kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スピード補強

2012-03-28 | 陸上競技
火曜日、この日も予定通りの補強。特別変える必要はないと思っています。

練習よりももっともっと大事な業務があったので練習の前半は選手に任せました。ここ数年もっとも苦手な業務を任されています。適材適所という意味では間違いなく不適所です(笑)。基本的に勢いでやるタイプなので細かい作業は苦手。これは周知のとおりなのですがなかなか上の人には認知されません。言っても仕方ないですが私を使うならもっと違う場所がいいと思いますね。まー難しいでしょうが。愚痴はこれくらいにして(笑)、大切な業務を実施。滞りなく終えることができました。一安心です。

それから練習へ。うちの練習の基本は「身体づくり」を重視しています。年間を通してこのスタイルは変えません。継続的に練習していかなければいけないと思っています。うちのような普通のチームが戦っていくためにはこの部分です。前日から書いていますが「スピード」を意識した補強にしています。これは何のためにやるかを考えた末の結果です。男子はウエイトトレーニングをすると喜んでやります。ウエイトは目に見えて重量が上がっていくから楽しいのでしょう。それが競技に使えるようになるかどうかは別問題です。高校生段階でどこまでウエイトをやるのかというのは分かりません。これは師事している方とも何度も話をしています。「これが正しい」という練習はないのでやはり試行錯誤だと思います。やっていくしかありません。

とにかく速く前に進むというのを補強でも意識させました。接地時間を短くしてとにかく前に速く進む。身体がコントロールできない者は上に浮いてしまいます。これでは意味がありません。こちらの狙いは「前に」です。この部分を見落としてしまったら何のための練習か分からなくなってしまいます。走練習もですがこの手の練習こそしっかり見て細かいところまで指示を出さないといけないと思いますね。後半は少し時間に余裕があったので体幹中心の補強を実施。基本的な腹筋と背筋です。ここがきちんとできないといけません。

その中で前日にテレビでやっていた補強を実施させてみました。世の中の流行は「体幹補強」です。様々なスポーツで言われ続けています。前日は水泳の萩原智子選手の取り組みが紹介されていました。オリンピックに出場後引退。結婚してもう一度競技復帰。もう一度オリンピックを目指すことにして一から練習を再開。日本トップに戻ってきました。ある程度の可能性が出てきたところで「病気」が発覚して手術。競技どころではなくなったようです。病名を聞いた時には頭が真っ白になってその瞬間から「水泳」ということを考えることさえなくなったと。女性として大きな岐路に立たされていたのですから・・・。
手術後、冷静になれる時が来てふと「水泳」が頭に浮かんだということでした。手術してから数か月、プールに入る。この日の練習は200mだけ泳いでいいという条件付き。数か月泳ぐことができずやっとのことでプールに入る。この時気持ちがどのように動くかを本人も分からないままプールに向かったとのこと。結果は「もう一度オリンピックへ」という想いがわきあがったとのこと。飛び込み台に立ちゴールのほうを見ると「日の丸」が掲げてあった。それを見た瞬間、もう一度日の丸を背負って泳ぎたいという考えしか浮かばなかったと。本当にすごいことだと思います。「心」が強いだけでなく強い気持ちがあるからだと思います。絶対にやり遂げてやるという強い気持ちがあるからその瞬間「やってやる」と思えたのだと。
腹筋にメスを入れているので足を動かすことができない。体幹の筋力は0に戻っていたとのことでした。それを強化していくことは半端ではない覚悟と決意が必要になると思います。それでも萩原選手は「楽しい」と口にしていました。結果、短水路で自己ベスト&日本記録更新。オリンピックへの可能性が出てきたということでした。そのプロセスでは「今までやっていなかったこと」を中心に実施したという報道でした。その内容が「体幹補強」です。詳しくは書きませんが私が考えているような体幹トレーニングをかなり実施している様子でした。鍛えるだけではなくそれを使えるようにするという部分に重点が置かれていました。大きなことです。「もっと強くなれる」と感じながらの練習です。充実感もあるでしょう。未知なる自分の可能性への挑戦。0からのスタートだからこそ感じれるのかもしれません。学ぶものがありますね。

一生懸命に取り組む選手はやはり美しいと思います。それが「想い」を伴っているのだから当然輝きます。うちの選手もこれくらいの強い「想い」をもって取り組んでもらいたいですね。全てが自分のためであり、その「想い」ですべては変わっていくのですから。

午後はひたすら働く。翌日練習を見たいというだけでひたすら働きました。4時間は休まず働いたでしょうか。春休み?そんなものはありません。生徒だけです。我々はきちんと働いているんですよ(笑)。勘違いされそうなので一応書いておきますね(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒い

2012-03-28 | 陸上競技
月曜日、朝起きると前日よりは腰の痛みが治まっていました。それでも走ったりは絶対に無理。まー走らないですが(笑)。コンディション的にはかなり悪かったですね。もちろん私の体調の問題です。天候的にもここ最近になく寒い。風が強いので気温が高くても体感温度がめちゃくちゃ低い感じがありました。

