kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

やらなければいけない事を理解させる

2012-03-17 | 陸上競技
木曜日、この日は高校の合格発表でした。悲喜交々ですね。例年ならここでビラ配りをするので事前に準備をさせています。この日も準備をさせていたのですが朝の朝礼で配るのはダメだという話になりました。今までこのような事を言われた事はありません。不合格者もいるのでその生徒に配慮をするようにという事だと思います。分かりますがそれなら前日までに言ってくれって話です。突然言われるとやはり気持ち的にはよくありません。仕方ないですが。

練習は9時からとしていました。事前に少しだけ指示を出していました。これまで行っていたシャフト補強に関して重さを軽くする事にしました。シーズンに向けての準備の為の変更です。ここに関しては連勝前に指示を出そうと思っていました。前日に「9時開始だからそれまでにやらなければいけない事を考えて行動してみるように」という指示を出していました。準備はもちろんですが身体を動かして待つという部分です。この日は自分達である程度の事は出来ていたようです。道具の準備だけではなく身体の準備もしておく必要があります。9時に行った時には既に練習が開始されていました。ここは気を利かしたのでしょうが残念ながら不正解です。何故なら重りを軽くすると指示を出した理由がはっきりと分かっていないままで練習をやっても効果がないからです。鍛えるだけではなく速く動かす中で体幹のトレーニングを行いたいというのがありました。軽くなるだけでかなり違う負荷になります。ここを理解しないでやるだけなら練習としては効果が下がってしまいます。やらないといけない、という気持ちが強くあるのだとは思いますが何のためにやるのかをきちんと理解しなければいけません。

一度集めて説明をしてそこから再スタート。ここからはまずまずの練習が出来ました。悪くはないですね。かなり声が出るようになりました。ほとんどは女子ですが。女子は宮崎に行ってかなりの刺激を受けています。自分達でやっていかないという意識が少なからずあるでしょう。男子は直接見たわけではありませんからやはり何かが足りません。仕方ない部分だとは思いますがやはり物足りないですね。また、声が出るようになったといってもほとんどが「ファイト」と言うだけです。単に言うだけでは何も意味がないのです。声を出せと言われているから出すだけ。自分が必要と思ったことをやっているのとは違います。条件反射のように「ファイト」と口に出しているだけだと思います。
声を出すというのは最も基本的な事です。意識をすれば誰もが出来ます。恥ずかしいとか意味がないと思っているようではダメです。顧問がやるようにと指示している内容を信じて徹底的に行動に移せるかどうかで選手の取り組む姿勢が見えます。以前から話をしていますが声出しはたんに大きい声を出せば良いわけではありません。相手に意識させたい所をきちんと指示してあげれば間違いなく練習の効果は高まります。また、指示を出すためには自分自身もポイントを理解していなければいけません。声出しは相手のためにも自分のためにもなるのです。だからきちんと声出しをするように言い続けているのです。なかなか実践できません。ここが本当にできるようになると本当に強くなると思います。この一歩が踏み出せるかどうかで結果は大きく変わると信じています。あとは選手がその事を心から理解して実際にやっていってくれるかですね。自分のためにも周りのためにもやらなければいけないと思います。

最後に先日教えてもらった補強を実施してみました。見ていて間違いなく効果があるなと思った種目です。これはやり方によってまったく効果が違ってくると思います。ここは細かく教えてもらったわけではありません。私がその練習を見て気づいたものを取り入れたものです。通常では分からないような部分かもしれませんが、狙いとする所を考えるとやはりきちんとした形でやらなければいけないと思います。似たような動きは色々な場所で見かけますが今回取り入れようと思った動きはかなり効果が高いと思います。選手はヘロヘロになっていました。追い込むための練習ではありませんがかなりきついようです。良い練習ができました。

