kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

走練習&ウエイト

2010-05-15 | 陸上競技
金曜日、ミーティングの後は練習をしました。当たり前ですが(笑)。通常通りサーキットをやってからドリル。今回は少し時間的に余裕があったので加速段階の動きを繰り返しました。スティックを置いて感覚を確かめるだけですが、良く集中して取り組んでいたと思います。

1年生の女子、前回やったときには色々あってほとんどやらない者がいました。ここは性格的なものがあると思って日誌等を使って繰り返し問い掛けを続けてきました。今回はかなり良くなっていました。驚くべき変化です。これくらいの変化があれば本人も面白いと感じると思います。今まで全くついていけなかった60mも少しずつ差が小さくなっています。秋にはそれなりに戦えるレベルまで行くと思いますね。

スピード練習をした後にウエイトをやろうと考えていましたが投擲と重なったので先に勉強をしてから5時半からウエイトにしました。どちらにしても勉強で7時前後までは残るのですから同じことです。開始時間にはすでにそれぞれが練習を始めていました。全てにおいて指示を細かく出さなくても判断して出来るようになっています。今年からはマネージャーがいますから、かなりスムーズに進む部分が増えました。マネージャーが選手管理をしてくれるレベルまでいくと更にチームが成長すると思いますね。単に支えるのではなくきちんて注意したり、指示を出せるようなチーム状態になれば強いと思います。先ほどの1年生女子はマネージャーから動きの注意を何回か受けていました。私一人では不足する部分もマネージャーに補ってもらえれば質が上がります。マネージメントができるマネージャーを目指してもらいたいと考えています。

1人だけショートでスピードが上がり切らない者がいたので別に確認しました。どの段階から重心移動がスムーズではありません。もう一度一つずつ丁寧にやっていきました。今年の冬期、エースの動きが崩れました。故障していたのもあるのですが、全く走れなくなりました。100mで15秒台の選手と一緒に走っても勝てないレベルでした。本人も精神的にかなりキツかったと思いますが、別メニューで1ヶ月以上やっていって冬期後半から少しずつ走れるようになっていきました。少しの動きの崩れが致命的な崩れにつながっていきます。ここを見逃してしまうと大変なことになります。シンプルな動きをするだけに少しのズレでスピードが上がらなくなります。
数人で30分以上見ていました。崩れている動きの修正を他の者に手伝わせることで意識するポイントも分かってきます。自分のことに置き換えて考えれば良いのですから。基本的な感覚のズレがあるので時間をかけましたが、最後にはかなりスピードが上がりました。「速く動く」と話していましたがこの辺りまで影響してくるのかは微妙。感覚がかみ合わなかったので上手く走れなかったのだけは間違いないと思いますね。

練習終了後はネットオークションで購入したアミノバイタルを飲ませました。回復させないといけないので意識的に摂らせようと思っています。通常価格の半分以下で購入しています。1本200円しますから飲めません…。ネットオークションで買えば送料込みで90円以下で変えますから全く違いますね。意識付けにもなりますし。

よくやりました(笑)。一応テスト週間です(笑)。しっかりと時間は確保していますから勉強はさせます。当然ですが。土曜日は午後からの練習にしています。走りたいと思います。
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少し話す

2010-05-15 | 陸上競技
金曜日、中間考査3日目でした。ここまでくればテストも大半が終わりです。月曜日には2時間試験があるだけですから金曜日放課後からは時間が取れます。そのため総体や中国に向けて少し話をしておく必要があると考えて全体でミーティングをしました。

最近「33歳からのルール」という本を読んでいます。高校生は読まないとは思いますが、数年前に「チームのルール」という本の内容を選手に紹介したことがあります。比較的読みやすい内容だったので高校生でも理解できるのではないかと思っています。「べき論をやめよう」「残り5%に手を抜くな」という内容を話しました。基本的に仕事についてからの話ですが、陸上に置き換えて考えさせました。