この日は仮入学でした。私自身は大きな仕事はありませんが、選手にビラ配りだけはさせようと思っていたので気持ち早めに練習を終わろうと思っていました。前回の合格発表時にビラ配り禁止令が出ていたので今回はしっかりとやろうと。ビラ配りをしても実際のところ部員がめちゃくちゃ入ってくるということは考えにくいのがうちの部活です。陸上は地味なのでなかなか人気がありません。それでもしっかりと勧誘活動はしないといけないと思っています。

練習自体は競技場で。これもいつもの流れで実施。今週末に記録会に出場予定ですからそれなりに練習のコントロールをしていかないとけません。調整するつもりはありません。練習のコントロールとは単純に「レースに出るための練習」という意味です。今回は基本的に100mしかありません。この部分への対応ですからセットを組まずに1本1本しっかりと走るつもりでいました。もちろん数本走って終わりということはありませんが(笑)。

前半は一歩ハードル。練習を見ていて一歩ハードルの距離を少し伸ばすことにしました。なんとなくです。できない距離ではないですし動きが崩れるレベルではありません。実際の走りにつなげていくための練習にしていきたいという気持ちが強くあります。単純に走るだけではなくそのための準備動作を入れていきたいと思っています。問題なく対応。悪くはありません。

そのままスタート練習。ここ最近女子は休み明けの動きがあまりよくありません。見ていると明確です。以前、「試合の前の日は完全休息が良い」という指導者がいました(いたような気がします)。しかし、これは本当に良いのかどうかの検証がなされていないのではないかと思います。完全休養の翌日に身体がめちゃくちゃ動くという選手が何人かいたのかもしれません。しかし、それを全員に当てはめるのは良いことではありません。個人個人を見ていてそれにあう形で導入しないといけないと思います。私の中で前日完全休養日ということはありません。絶対に動かないですから。練習量の調整はしないといけないのは当然ですが全く動かないというのでは走れないと思います。若干話がずれましたがこの日の女子は動きが鈍かった。これはこれで仕方ないですね。前日の過ごし方なども今後は考えていかなければいけないですね。動かないなりの練習をしていく必要があります。先週の流れからすると火曜日からは身体が動き始めます。これで十分です。
男子はこの日も良く動いていました。男女差があるのかどうかは分かりませんがこれも今後見ていかないといけないですね。ここ最近かなり走れるようになっている男子がいます。この日もめちゃくちゃ調子がよさそうでした。調子がいいというか間違いなく力が付いているという感じですね。これくらい走れれば十分戦えると思います。まだ前半部分の走りがいまいちですがここを改善する練習はやっています。それでもなかなか変わらないですね。意識問題だとは思いますが・・・。

その後、マーク走から走練習へ。ここ最近はほぼこのパターンで進めています。もう少しカーブ走なども入れておきたい部分があります。まー週末は直線だけなので問題なしですね。十分対応できるでしょう。この日の走練習は後半部分も7マークを使った練習。レース後半部分の意識です。距離を増やすのではなく後半にマークを置いてしっかりと刻む意識を持たせる。強制的に動きを作る練習です。この手の練習は好きです(笑)。絶対にスピードを緩めることができない状況を作り出してその中で走る。普段は複数で一緒に走る練習がほとんどですがこの日は各自で行いました。ペアを決めて走る様子を見ることと切り替えを意識させました。声掛けで少しは意識できる部分が変わってくるはずです。ペアが走る様子を見るのがレストです。1本走っただけでかなりのダメージはありますがかなりの量実施しました。動きの切り替えができるようになっていくことで大きく変わっていきます。今後も継続的に取り入れていきたいですね。

最後に短い距離を走って終わり。良い練習ができたなと思っていたらすっかり仮入学でのビラ配りのことを忘れていました。慌てて半分を学校に戻してビラ配りを実施。何人かの新入生は帰宅していました。手遅れかもしれませんがまだ大半の生徒は残っていたので問題はないはずです。

午後は午前中練習ができなかった者を1人別枠で練習。私が見ていましたがほとんど部分は他の選手に手伝わせました。基本的には自分たちで動きの課題が分からないといけません。ここが分からないと自分がやっていることも分からないのですから。また、その場その場で何をしないといけないかを考えさせながら指導をさせました。やはり気が付かないものは気が付きません。その都度「こういう場合は・・・」と事細かに指示を出しました。競技の指導も大事ですが「気を配る」という部分ができないと今後の生活に支障をきたします。真面目に「教育活動」をやってます。2時間程度練習をして終了。練習をする選手の動きはある程度変化が見られます。良い感じですね。時間がかかると思いますがとにかく地道に練習をしていくしかないと思います。私はぐったり。腰痛から逃れることができません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする