kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

何を感じるか?

2012-03-15 | 陸上競技
月曜日、授業はテスト返却授業のみ。あっという間に終わりました。前日に移動でかなり疲れていたので助かります(笑)。終わる時間がバラバラだったので先に食事をさせることにしました。女子は連続で練習をしているのでこの日は休みにしていました。しかし、単純に休むことはできません。せっかく良い経験をさせてもらったのですから男子にこのことを伝える必要があります。ミーティングをおこなうようにと思っていました。

練習開始時に女子全員に話をさせました。最初に話をした者、上手くまとめようとしていました。こういう時に話をするときには「自分が感じたこと」を最優先して話すことが必要だと思います。きれいにまとめて話すというのは「体裁は保てる」のですが相手に伝わるものが少なくなります。感じたことを「上手く」ではなく「一生懸命に」話すことで初めて伝わるものがあると思います。話を聞いている方の様子も見ました。下を向いています。これもやはり違う部分ですね。miya商の生徒は話している相手の表情をじっと見ています。相手から何かを感じ取ろう、何を伝えようとしているのかを読み取ろうという姿勢が強く伺えました。こう考えてみるとうちの選手は「聞いているだけ」です。本当に伝わっているかどうかというのは分かりません。

日曜日の練習終了後話をしたのですが、私が話をしているときに一人目が虚ろになっていました。間違いなく私の目を見ようという感じはありません。聞いているのでしょうが別のことを考えているのではないかという感じの表情でした。今までも同じ状況だったのですがこの日に明確に感じました。伝わっていません。普段から話をしている部分が上手く入っていない。これは「聞いているだけ」だからなのです。感じ取ろう、先生が話している内容がどういう部分につながっていくのかというのが分からないのです。私が言っていることとは全く違う行動をとることが多かったですがこれはこの部分の徹底ができていないのです。競技云々ではなく「姿勢」の部分がかみ合っていないのです。何をやっても上手くいかないと思います。当然の結果ですね。

全員に話をさせてから私が感じたことを話しました。競技面というよりは「取り組みの姿勢」の部分です。やはりこれが一番大事だと思います。今のうちの選手は私が指示している内容をきちんとできません。というかやりません。一時的にはやるのですがこれが継続しない。声を出すという簡単な事でも「恥ずかしい」「忘れている」というような感じで実施できないことが多い。やったほうがいいということをきちんとできるかどうか。自分のためにやろうという意識があれば行動自体が変わってくるはずです。技術的な部分をやろうと思ってもこういう部分がきちんとできないのであれやはりできないと思います。
また、やろうとしていることの意味が本当に分かっているかどうかというのも大きいと思います。狙いとする動きとは全く違う部分をやっていることがあります。目的があって練習をしているのですが「やるだけ」になっている部分が多々あります。これが結果的に練習の質を下げる。質問をしてきちんと答えられないというのはやはり「理解不足」「意識不足」です。どれだけやっても方向性が違うのですから良いことにはなりません。単純にこの部分が徹底できるかというのが重要なのだと感じました。ここがきちんとできるようになるだけで選手の行動は変わってきます。アップ前の準備や補強にしても「何のためにやっているのか」を考えることができるようになれば間違いなく行動も結果も変わってきます。

そのため練習の開始前、グループを分けて話をさせました。2年生中心に自分たちが本当に何をやっていかないといけないのかを考えさせる時間を作りました。これは大事なことだと思っています。「こんなことをする時間があるなら練習をしたほうがいい」と言われるかもしれませんが、やはり大事な要素だと思っています。これができないとどれだけ練習をしても効果は上がりません。30分近く話をさせました。これに関しては日誌等にまとめてくるはずです。ここでは話を聞きませんでした。この話が終わってからは練習開始。男子は身体づくりメニューとしました。女子は前日までに学んだことを紙にまとめて全員に配れるようにさせました。こうやって情報の共有をしていくことが大事です。

少し寒かったですね。ちょっと疲れが蓄積している感じがあります。私自身に(笑)。なんとかかんとかやっていきます。チームは前向きに変わってくれると期待します。
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宮崎遠征最終日

2012-03-15 | 陸上競技
また書くのが遅れています。本当に時間がない。時間がないというのは完全な言い訳であり、自分に仕事を処理する能力がないというのをアピールしているというのは分かっています。が、本当に色々あるのです。乗り切れるかどうか非常に不安な状況でやっています。

日曜日、この日もグランドでの練習。9時から練習開始ですがこの時間の前にはほぼ準備が完了。30分前には完全に終わっていました。それからの30分はスタビ系の練習をして身体を動かしていました。たんに固定するだけではなく股関節を動かすような種目が多く導入されていました。これがアップの前段階になるのでしょう。声を出しながらしっかりと取り組めていました。前日の練習終了後にtakasu先生から全体に話がありました。miya商の生徒だけが集めれられて話を聞いていました。言われてすぐに行動に移せるということは大事です。この部分はうちには不足している部分ですね。

