男子のマイルとは全く逆の選択をしたのが女子のマイルです。女子マイル、出場することを止めました。これにはかなり多くの理由があります。
昨年の県体で女子のマイルが4分8秒で走りました。この時点で「インターハイまで狙える可能性があるのかも」という話になっていました。うちには200mに出場する選手が2人いました。その当時2人にはマイルと200m、どちらも狙う可能性があるという話はしていました。そのため少しだけマイルを意識した練習を冬期の間には取り入れていました(少しだけですが)。本当に力がついてきた選手であれば間違いなく400mを走れます。200mを中心とする選手であれば尚更です。
冬期練習中、短長を中心としている3年生女子の調子が上がりません。こちらが求めていることとは違う行動が多くありました。一人は「追込み練習が怖い」と常に口にしていました。そのためスピードが上がってきているにもかかわらず長い距離(150mくらいですが)の最初から突っ込むことができません。走るだけの練習になっていました。素直で本当に良い選手なのですがこういう部分の「弱さ」がありました。スピード的には62秒を切ってもおかしくないと思うレベルまできているのですがその走りができません。もう一人はハードルを中心にしている選手ですがこちらは自己コントロールがなかなかできない。悪気はないのですが色々とありました。そのためレース後半での失速が大きい。ここを克服できない限りはマイルで戦うのは厳しいと思っていました。
実際にシーズンに入り支部大会で1人が400mで68秒かかりました。この時点で「マイルに力を入れる必要があるのか」という考えに至りました。1人68秒で走れば他の者が全員60秒で走っても4分8秒です。厳しい。このタイムでは中国大会にすらいけないであろうと考えていました。支部大会でこの選手をマイルから外して1年生を投入。これが最後の「賭け」でした。1年生に賭けたのではなく3年生に今自分が置かれている状況を突きつける必要があると考えたからです。「このままではまずい」という鬼気迫る気持ちになってもらわないといけません。そうでなければマイルで中国を狙う意味はなくなってしまいます。
他校の先生方からは「女子のマイルに出るか?」と春先から何度も聞かれていました。中国大会出場を考えるとやはり気になる部分なのだと思います。普通に出場すれば中国大会までは進める可能性があります。6チームしか進めない中国です。この中途半端な状況で中国に出るというのは真剣に中国を狙っているチームにも失礼な部分があります。選手を中国大会に連れて行くためだけのマイルというのはやはり私としては・・・。気持ちの入ったレースができるようでなければ戦えないと考えていました。
同時にこのレベルで負担をかけると上の大会が狙える選手が可能性を失ってしまうという危険性もありました。特に200mではインターハイが狙える力があります。その部分で大きな負担をかけて3日目の200mに影響を及ぼすのはどうか?これまではマイル最優先で200mを棄権してきました。これは「200mでは勝負できない」というのが明らかだったからです。200mに出ても中国で終わり。マイルでインターハイを狙うのであれば3日目の200mは大きな負担になります。その部分を考えて200mの棄権を選択していました。
マイルを捨てるという選択肢、最後まで悩みました。3年生の気迫に賭けていたからです。最後は私の判断で欠場を決めました。4継で勝負というのを最大限に掲げたからです。これに関しては3年生の選手は不満があったかもしれません。この状態であればマイルは出場するだけで終わり。「中国大会出場」を最大目標にマイルを組むのであれば問題はないと思いますが、この状態では中国大会に出場したとしても予選で終わり。そういうチーム状況であれば出ます。県総体だけのことを考えれば出場することも選択できますが「想い」の部分の一致がなければここで出場することはチームにとってプラスになるとは考えられませんでした。
ここには詳しくは書きませんがそれ以外にも「雰囲気」の部分でもマイルを組む意味を考えさせられていました。男子のマイル出場とは違う部分です。もっと「一つのことに向けて」という雰囲気があれば無理をして出場する意味はあったと思います。
総合的な判断としてのマイル欠場でした。支部大会の時から投げかけてきての結果です。
4継で失敗をして3年生を中国に連れて行く手段がなくなりました。気持ちが入った走りができて大きく変わる可能性もあると思っていましたが、4継の2走の今後のことを考えるとここはマイルではなく200m。そう判断しました。厳しい選択だと思います。それでもやるしかないと思っています。選手に恨まれるかもしれませんがそこは決断だと思います。
ここは批判覚悟です。それでも「チーム」としてどこを生かすかということは考えないといけません。その判断が200mにつながったと考えています。チームの今後のためには必要不可欠な部分だと。
