kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

宮崎遠征2日目~午後と食事~

2012-03-13 | 陸上競技
宮崎遠征2日目、午後はグランドで走れることになりました。平地で走る中で何を感じるか、どのような意識で練習を進めているかというのを直接目で見ることは大きいと思います。普段の練習形態とは多少違う部分があるのは間違いありません。その中でどうやって自分の動きをやっていくかというところです。

アップの仕方は非常に参考になります。ある程度練習パターンをある程度は確立できていますが、工夫できるところはかなりあると思います。何を導入するかという部分はしっかりと考えないといけません。午後に全国合宿の話がでましたが、これは色々と思うことがあるようです。ある選手が1年生の時に参加して翌年は「行きたくない」と自ら申し出たようです。形だけの練習をするパターンはどこにでもあるようです。預けたいと思わないような指導者でも全国で活躍する選手を輩出できる可能性があるとのこと。表現をぼやかしておきまずがどこにでもあるのだと思いますね。

練習の内容は特別な部分はありませんでした。うちがやっているのと同じようなメニューです。しかし、本人たちの意識の明確さが違っています。ここは我々指導者が手をかけすぎているのかもしれないなと感じました。一つ一つ丁寧に指導してあげることが「良い指導」だと思い込んでいる可能性がある。実は違うのではないかと改めて感じました。やっている動きと目指している動きのギャップがあります。結局うちの選手はできていない。これだけのところです。この練習には11秒9、12秒1の選手も参加していました。この動きを実際に見ることができ「方向性」については間違っていないということを感じました。あとはそれをどうやって身に付けることができるかだと思います。

ここでまた「?」と思うことが。うちの状態と同じです。「人任せ」にしているから各自が分かっていない。そして間違える。流れが止まる。これの繰り返しです。工夫をしなければいけないのです。ここで3人の顧問で色々と意見交換ができました。競技実績に違いがあってもこの部分は共通する部分が多くあることが実感できました。悩んでいるのは私だけではないのです。全国区で活躍するチームであってもそれぞれがそれぞれのレベルで「チーム作り」に苦労されているのだということを痛感しました。

その後うちの選手は個別に動きの部分に関して色々と指導してもらうことができました。接地が強いという部分は特徴でもありそのまま足が流れるという部分にもつながっています。動きが硬いというのもこの部分につながっています。今の一番の課題です。加速段階はかなり良くなってきました。あとは中間で爆発的なスピードを出すことです。課題となっている部分に関して質問をしながら確認していきました。「結果」と「原因」があります。これはいつも師事している方から言われることです。その部分を大事にしている。足が流れているから流れないように走れば速く走れる。当然の話です。方法論が問われているにも関わらず、現象だけを見て話をするというのはやはりだめですね。そういう意味で修正点を指摘してもらい本人たちも意識することができました。本当に来てよかったなと感じました。

夜は一緒に食事をさせてもらいました。takasu先生、souma先生に加えてmiya商のチームトレーナーと若手の指導者と一緒にです。本来であれば他の用事が入っていたということですが私のために時間を作っていただきました。本当に感謝です。日常の中では聞けないような話も食事の場面ではかなり聞けます。これまでの苦労話、指導の裏話など今後の指導に間違いなく生かせる内容ばかりでした。途中、「○○の練習はどのようなことしている?」と質問されました。めちゃくちゃ緊張しましたね(笑)。ひょっとして試されている?と(笑)。答えると「大事な部分だね」と言ってもらえました。「とりあえずやればいいという練習は最低」と言われていました。目的意識をもち練習を進めていかない限りは何も生み出さないということです。安心しました(笑)。
また、私が指導の中で感じていること、これからやっていきたいと思っていることを話しました。私のような若い指導者の話を熱心に聞いてくださいました。本当にうれしいですね。優れた指導者は人物的にもやはり優れている。「育てる」ということに関して温かい目で見守ってもらえています。これは私が師事している方も同じ。両者に共通している部分は「育てる」というところだと思います。「自分が遠回りしたから若い指導者にはある程度の道筋を示したい」という言葉は本当にうれしい言葉だと思います。質問に対して隠すことなくすべてを出してくれる。我が師匠と一緒に話をしてもらいたいなと強く感じました。

めちゃくちゃ幸せな時間を過ごすことができました。感謝です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮崎遠征2日目

