kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

坂道を走ってみる

2012-03-18 | 陸上競技
土曜日、この日は天気が微妙でした。午後からは間違いなく天気が持ち直すという感じでしたが私は子守がありどうしても午後練習ができません。そのため午前中練習を実施。前日からの雨でグランドは使えません。こういう時だからこそできる練習をしっかりとやっていこうと考えていました。前日はエアロバイクなどを使って走らずに負荷をかけようと思っていましたが、もうシーズンインも近づいています。そう考えるとやはり走るための練習をしなければつながっていかないと考えなおしました。身体ほぐしを武道場で行い、廊下で走ることにしました。

廊下では通常通りの流れで。一歩ハードルと二歩ハードルを実施。狭いところで走るのを見るとかなりスピード感を感じます。この日は本当に速く動いていました。少しずつスピード練習に対応できる状況になってきているのかなという感じがあります。スパイクがはけない状況でしたがシューズでここまでスピード感があるというのは大きいですね。そのままの流れでマーク走を。室内ですからなかなか走れませんが約30mは走れます。止まるときが危険なので20mくらいの距離を取っていますがそれでも廊下自体が濡れてしまっていましたから多少滑ります。マットを引いて対応しましたが、こんなところで故障してしまったら元も子もありませんからね。細心の注意を払いながらもしっかりと走ることにしました。廊下でマーク走をかなりやりました。本当に強くなっているなと言う感じを受けました。非常に面白いと思います。

ある程度走って今度は屋外へ。グランド状態は良くありません。仕方なく坂道走をやることに。一週間前の宮崎でこの冬初めてと言っていいほど久しぶりに坂道を走りました。アスファルトの上を走るのは避けたいというのがあったのですがある程度の距離を走るためにはこういう条件ではやはり坂を走るしかありません。怖がらず走らせることに。案ずるより産むが易し。結構走れます。ポイントを示して走らせました。今週からはしっかりと150m程度の距離を走らせたいという気持ちがあります。室内の短い距離だけでは実際のレースに対応できなくなります。本来であればこの日も150mを走るつもりでした。坂道で対応です。
本数はそれほど増やしませんでしたがまずまずの走りは出来るようになっていました。女子は先週と比較できます。これもある程度克服できていたのかなと。距離が延びると上半身が使えなくなることとタイミングがずれます。これを克服するためにはやはりある程度の距離を走る必要があると思っています。とはいっても300mは走りませんが(笑)。最大で150m程度で十分対応できるのではないかと考えています。あとはセットの組み方なのかなと。しっかりと走らせました。

その後、武道場に戻り当初から予定していたエアロバイクと内転筋、体幹補強を組み合わせて実施。追い込みです。これは冬期に何度かやっていますから問題なくできます。できればこの声かけがもっと出来ればいいのですが・・・。苦しくなってからどうするかというのが大事です。勢いで木曜日に実施した補強を屋外で。やはりこれは効きますね。砂場を使ってやると更にいいのではないかと思いますがうちの学校には砂場がありません(笑)。出来ることを一生懸命にやるしかないですね。

かなり良い練習ができたと思います。来週はもう少し走っていきたいと思います。手応えアリですね(笑)。
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指針を示す

2012-03-18 | 陸上競技
金曜日、この日はLHRと各科による指導ということになっていました。完全に担任に丸投げ(笑)。この日の科指導は基本私がやることになっていました。色々な事情がります。本当であれば私はサポートする側に回らなければいけないと思っています。しかし、今のままで絶対に何も変わらないというのは分りきっています。問題の先送りをし続けてきた結果が今だと思っています。誰かが動かないといけない。自分自身のためではなく「生徒のため」です。何を目指しているのかを明確にしない今の状況では先には絶対に進めません。

この日、前の記事に書いていたように卒業生のメールをまとめておいたものを他の人に確認してもらい生徒に配ることにしていました。「教員側の意識付け」という意味も込めて卒業生に協力をしてもらったのですが事前に見せたところ在校生に見せる方が良いだろうということで意見統一がされました。もちろん卒業生には連絡をして生徒に見せてもいいかという確認を取ってからの行動です。名前と会社名を控えるということで全員が許可してくれました。本当にありがたいですね。我々の言葉よりも間違いなく響くものがあります。「先生が言っているから」というだけでは生徒の「心」には響きません。自分の未来像が描けないからです。しかし、実際の卒業生が「必要だ」と思うことは自分が近い将来必ず必要になるものです。ここをイメージできるようになると高校生活も変わってくるのではないかと考えています。これも教員側の工夫で出来る。我々の言葉だけでは届かない部分を卒業生の力を借りて伝えていけばいい。

その準備をしたり資料作成をする。これだけでかなりの時間を要します。私一人がどれだけ意気込んでも絶対に上手くいきません。この科指導を行うために科の教員一人一人に作成した資料を持って説明しに行きました。生徒に配る資料だけではなくこれからの指導の中心となる部分を文章化してそれを説明です。配って見ておいてというだけでは絶対に見てくれません。それほどの興味はないからです。新しいことをやるというのはものすごいエネルギーを必要とします。だから「今まで通り」が一番楽。細かい指導をしないというのは教員側は楽ですし、その部分をきちんとやらないといけないという意識がどれだけの人間があるかというのは分りません。私はここの部分が全てだと思っています。「教育活動」といっても教科書の内容を教えるだけでははっきり言って塾と同じです。決められたことをきちんと教えて受験に対応する。就職する時に履歴書に書ける。このような部分が本当に大事かどうかです。私はもっと大事なことがあると考えています。