また書きます。
昨年の県体で女子のマイルが4分8秒で走りました。この時点で「インターハイまで狙える可能性があるのかも」という話になっていました。うちには200mに出場する選手が2人いました。その当時2人にはマイルと200m、どちらも狙う可能性があるという話はしていました。そのため少しだけマイルを意識した練習を冬期の間には取り入れていました(少しだけですが)。本当に力がついてきた選手であれば間違いなく400mを走れます。200mを中心とする選手であれば尚更です。
冬期練習中、短長を中心としている3年生女子の調子が上がりません。こちらが求めていることとは違う行動が多くありました。一人は「追込み練習が怖い」と常に口にしていました。そのためスピードが上がってきているにもかかわらず長い距離(150mくらいですが)の最初から突っ込むことができません。走るだけの練習になっていました。素直で本当に良い選手なのですがこういう部分の「弱さ」がありました。スピード的には62秒を切ってもおかしくないと思うレベルまできているのですがその走りができません。もう一人はハードルを中心にしている選手ですがこちらは自己コントロールがなかなかできない。悪気はないのですが色々とありました。そのためレース後半での失速が大きい。ここを克服できない限りはマイルで戦うのは厳しいと思っていました。
実際にシーズンに入り支部大会で1人が400mで68秒かかりました。この時点で「マイルに力を入れる必要があるのか」という考えに至りました。1人68秒で走れば他の者が全員60秒で走っても4分8秒です。厳しい。このタイムでは中国大会にすらいけないであろうと考えていました。支部大会でこの選手をマイルから外して1年生を投入。これが最後の「賭け」でした。1年生に賭けたのではなく3年生に今自分が置かれている状況を突きつける必要があると考えたからです。「このままではまずい」という鬼気迫る気持ちになってもらわないといけません。そうでなければマイルで中国を狙う意味はなくなってしまいます。
他校の先生方からは「女子のマイルに出るか?」と春先から何度も聞かれていました。中国大会出場を考えるとやはり気になる部分なのだと思います。普通に出場すれば中国大会までは進める可能性があります。6チームしか進めない中国です。この中途半端な状況で中国に出るというのは真剣に中国を狙っているチームにも失礼な部分があります。選手を中国大会に連れて行くためだけのマイルというのはやはり私としては・・・。気持ちの入ったレースができるようでなければ戦えないと考えていました。
同時にこのレベルで負担をかけると上の大会が狙える選手が可能性を失ってしまうという危険性もありました。特に200mではインターハイが狙える力があります。その部分で大きな負担をかけて3日目の200mに影響を及ぼすのはどうか?これまではマイル最優先で200mを棄権してきました。これは「200mでは勝負できない」というのが明らかだったからです。200mに出ても中国で終わり。マイルでインターハイを狙うのであれば3日目の200mは大きな負担になります。その部分を考えて200mの棄権を選択していました。
マイルを捨てるという選択肢、最後まで悩みました。3年生の気迫に賭けていたからです。最後は私の判断で欠場を決めました。4継で勝負というのを最大限に掲げたからです。これに関しては3年生の選手は不満があったかもしれません。この状態であればマイルは出場するだけで終わり。「中国大会出場」を最大目標にマイルを組むのであれば問題はないと思いますが、この状態では中国大会に出場したとしても予選で終わり。そういうチーム状況であれば出ます。県総体だけのことを考えれば出場することも選択できますが「想い」の部分の一致がなければここで出場することはチームにとってプラスになるとは考えられませんでした。
ここには詳しくは書きませんがそれ以外にも「雰囲気」の部分でもマイルを組む意味を考えさせられていました。男子のマイル出場とは違う部分です。もっと「一つのことに向けて」という雰囲気があれば無理をして出場する意味はあったと思います。
総合的な判断としてのマイル欠場でした。支部大会の時から投げかけてきての結果です。
4継で失敗をして3年生を中国に連れて行く手段がなくなりました。気持ちが入った走りができて大きく変わる可能性もあると思っていましたが、4継の2走の今後のことを考えるとここはマイルではなく200m。そう判断しました。厳しい選択だと思います。それでもやるしかないと思っています。選手に恨まれるかもしれませんがそこは決断だと思います。
ここは批判覚悟です。それでも「チーム」としてどこを生かすかということは考えないといけません。その判断が200mにつながったと考えています。チームの今後のためには必要不可欠な部分だと。
また書きます。