少しずつチームは前進出来ているのではないかと思います。間違いなく変わりつつあると思います。冬期に入る時点からこのレベルで出来ていたらと思いますが。今からシーズンインまでしっかりと練習を積んで行きたいと思いますね。戦えるチームにしたいと思います。久々陸上中心のないようで書けた気がします(笑)。
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2012-03-17 | 陸上競技
水曜日、この日は基礎学力テストと進路模試でした。午前中はこれで終わり。そして放課。練習をする部分では非常に恵まれていますね。私個人としては授業の空き時間にしか仕事ができないのでこういう日程になると何もできないのですが(笑)。そのため早朝出勤をしています。早く職場に行って働かないと仕事が進みません。結構な量ですから。

この日は前日の夜に卒業生に送ったメールをまとめる作業をしました。我々が「必要だ」と思っている内容でも実際に働くときには役に立っていないということも多々あります。教員側の思い込みでやっていたら完全に時代に即さないものを教えることになります。商業系の高校では「検定至上主義」のような部分があります。検定を取らせる、合格率を上げるという部分にエネルギーを注ぐ。このことに関しては私は賛同できません。このような部分で本当に必要なことを生徒に身に付けさせることはできないからです。これは考え方の違いですか「お利口さん」を育てるつもりはありません。本当に社会に出て必要な力を身につけさせたいというだけです。検定は暗記をすればある程度受かります。が、本当に大切なことはほとんど理解できていません。このようなことが多々あるのです。この状態で学習を進めていっても何も生み出しません。実業高校だからこそできる教育活動を進めていく必要があるのです。

卒業生からのメールは私が考えていることを裏付けるモノばかりでした。当然と言えば当然です。検定上位級をとれば人生が変わるという間違った認識は卒業生からのメールであっという間に打ち崩されます。もっと大事な部分を教えておく必要があるのです。検定が不要だと言っているわけではありません。必要ですがそれが「目的」になっている現状はおかしいと声を上げているだけです。卒業生たちが「これを勉強しておけばよかった」という部分は共通しています。これをきちんと教えていくことで子供たちは間違いなく成長します。今までの商業教育とは違った部分を進めていきたいと考えています。このことに関しては共通認識が必要です。かなりの時間をかけて下打ち合わせをして調整をしています。ある意味こういう段取りなどができるというのも大事です。いきなり「これをやるから」と言われても周りは賛同できません。実はこういう事ができない人が多いのが現状です。疲れます。

練習は午後から。この日も競技場で行うことにしました。シーズンに向けてきちんとした走練習をしておかなければいけません。冬期は高いスピードを出す練習が中心でした。加速段階を大事にしておきたいという気持ちが強くありました。もちろんそれなりに距離を踏む練習もしています。しかし競技場での120mや150mは全くと言っていいほど実施してません。これが良いことなのか悪いことなのかは判断が難しいところですが実際にはそれほどの距離が取れない学校も多々あります。うまく組み合わせていけばしっかりとした練習はできると思います。タイヤ引きの120mなどはかなりの負荷ですし150mへ対応できるようなものだと思います。とはいえスピード持続の部分は実際に走っていかないといけない部分です。特に女子は怖がりますからね。

練習の流れは前日と同じ。身体ほぐしを行ってからハードル、ドリルの流れで。終了後はSDへ。この日は約30m地点まで。タータンの関係でこれ以上は難しいという現状があります。仕方ありません。できることを精一杯ですね。スタートはかなり安定してきました。これくらいで走れればスムーズに加速ができるようになると思います。これを中間に結びつけるためにはどうしていくか。ここに尽きます。今度はもう少し距離を伸ばしていきたいと思います。そのままマーク走へ。良く動いています。問題なしです。

で、150mへ。最初から距離を意識しすぎて後半の動きがどうしても鈍くなります。高いスピードを後半まで維持できていないという感じですね。それはそれで練習で克服していくしかないと思います。最初からここができるとは思いません。練習の継続により後半部分の克服ができるのです。シーズンに入ったころにはもう少し組み合わせてしっかりと走れるようにしていきたいと思います。150mのラストが動きが崩れている者が複数いましたがこれはやはり練習だと思います。いきなり走れるほど甘くはないのかなと。疲れてきてからの動きはまずまずです。ハイスピードでの維持が今後の大きな課題です。本人たちが今後どのようにしていけばいいかを考えてもらいたいですね。