教員批判と思われるかもしれませんが私は今のままの教育では不十分だと思っています。そのためには「人」を動かさなければいけない。そして生徒に進む方向性を示す必要があるのです。単純にきちんとやりなさいで出来るほど簡単ではありません。目指す生徒像を示し、そのためには何をしていかないといけないのかをきちんと伝えていく必要があります。これを本当に私がやらないといけないのかは多々疑問があります。しかし、私がやらなければ誰がやるのかという感じがあります。こういう性格ですから少なからず「敵」を作る可能性はありますが、それ以上に「味方」ができます。「敵」というと表現が悪いですが「意見が合わない人」が出てくるのは間違いない事実です。正直、どれだけ話をしても平行線で話がかみ合わないことが多々あります。それは見ている方向性が違うからです。きれいごとではありません。本当に生徒のためにと思えば真剣に行動しないといけないのです。非常に大きなエネルギーを必要としますがやるしかないと思っています。生徒の指導云々よりもこちらの部分のほうが難しい。

科指導、最初に科長からの指導。この途中にちょっとした事件がありました。この時点で私は大激怒していました。ここは我慢だなと思ってひたすら耐える。近くにいた人がすぐに対応してくれたので何とか抑えることができました。本当に我慢強くなったなと思います。私が話す順番になってからはその事件について全体に考えさせました。この部分を見逃して「指針」を示したところで意味がないのです。大事なのは「指針」を示すことではありません。そのことの意味を生徒全体に理解させなければいけないのです。基本的な生徒指導ができないのに表題だけ掲げていても完全に「絵に描いた餅」です。意味がありません。本当に大切なことをきちんと教えて行くのが教育活動だと思っています。私がどのような人間かを分ってくれている人にはどのような気持ちで生徒と接しているかは分ってもらえると思います。表面的な理解しかしてもらえない人には「自分の意見を押し付ける」と思われるかもしれません。どうしても物事の本質を捉えられない人はいます。その人にも説明はしていかないといけませんが、それよりはまずは生徒だと思います。管理職への道が閉ざされますが(笑)。

卒業生からのメールを配布して読ませました。その後、私が作成した資料を使って話をしました。これから生徒に身につけさせたい力を示しました。本校の校訓である「誠実」「協働」「実践」という大きな題目を達成させる。そのために必要な力は「活用力」「表現力」「対話力」「調整力」だと思っています。この細かい部分に関しては省略しますが社会人として必要になっている部分です。社会人の中にも明らかに不足している人がいます。この時点では対応が本当に難しくなります。そうなる前に高校時代にしっかりとした「力」を身につけさせたいと思います。それが我々の役割ですから。
ほとんどの生徒は真剣に聞いてくれていたと思います。それでも数人は・・・。何度も言いますが「受け取る側」が必要と思わないことはどれだけやっても時間の無駄です。それを「必要だ」と想わせるのも我々の役目です。大切なことですね。全ての生徒と関わっているわけではありません。こういう話を真剣にするのは「科」としての意識統一です。生徒も教員も同じ視点でしっかりと取り組んでいく必要があるのです。これは私の仕事ではないと思っています。本当は上に立つものがしっかりと指針を示してその実現に向けて人を動かすのです。今は私がやるしかないと思っています。深くは考えないようにしていますがもどかしさが残りますね。

かなりのエネルギーを使いますが授業自体も大きく変えるつもりです。「教科書通り」というのは今のうちの学校にはふさわしく在りません。教科書は「道具」であり、それが「目的」ではないのです。検定も何かを教えていくうえでの通過点でなければいけないのにいつの間にか「到達点」となっています。高校生にはこの話は分りづらいと思うのでしませんでしたが、大切な力を身につけるというのが最優先です。検定に受かっても「暗記」しているだけでは意味がないのです。

学校を変えようと思っています。私みたいな人間にそれができるか?小さな存在が行動を起こすことで何かが変わります。今はsれを支援・協力してくれる人が周りにいます。必ず実現したいと思います。そのためにはかなりやらなければいけないことがあるのですが。いやーどこまで出来るかな~と思いながらやっています。大変ですがやりがいがあります。それが全てです。生徒のためにやっていると思いこみ過ぎないようしないと。間違った方向に進まないようにしたいと思います。

で、指導が終わってからまた個別に指導。科指導の途中で起きたことに対してです。何度も言いますが立場があります。本当であれば私でない方が良いと思っています。が、私がやるしかない状況です。個別に30分以上は話したでしょうか。こうやって生徒と向き合い、何がいけないのかを理解させることが大事です。少し注意したくらいで何かが変わるわけではないのです。こういうことを惜しまないでやっていきたいと思います。それが必ず学校を変えることにつながるのですから。

練習は・・・。省略で(笑)。
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