このアップを見ながらsouma先生とも話をしていました。練習の中身は全国どこでもほぼ同じようなことをやっているのではないか、決定的に違う部分はこのようなところだと思うと。できるだけ効率よく進めていく。時間の有効な使い方が大事なのです。話を聞いていると何年も前はやはり量を追う時期があったとのこと。一度この部分を経験しておかないとスマートな練習だけでは強くなれない。多くの者からそぎ落としていって少しずつスマートになっていった。この過程で大事なものを残していくということでした。私もこの辺りは考えないといけない部分です。共感できる部分がかなりありました。

練習はバトン練習をしてリレー。このリレーにもかなりの工夫があります。トラックは300mですから実際のレースと同様にカーブと直線を組むことができます。1周回るリレーはバトンが渡らなかったら意味がなくなってしまいます。つながらなかったらそこで終わり。それを改善するための練習方法を導入されていました。これは画期的です。工夫ですね。これによりバトンが渡らなくても止まることなく、スピードを緩めることなく練習を進めていけます。うちの選手も一緒に走らせてもらいました。まだまだ力不足です。こういう部分を突きつけられると見えてくるものがありますね。
この練習の中で「早出」が見られました。もちろんうちの選手です。1回だけならまだしも練習のほとんどが早出でバトンが渡りません。これは大きな問題だと思います。前の練習が次の練習につながっていないというのが明確です。前回の失敗を次に生かすことができない。「自分はこれで良い」と思ってやっているから次も変わらない。ここは考えないといけないですね。これは他の部分にも言えることです。やはり考え方、行動の仕方を見直していかない限りはこれ以上の成長はないと思います。普段の会話からこのような部分が見受けられます。前日の練習では私とtakasu先生が話をしながら他の選手の走りを見ていた時に目の前を通り過ぎました。これにより走る姿が見れません。この日の練習後に注意をしました。周りを見ることは大切です。翌日にその部分はできて後ろを歩きましたが、今度は私とtakasu先生、選手が話しているときに突拍子もない発言をして会話が終了。それ以後何も話せなくなりました。「自分の言いたいことを言う」というだけで終わってしまうのです。「自分が話をしたいから話す」のです。今置かれている状況を把握できていない。これは以前から話をしてきましたがかなり難しいことだと思います。「性格的」な部分ですから時間をかけて修正していくことが必要です。

練習に関しては短時間でかなり走ることができました。色々な意味で大きな刺激をもらえたと思います。特に女子エースは「井の中の蛙」ではないですが、チーム内で勝てていても他のところでは勝てないということを痛感したのではないかと思います。こういう刺激が大きい。他校に練習に参加させてもらうという意味はこの部分にもあります。本当に全国を考えるのであれば自分たち以外にも一生懸命に練習している選手がいるのです。それ以上の努力をしていかない限りは本当に戦うレベルまでは届かない。大事なことですね。女子エースがこういう場面で先頭に立って声を出したりできるようになるとチーム自体も大きく変わるのですが。エースが引っ込んでいるようでは他の選手は間違いなく萎縮します。自覚が必要です。

私もmiya商の生徒に少しだけ話をしました。商業の教員としてですね。「気配り」と「工夫」です。この辺りがきちんとできるようになるともっとチームとしても強くなるのではないかと。流れが止まるような部分がある。これは先を見越すことができていないのと工夫が足りないのではないかと感じました。うちにも言えることです。全国で勝負をしているチームでも十分にできていない。こういう部分がきちんとできるようになるとまた違う世界が見えてくるのだと思います。今回の練習には卒業生も参加してくれていて多くの刺激をくれました。このことにも感謝しながら話を終え、新潟でまた話をしようと約束しました。まずはうちが行かないといけないですが(笑)。

短期間の合宿でしたが本当に多くのことを学ぶことができました。また一緒にと言っていただけたので機会があれば図々しく練習に参加させてもらいたいと思います。やはり優れた指導者は心が広い。表面的な部分だけではなく内面的な部分が違いますね。何の実績もないようなチームを受け入れてくださり、包み隠すことなくいろいろな話を聞かせていただけるというのはやはり人柄だと思います。貴重な機会を与えていただき本当に感謝したいと思います。この経験が選手にどのように生きてくるか。次につながらなければ意味がなくなります。本当に感謝する気持ちがあるのであれば「結果」で示していくしかありません。そのことを選手自身がきちんと感じてもらいたいですね。

本当に良い数日間でした。感謝。
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