内容が陸上日誌から学校教育に移行しいている感じがあります(笑)。きちんと競技についても書いていきます。お許しを(笑)
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久々の競技場

2012-03-17 | 陸上競技
火曜日、この日もテスト返却授業。午前中で終わりました。午後から会議が入っていたので食事をとる前に練習をしてしまおうと考えていました。シーズンが近づいてきたのでそろそろ競技場で練習を始めようということで行ってみると13時から17時までは専用使用で使えないとのこと。15時くらいには問題なく使えるだろうと言われたので先に食事をしてから練習を開始することにしました。この間に会議が終了するだろうと期待して(笑)

この日は身体ならしという感じで練習をしました。身体ほぐしの部分は色々と導入している部分があるのでそちらを優先してやってみました。これはまずまず。見ていると「15時から練習開始」と言っていたにもかかわらず十分な準備ができていない部分がありました。前回合宿で時間があるときには早めにやるようにと指示していた体幹の補強ができていませんでした。授業日は時間がないので仕方ないかもしれませんが、この日はかなり時間がありました。14時半くらいから身体は動かせたはずです。動かしていたのかもしれませんがまた競技場に入って同じことをするのであればやっていることの意味が分かっていないということです。たんにやればいいというわけではないのです。この辺の判断がまだまだできません。

その後はいつも通りの練習の流れで。ここはスムーズになりました。動きの確認が終わってからはタータンの上で20m程度のショートを各自に行わせました。幅跳びのピットしかタータンがありませんからこの部分で確認です。久々のタータンですが感触としては悪くないようです。見ていてスピード感がありましたね。その後スタートの確認を短い距離で実施。土の上とタータンではやはり違ってきます。感覚を確認しながら進めていきました。スタブロから出る所までやりました。その際、ピストルを撃つ場所を考えないといけないと話をしました。自分たちだけが練習をしているわけではありません。外側で撃つと長距離選手が走っている邪魔になります。「撃たなければいけない」と早めに判断して行動できたのは評価できますが、もっともっと広い視野を持つ必要があります。

そのまま土へ移動してマーク走。今回はマークが終わってからもきちんと走るというようにと指示を出しました。中間の部分にマークを置いていましたが今回は置きませんでした。時間がかかりすぎる(笑)。もっと効率よく練習を進めていきたいと思います。そのためマークを置かずにしっかりと前半のイメージを持ったまま走るという指示を出しました。が、数人は前半のマークが終わった時点で走るのを止めてしまいます。もはや天才的ですね(笑)。何度も書いていますが「話を聞いて次に何をやるのか考える」という部分が大きく不足しています。「はい」と返事をするのですが本当に理解して返事をしているわけではない。雰囲気です。ここは正直致命的な差を生み出すと思っています。同じことを指示しても「やったつもり」と「しっかりと意識する」のでは全然違います。それでも強くなる者は強くなるのですが・・・。

練習の最後にカーブから直線への入りをしっかりとやりました。この冬一度もカーブを走っていません。この部分はどの種目であっても必要になってくる部分です。感覚を取り戻すためにはちょっと時間をかけてやっていかなければいけないと思っています。スピードレベルはかなり上がっていると思っていますからその感覚でどうやって内傾の解放の感覚をつかむか。これは時間をかけてやっていくしかないですね。いきなり試合に入るというのはあまり良いことではないと思っています。どれだけ冬期で力をつけたかを確かめてい気持ちが選手にはあるでしょうがここをコントロールするのも顧問の役目だと思っています。じっくりシーズンへの準備を進めていきたいと思います。

終了後、少しだけ話をしました。気配りと準備の話です。言われたことだけができるのではなくもっと工夫して先を読む。言われたことだけしかできないのは考えていないからです。自分のおこなう行動がどうつながっていくのかを考えないといけません。言われたからやるというのは練習にも出てきます。本当に強くなるためにはこの辺りの部分が必要不可欠だと思います。なかなか難しいですが継続した指導をしていくしかありません。私はしつこいですからこの部分を徹底していきたいと思います。

で、職場に戻りひたすら仕事。ここ最近本当によく働きます(笑)。疲れ果てています(笑)。
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