『べき論をやめよう』(要約)
「~すべきだと思う」という提案を社員がした時に「お前はどうしたい?すべきかどうかはどうでもいい。お前の意思はどっちだ?」と問われる。「お前がやりたいのなら、やれ。だか、どうしてもやりたいのでなければやるな。理屈じゃない。大事なのは意思なんだ。」と。
どんな仕事も成否を分けるのは戦略ではなく情熱だ。どんなに正しい戦略だろうが、それを動かす人の心に火が灯っていなければ失敗は確実だ。
べき論で発揮される能力は、おそらく60%~80%がいいところだろう。ところが、「オレはこうしたいんだ!」という気持ちから発揮される能力は120~200%に達する気がする。数値はともかくとして、べき論よりも発揮率が高まるのは間違いない。

これは競技にも当てはまると思っています。誰かにやらされているようでは強くはなれないのです。正確にいうと「嫌だな」と思いながらやってもそれなりに強くはなるのですが、持っている力の60~80%しか発揮できないレベルまでしか上がらない。逆に少しでも速くなりたいと心から思って、自分のために最大限の努力をしていけば120%~200%の力を発揮できるようになり可能性がある。
中学時代に勝てなくても相手が80%の力しか発揮できなくて、こちらが一生懸命に自分のためにやっていって120%の力が発揮できれば勝てるかもしれないのです。物事に取り組むのは自分の意思でなければいけない。どうせやるなら強くならなければもったいないですからね。そのことをもう一度確認しました。一番基本的なことだと思っています。

『残りの5%に手を抜くな』(要約)
全ての仕事を相手の期待を越えようとするのは不可能かもしれない。そこそこのレベルになってしまうかもしれないが、95%で手を止める癖だけはつけないようにしよう。
95%も100%もほとんど同じにみえるが、95%と100%には雲泥の差があり。その差は数字に例えるなら実質の5%ではなく、30%~40%以上の差がある。1%でも同じこと。100%やることに意味がある。
0から始める5%は簡単だ。自転車で言えば軽いギア比で走り出すようなもの。95%から100%への5%はペダルが重い。全体重を載せて立ちこぎで走る上り坂のような5%だ。だからついつい僕たちは途中で自転車を降りてしまう。95%まできたのだから、十分合格だ。自分に言い訳をしてしまう。
例えようもなく重たいペダルを最後までこぎきって100%のテープを切った者は勝利者、達成者だ。100%やり切ることの価値を知っている。勝利の味を知っている別次元の者になる。
これくらいでいいだろう、と残りの5%に見て見ぬふりをするカッコ悪い奴になるのはやめよう。誰かのためではなく自分のために。

これも大切な部分だと思います。ある程度の所までやったら人は「自分は頑張っている」と満足してしまう傾向がある。本当は今からが大切なのにいつの間にか「やり終えた」と自分に言い聞かせて最後の頑張り所を乗り越えないで終わってしまう。これでは今までの努力が無駄になってしまう。あと少し、ほんの少しが大きな差になるのです。同じ0.1秒でも15秒0からの0.1秒と11秒0からの0.1秒では短縮する困難度は大きく違ってくる。当然です。レベルが上がれば上がるほど最後の5%の困難さが大きくなるのです。
チームとしてかなり成長はしてきました。が、あと一歩をしっかりと踏みしめていかなければ到達できないのです。ある程度の所で満足していたら絶対に目指す場所には届きません。トレーニングルームや武道場に入るときには靴の向きを揃えて入ります。が、部室に入る時はそのままの向きで入る。小さなことかもしれませんがここが最後の5%につながっていくと考えています。

80%の力でインターハイに行く選手もいるでしょう。しかし、うちにはいません。100%でも届かないかもしれない。だから自分の意思で最後まで手を抜かず120%の力が出し切れる選手を育てていく必要があります。最後は選手自身の「想い」が全てを決めると思います。今回のミーティングで「心」が動くか?総体に向けての大きな部分だと思いますね。
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