2012-03-13 | 陸上競技
土曜日、宮崎遠征2日目。この日は朝からかなり天気が良くなっていました。それでもグランド状態が悪いだろうということだったので前日の時点で練習は河川敷で行うということでした。大きな川の横にグランドがあるので水はけがかなり悪いということです。グランドの施設設備といしては決して良いものではありません。この状況で練習を積んでいくということは大変だと思います。この辺り工夫が必要になってくるのだろうなという感じがありました。決められたことを淡々とやるだけではなくいかにうまく練習をしていくかという部分です。

河川敷に行ってみましたがかなり眺めが良く、すでに川ではカヌーやボートが練習をしていました。この辺りの部活動は全国1位だと言われていました。県総体の優勝が11種目、ほとんどの部活が3位以内という感じです。互いに切磋琢磨しながら練習をしていく雰囲気があるのだと思います。そしてその土台にあるのが徹底した「生徒指導」。生徒のあいさつや行動は間違いなくこの部分から生まれていると思います。練習云々ではなくこの部分です。強く感じたのは今私は部活動を通じて「教育活動」をしています。練習をするためにはこの部分を徹底していかなければいけないと考えているからです。物事に取り組む姿勢、考え方を部活動を通じて教えているのです。しかし、他県では練習をするための素養は別の部分で身につけているのです。練習で教えることは本当に必要なことになります。ここは致命的な「差」だと思います。

朝の練習は階段を使ってアップ。ジョグは一切行わずすぐに練習に入ります。ここは工夫だと思いますね。何のためにアップを行うのかを考えればやるべきことは見えてきます。狙いとする部分をきちんとやっていくことができれば「ルーティンワーク」のようなアップは必要がなくなるのです。関西の高校に行ったときにも感じたことですね。「アップとはこういうものだ」という固定概念を外していく必要があります。狙いを明確にして練習を効率良く進めていく。練習時間は2時間半くらいだと言われていました。無駄を排除しているから可能なことだと思いますね。補強的な部分を組み込みながらアップを進めていました。こういう部分は私が師事している方と同じ部分があります。うちの選手は県内ではかなり補強をやっているほうだと思っていますが見ていると確実に「差」があります。勝てないですね。普段の練習の取り組み方の部分も大きく影響してくると思います。ここに私のイライラがあるのです。これもうちの選手には伝わりません。強豪校と比べていき自分たちが感じ取るしかないと思います。

その後は河川敷で走練習。なだらかな坂があるのでそこを利用して走ります。最初は下り坂。この辺りからtakasu先生もちょっと思うことがあったようです。練習で一番大事にしているのは「リズム」「流れ」だと言われていました。ここで上手く流れができなくなりました。もたもたする部分が出てきました。ここが先生としては許せないというか納得できない部分だと思います。多分うちの選手は気づかないと思います。自分たちも同じようなことをしますから。きちんと練習の内容を理解していなくて「どうすればいいのだろう」と迷う。その場で止まって「どうしよう」と相談を始める。ここで練習の「流れ」が止まります。全て顧問が指示を出して「次にやること」を伝えるのは簡単なことです。しかし、これでは「与えられている」だけであり「自分のための練習」にはならないのです。何かあればすぐに顧問に頼ればいい。「やれ」と言われたから練習をする。この部分から抜け出さない限りは本当に戦えるチームにはならないと思います。うちの大きな課題は他チームの課題でもあるのだと痛感しました。

この辺りでmiyazaki北のsouma先生も練習に参加されました。練習を見ながらいろいろな話を伺えました。北上インターハイで2種目の優勝。このような指導者と色々と話ができる機会を与えてもらえるということは本当にありがたいですね。この練習の途中でなんとインターハイチャンピオンが走って来ました。souma先生が「午前中から来てもいい」と電話をしたら「すぐに行きます!」と返事をしたようです。話によると「めっちゃくちゃ意欲的」だということ。この部分が強くなるための一番大切な部分なのかもしれません。うちの女子エースは一緒に走らせてもらって圧倒的にボコボコにされました(笑)。24秒1の選手です。今の力ではどうにもならない。しかし、レスト中に色々と話をすることができて大きな刺激を受けたようです。県内や中国地区では味わえない大きな刺激。正直、こういう刺激を受けるために宮崎まで来てと言っても過言ではないくらいです。全国を意識した選手と交流を持つことで何かが生まれます。大事なことです。

この冬期は全く坂道走を行っていません。走り方のコツがつかめていないのはあるでしょう。こういう普段とは違う刺激を受けることで本人たちも自分が何をやらないといけないかを考えるようになるのではないかと思います。

また記事を変えて書きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする