kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

個別にやる

2019-03-28 | 陸上競技

水曜日。前の記事にも書きましたが合同練習を。

しかし、唯一の2年生のNaはオープンキャンパスで不在。タイミングが合えば逆にondkに午後から行こうかと思っていたのですが時間的に厳しいので諦める。本人にどうするか?と聞くと練習はしたいというので別にやることにしました。学校でマンツーマンで(笑)

Naが来た時には他の用事で電話をしていたので筆談をしながら練習の指示を出すことに。一人でやるのでなかなか難しい。道具を出すのが大変なので。BCTをやってからハードルを使っての基礎的な股関節補強。セラバンド補強と組み合わせながらやっていきました。普段やらないこともできたら良いなと思っていたので。その場でのハードル股関節を時間をかけて実施。基礎です。

そこからハードル股関節。リズムスキップは作るのが面倒なので省略してバリエーションハードルとスピードハードル。単独でやるのでいつもより見る目はシビアになります。まーそれもありだと思いますね。そのままスイッチングとスイッチングラン。かなり走れるようになって来ているなと感じていました。当たり前ですが(笑)

休まずに走ってカーブ直線。これは遠目から見る。まずまず走れる。1年生の二人と比べるとやはり力は足りません。そんなことは私ではなく本人が一番分かっています。Naの最大の長所は「陸上競技が好き」という部分です。へこみながらも毎日毎日練習を続けてくれています。去年のベストは13秒96。お世辞にも速いとは言えないと思います。怪我が続いて練習ができない時間が続いていました。

naoやmichiと一緒にリレーを走りたい。それだけがずっとモチベーションでした。しかし、結局その想いは届かず。本当は走らせてやりたかったのですが。高校に入って一度もリレーを走っていない。最終学年の今年こそリレーを走らせてあげたいなと思っています。これは私の感覚なのでどうなのか分かりませんが。

特別に力があるから個別練習をするというつもりは全くありません。インターハイレベルの選手だから個別練習をして県総体出場を目指す選手だからやらないという感覚は全くありません。私にとってはうちで練習している選手は全員大切です。なんとか目標に近づけてあげたいと思います。だからこそこうやって苦しくても一生懸命やっている選手に対して向き合いたい。感覚的に分かってもらいにくいかもしれないですね。

話が感情的な内容になっていましたが。まー本題へ。カーブ直線を走っていて随分スピードに乗れるようになって来たなと感じました。加速段階の動きをもう一度丁寧にやっておきたいと思ったので前半マークを。この動きを見てもう一度カーブ直線。きちんと加速してスピードを上げて内傾の開放をする。そこで更にスピード感覚を身につける。

それぞれの選手の動きを見ることで「アイデア」が浮かびます。他の部分では結構「孤独感」を感じることがあるのですが走るのを見ている時間はそれを完全に忘れます。救われている感覚があります。集中して見ているので他の事を考えないというのもあると思います。そこだけを考えているので次に何をしたら良いかなというのがフッと浮かんでくる。

スピードが上がって来たところで「遅れる」と感じました。タイミングが遅れるという感じです。そこで遅れ始めたところにスティックを置いてきちんと意識できるようにしました。実際に何ができるか分かりませんが、物があるだけで少し意識をします。それだけで本人の動きが変わることがある。先日rinaに会ったのでその練習を思い出したというのもあります。これをやると遅れなくなりました。たまたまなのかもしれません。それでも目の前にいる選手にとってプラスになる練習が出来たというのは良かったなと。

その感覚を生かして前半マークからの60mを。良く走れたと思います。14秒かかる事はないと思います。最低でも13秒5は出したい。欲をいえばもうワンランク上の走りをさせてあげたい。適当にやっている選手であればそこまで思わない。苦しい時も我慢して地道に練習をしてきました。私とは違う「孤独感」を感じながら練習をしている時もあるはず。naoやmichiがいる時には若干甘えていた部分もあります。今は自分がやらなければいけないという感覚がある。だからこそサポートしていきたいなと。

