30代にかけてkd先生に多くのことを教わりながらやってきました。「後世を育てる」という視点から多くのことを学んできました。私もすでに46歳です。ある程度のことができるようになってきています。そうであれば若い指導者を育てるという責任があるのかなと思っています。それだけの力があるかどうかは別にして学んできたことを伝達することは必要になるかなと。


これから先は「部活動」として各学校での活動ができなくなるかもしれません。時代の変化に合わせていく必要性も出てきます。今のままのシステムがどこまで続くかは不明。更には高校の指導者に「若い人」がいなくなりつつあります。そこまで「競技」に関心が持てない部分もあるでしょう。自分がやっていなかった競技であれば「指導できない」ということで敷居が高くなる可能性もあります。そうであれば「学ぶ場」を設けることも必要かなと。なかなか「学ぶ」という機会はありません。こういう「練習会」でも遠くから見守る場合や「任せて終わり」というのもあります。これは仕方ない部分かなと。何人かが「興味関心」を持ってくれて指導に関わってくれたらいいなと思っています。


「やる」か「やらないか」を迫られた時に「中止にする」ことは簡単です。しかし、今の流れを止めたくないなと思っています。何人かだけでも練習会に参加してくれるのであればやり続けたい。専門的な指導が受けられない選手も多くいます。そうであれば「学ぶ場」を選手に対しても提供する必要があります。雪ですがやります。


今回は本当に少なかった(笑)。中学生は6人くらいだったでしょうか。それでも来てくれたことに感謝したいと思います。これから先、中学生は来てくれなくなるのかもしれません。それでもやり続けたい。「勧誘のためにやる」わけではありません。私自身、いつまで今の学校にいるかは分からない。「自分のところに選手が集まればいい」というだけでやるならこんなことはやりません。「競技を続けてくれる」かどうかも大きな話になります。そのために「続ける道筋」を作っておきたいと思っています。今の県の方針としては「指導ができる」かどうかはあまり考えていません。「当てはめる」だけなのかなと。拒否権もなく異動になります。「指導を受けたい」と思ってくれる選手が1人でもいてくれたら幸せだなと思います。異動してきて2年目。流石にないとは思いますが。


練習に関しては「これまでの復習」を兼ねて実施しました。基本的に「中高生にできること」を中心にやっています。何度も書いていますが「これをやったほうがいい」という部分は数えきれないくらいあります。全てを教えてあげるというのが選手にとってプラスになるかどうかだと考えています。「知っている」けど「教えない」という部分もたくさんあります。できるだけ単純化して繰り返すことで「変化」が生じる。時間が必要な部分があると思います。


今回は社会人も大学生も参加してくれたので大半の練習に参加してもらいました。人数が少ないこともあり、「実際にやってみて」という形ですね。アップも含めてほとんどのメニューに参加してもらいました。選手にとっては「目で見る」ことで感じられる部分もあると思います。充実したスタッフでやっている感じはあります。


これまで通りやっていって、今回は「壁」を使った練習を。壁に対してリード足のアプローチをする練習です。膝を締めて前方向に進む。「壁キック」のような形です。できない選手は腰が抜けてしまったり、リード足が伸びてしまったりと「やりたい動き」ではない動きをしてしまいます。この練習会の意図は「少しずつ技術を身に付ける」というものです。段階に応じてやっていくことで「変化」が生まれます。ここにかなりの時間を割きました。実践をymd選手にやってもらったりと刺激をもらいながらやっていけました。日本選手権に何度も出場して入賞を果たしている選手です。その選手の動きが見れるというのは子どもたちにとって大きなことだと思います。


この練習の途中で一人捻挫をしたというので私は治療しながら練習を見ることに。ここからはymd選手にやってもらうことにしました。こちらがメニューを作成しているのでそれに合わせてやってくれるという感じでした。感覚的に本人が求める部分と異なるところもあると思います。あくまで「中高生のために」というスタンスで練習会をしていますから、トップ選手の感覚とは異なる流れになっているかもしれません。それでもこちらに合わせてやってくれていました。ありがたいことです。こうやって「私以外が指導する」場面もこういう練習会で増やしていけたらと思っています。