強い選手が目立つ。当然です。しかし、うちを今支えてくれているのは間違いなくNaです。その想いにきちんと応えていかなければいけないと思います。そのために私の時間を使うのは惜しくない。「やりたくないな」と思いながらやっている選手であればこんな事は一切思わないと思います。明確に「区別」はしたい。この感覚がおかしいと言われたらそれまでですが。

少しずつで良いと思います。走れるようになってもらいたい。今はかなり走れるようになっています。120を走っても後ろから抜かれる事は無くなりました。こういう成長を見守れるのはありがたいですね。

こういうひたむきな姿に救われます。こちらが感謝したいなと思います。私にできる事、それを見つけてやり続けていきたい。そう思います。

終わりと見せかけて最後に補強を少しだけやりました。任せていたら午前中にやったメニューを偶然か何か分かりませんがやっていました。その時に必要なメニューは感覚的に同じなのかもしれないですね。2時間強の練習でしたが無事に終了。私にとっても貴重な時間でした。感謝。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またも合同練習2

2019-03-28 | 陸上競技
続きを。

前の内容が気がつたら技術的な部分にすり替わっていました。この点は面白いと感じる方と何を言っているのかという感じの方に分かれると思います。興味関心をどれだけ持てるのか。自分で変わっているんだろうなと感じています。この手のことを考えるというのは少ないですし、話しても理解してもらえない。

膝締めの基本的なことをやってから台ドロップ。思いつきの練習でしかないですが。ssk先生は興味を持っていました。なぜこの手の練習をしているのか。動きを見てもらったらわかる部分もあります。意図がある練習をしているつもりです。接地ポジションとスイッチング。この基礎になる練習です。連続で実施していく中で身につくものがあると思っています。

そのままハードルドリルと壁抜き。ここも丁寧にやっていきます。初めてやる動きというのもあると思います。なかなかできません。それでもここの部分は重要だと思っています。やる意味がある。新入生にもこの部分は徹底していきたいと思います。地道にやっていくことで感覚を作ることができる。腰の移動ができれば気が付けば走れるようになっていくと思っています。

ワンステップハードルを実施。ハードル股関節でも同じような動きをします。しかし、ここでは重心移動をしていきます。こうやって「目的」を明確にしながら練習をするのが好きです。これも好みの問題かもしれません。やりたいことを理解しながらやることで練習の質が上がっていくと思っています。「やるだけ」ではない練習をしたい。これも慣れが必要になるので最大距離はできる選手だけとしました。全員にできる部分ではないので。

なんとここまでで2時間経過していました(笑)。長い。やはり説明をする部分などが入ると時間がかかります。通常であれば1時間強で終わるくらいの内容ですが。やりたいことをやりたいので休まずに。練習を始めて初めて座ったのではないかという感じでしたね。スパイクを履きかえるために(笑)。

すぐにスイッチングを。これもssk先生が「やりたい」と言っていたのでそれに合わせて。正確な動きと速い動きの組み合わせ。そのまま走ります。スイッチングランも含めて走っていきました。本数的にはそれほど多くないのですが最大スピードで動きます。これだけで負荷は大きいかもしれない。やりますが。これ以上やると時間がかかりすぎて終わらないのではないかとい感じだったので走るのを一旦取りやめようかと。

それでもグランドが空いているので「カーブ直線」はやっておきたいなと考えていました。せっかくやるならスピード練習はしておきたい。単純に走るだけではなく環境を上手く利用して走る方が良いなと。道具を使って走る練習も多いですが、こうやって環境を使っての練習も効果が高いと思っています。かなり良い感じで走れていました。 

ここで走るのは終わりにしようと思っていたのですが、うちの選手が「合流走はやりたい」ということだったので走ることに。1本ずつですが。本来であればそこまでに走りたい練習があったのですが。時間的なことがあるので補強も取りやめ(笑)。時間の計算が下手だと思いますね。私的には3時間で十分終わる予定だったのですが。

こうなったら補強をする時間がありません。諦めました。そのまま休まずにスプリントサーキットを。前半で作った動きをつなげていく感覚です。膝締めからスプリントまで。一連の流れの中で練習をしていきます。特殊な練習かもしれません。本当は補強を入れてそこからどうするかという感じなのですが。背に腹は代えられない。

流れを作り直す。前半練習でやった動きをとにかく走りに結びつける。T走やDM走を入れながら。本数は1本ずつ。量を走るというのではなく目的を持って走っていく感じでしょうか。本当は3サイクルくらいはやりたかったのですが終わりの時間が近づいていたので諦めることに。2サイクルやるだけでしたがうちの選手はよく膝が出るようになっていました。変化あり。ondkの選手の変化はよく分かりませんでした。普段の走りを見ていないので。時間をかけて見ていくと随分違うのかもしれないですね。

最後に120DM-120-90-60。これは競争をせずに各自で実施することに。うちの練習した道具の関係もあります。DM走をやるのに人数分のDMがない。3キロのDMに関してはかなり少ない。出来れば一気にやってしまいたいのですが。これまでは何グループかに分けてやっていました。T走をするのもできない。タイヤは4つしかないですからローテーションでやることになります。普通に走るだけなら問題はないのですが道具を使って走るときには効率が悪くなります。

とはいえ、T走のために10個も作る気にはなりません。そもそもそんなに道具を置く場所がない。そうなるとやはりある程度グループ分けをして練習をしていかなければいけないかなと言う感じになります。別に大きな問題はないのでまったく気にしたことがありませんでしたが。こういう時に困ります。10分もかからず走る練習は終わるので少し待たせても大丈夫というのはあるのですが。

一気に走って終わり。12時30分までに学校を出たいというssk先生の申し出に応えることができました。かなり端折って実施したので何とかという感じだったでしょうか。せっかく来てもらったので最大限の練習をしておきたいなと思っていましたが、補強などが足りなかったのではないかなと思います。申し訳ないですね。もう少し工夫すればまた違った練習ができたのではないかなと思います。

うちの選手には体幹補強をもう少しだけやらせました。腹筋背筋、内転筋、側筋。この辺りは任せましたが。やはり不足する部分に関してはやっておかなければいけないなと。

一緒に練習をする事で色々な事が見えてきます。とにかく他校と一緒に練習をしたいなと思います。うちがもっと出ていって他の学校の練習に混ぜて貰えば良いのかなという気はしていますが。なかなかそれができていない。私のワガママなのかもしれないですね。
とにかく暑い中での練習でした。これだけで疲れる気はします。気をつけなければいけないですね。とにかく水分補給をしっかりして体調を整えておきたいなと思います。ondkの選手とssk先生に感謝したいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またも合同練習

2019-03-28 | 陸上競技

水曜日。この日はondk高校と合同練習をすることになっていました。以前から一緒にという話しがありましたが、なかなか実現できず。記憶が怪しいですが昨年どこかで一緒に練習をしています。その時は数人だけ連れて来てくれていました。今回は全員。長距離も含めてマイクロバスで。

迷惑をかけていますがこちらから声をかけて来てもらいました。人数的になかなか盛り上がらない部分があります。その中で練習の質を上げようと思えばやはり他のチームの力を入れて借りるしかない。助けてもらう部分です。色々な人の力を借りながら前進していきたいと思っています。

この日はタイミング悪くキャプテンのNaがオープンキャンパスで不在。単独で夕方別メニューで練習することにしていました。そのため練習を引っ張っていくのは1年生。なかなかの不安です。

練習の初めに少しだけ話をしました。何のためにわざわざ来たのかを考えもらいたかったからです。普段やっている練習とは異なります。私がやっている練習は「何やってるの?」と思うことが多い。補強などに関してはmtm先生の所で教えてもらったりした種目が入っています。しかし、それ以外の部分はオリジナルというか「走るために必要だ」と私が考えて導入しているメニューが大半。意味が分からないでやると効果は上がりません。多分1度だけで理解するのは不可能。それでも「何のためにやるのか」という部分は理解してもらいたい。

普段と異なるメニューをやってもらうことになります。ガチガチに始めるよりは少し遊びながら。ダブルダッチを10分間。初めてやる種目だと思うのでなかなか跳べません。それで良いと思っています。できないからやる。その感覚を持って欲しい。できるできないではなく「やろうとするかどうか」です。