ドリル系をやっていきました。これも前回の復習。リズム系の最後に「ハードルもも上げ」をしました。ハードルの真ん中を越えていく練習です。もも上げのように動き続けながら越えていく。私はこの中で「4のリズム」でやることを求めています。リード足が1,抜き足が2です。3のリズムでやるとどうしてもリード足が着いてから抜き足が着くまでのリズムが落ちてしまいます。ここを保つためには「1234」でリズムが変わらないようにする。間がすり足になってしまう選手もいますが、イメージ的にはもも上げがいいかなと。これも何度かやっていけたらと思っています。


雨が降ってきたのでピロティに移動して「タンブリング」と「1歩ハードル」です。中学生の女子には「タンブリング」が難しかったので高校生と私が横でリズムを作りました。抜き足が遅れてしまうとリズムが作れません。しっかりと踏み切れないと身体が浮きません。どちらもハードルにとっては必要な要素だと思っています。ここをある程度やって「一歩ハードル」で終わり。この練習会で初めてハードルを跳んだという感じでしょうか(笑)。それくらい時間をかけてやっていくことも必要だと思います。この場限りの練習になるのではなく学校に持ち帰ってもらってやってくれるといいなと思いますね。


3時間、きっちりやりました。確かにこれだけやれば翌日からの合宿に影響を及ぼすかもしれません(笑)。本校の選手は午前中に走練習もかなりやっています。この練習会の趣旨としては「走練習は学校で」「技術的なことを練習会で」という感じがあります。中学生にとっては負担が大きいかもしれませんが、高校生は「走ること」も重要です。どちらかというと「走力」が上がらないと勝負はできないと思っています。ここは重要なことかなと。


長くなりました。もう少し書いておきたいことがあるのでまた別に。助けてくれた社会人選手、大学生のおかげてきちんと練習会になりました。感謝。

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エビ水槽の話

2022-12-25 | 陸上競技
1番の関心ごとを。エビ水槽の話(笑)

色々と勉強しながら育てています。本当に奥が深い。水質やバクテリアについて学んでいます。

今は毎日少しずつ水換えをしています。30センチ水槽なので水量が少ない。そうなると硝酸塩の値が自然に上がっていきます。一気にたくさん変えるよりも少しずつ変える方がエビに負担が少ないかなと。本当に繊細な生き物なので環境の変化が大きいとダメージを受けてしまいます。それによりあっという間に⭐︎になってしまう。それを避けるために少しずつの水交換を始めました。

500mlずつ。ペットボトルの上の部分を切り取ってコップ代わりにしています。水槽からペットボトル1杯分抜いて捨てる。そこにカルキ抜きをした水を点滴法で少しずつ入れる。時間はかかりますがこれが一番安定するのかなと。




餌やりもできるだけ控えて。餌をあげるとある程度集まってきます。その姿が見たくてどうしても餌をあげてしまう。が、これにより水槽内のアンモニア濃度が上がったりします。こちらの楽しみというよりもエビの生活を保つ方が優先です。当然の話ですが。

土曜日の朝、水槽を眺めているとエビ達が泳いでいました。これは「抱卵の舞」か「水質悪化」のどちらかです。これはどうか分かりません。水質が一気に悪化していることは考えにくい。様子を見守りたいと思います。

そのタイミングで抱卵したエビが壁面に来たので撮影。






エビはこんな感じでお腹に卵を持ち続けます。孵化する時はここから飛び出していく。最初は卵の色が濃くて黒色ですが時間が経つと少しずつ赤みを帯びてきます。もっと良いカメラで撮ると卵にエビの目が見えるようになるようです。

パッと見ただけで20個以上の卵を持っています。これがきちんと孵化してくれると水槽内も賑やかになるのですが。孵化しても大丈夫なようにもう一つ大きな水槽を準備しています。できればこちらの方が水質が安定するので望ましいのです。最初から大きな水槽にした方が良かったのかなと思いながらも。


エビが何故か水槽内の置物の壁面に集まっています。理由はよく分かりません。表側には広いスペースを作っているのですが表から見えにくい場所にかたまっています。

壁面は掃除をしないようにしているので見えにくいですが。緑苔が生えています。意図的にここは生やしておこうかなと。

エビ生活。かなり癒されています。その反面、気になってずっと見ていたい(笑)

なんとか孵化をしてくれると良いのですが。これまでの反省を活かして育てていけたらと思います。
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