かなり暑い。基本的には関係ないですが水分を取りながらやらないといけません。とはいえ基本的に休憩はしない。そのまま体幹強化サーキットへ。上半身と下半身に分けて実施。よくよく考えるとフルメニューにしていました。そのため初めてやる選手にとってはかなりの負荷だと思います。さらに練習を道具が足りなくなる。もう少しシンプルにしても良かったのかなという気もします。やりましたが。

この手の練習は目的意識が持てるかどうかだと思います。トレーニングはキツい。うちの練習は正確にやることを求めます。「こんな感じ」というわけではなく明確に目的を持ってやっていく。早く丁寧に。今回は説明をする部分もありました。普段20分くらいで終わるのですが40分かかっていました。これも仕方ないと思います。ある程度のことを最初から考えていました。3時間で終わるメニューにしていたつもりですが終わりそうにないなと感じながら。

そこからセラバンド補強をしてハードル股関節。これも少し本数を減らしながらです。うちの選手も先週からかなり負荷を増やした中でやっています。スピード練習が増えていますからそれだけで負荷は高い。のんびり動くより「速さ」を求めて動き続ける方が抜けないのでキツい。分かってやっています。初めてやる選手にとってどれくらいの負荷なのか。聞かずにやり続けましたが。かなりキツかったのではないかと思います。

このタイミングで前の記事にも書きましたがSoが来てくれました。1年生女子が中心になって説明をしていたのでSoがフォローをしてくれることに。ありがたいことです。本来であれば自分たちで全てやらなければいけない。それをこういう形で助けてもらえる。説明することで自分が理解しているかどうかの再確認にもなります。やっていることに対してどれだけの理解をしているか。ポイントは何か。そこにはこだわってやっていきたいと思っています。

これでアップが終わり。アップといってもトレーニングが終わりというだけですが。確認はしていませんかキツかったのではないかなと思います。休まずに縄跳びで膝締め。ここに関しては色々と考えることがあります。師匠と電話で話しをしていたのですが。「足を回す」という考え方。直線的に運ぶ意識を持たせたい。しかし、踵をお尻に付けるように走るというイメージで指導する指導者もいる。多分そちらの方が圧倒的に多いのだと思います。

「現象」を捉える。走るときには円運動になります。山縣選手は直線的に運んでいますが、大半は大きな円運動をする。しかし、走っているときに本当に円運動を意識して走っているのか。円運動をするよりは直線的に運ぶ方が早い。直線的に運ぶ意識を持っていても「現象」としては回転運動になる。最初から回転運動を意識してやればもっと回転をしてしまうのではないか。

あるバイオメカニクス研究者が「身体より前に接地することで速く走れる」と書いていました。自分の身体より前に接地することで大きな力が得られる。その力を推進力に変えていくことで速く走れるのだ、と。地面反力の関係でいうと地面に大きな力を加えることで同じだけの力が返ってきてその方向を変えることで推進力になる。

いやいや、ブレーキかかっているんだから上がるはずのスピードが上がっていないではないか。ブレーキをかけながら速く走るというのはどう考えても無理。机上のデータのみで判断をするのは違うのではないか。そこに明確な理由があるのではないかと。

直線的に運ぶ。かかとがお尻に付いてから前に出すのであれば2段階の動きになる。それよりは膝を締めて1で運ぶ方が良いのではないか。結果的に回転運動になるかもしれないが意識としては斜め上方向に膝を締めて運ぶ。スタート局面でも膝が開くと明らかに前接地になる。それにより生まれた重心移動が止まってしまう。そうならないように膝を締めて一歩目を出す方が効率良く動ける。そのために様々な動きをやるのだと考えています。

話しが大きく逸れましたが。理由のある練習をしたい。なぜその動きをするのか。きちんと説明できるか。やりたくない動きになる場合にそこをやらない理由が選手に伝えられるか。まーここまで「回転運動」が主流であれば我々の方が間違っているのではないか?という結論になりかけましたが。師匠とは違って私にはなんら指導実績はないので(笑)。それでも今信じていることをやり続けたいなと思います。

長くなりました。続きはまた別に書きます。多分。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする