kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

価値観の違い

2010-02-18 | 陸上競技
今日は3年生の登校日でした。色々と思うことがあります。学校に来るのはあと3日です。その中で何かを伝えることができたらと思っています。今日は商業科の科長にお願いして話をしてもらいました。特定の人間の話を聞くだけでなく様々な人の話を聞く事で多くの価値観に触れることができると思うからです。

クラスの生徒には私からも話をしました。先日からマスコミを騒がせている冬季オリンピックの国母選手の件について触れました。数日前に新聞を見て絶対に話をしておきたいと思っていたので。

今回は公的な場面できちんとした服装をしていない、会見をしても「反省してま~す」と軽い感じで何のために会見をしているのか分からないような状態。この姿を見て周りからのバッシングはかなり激しかったようです。結果が出なかったら「ほらみたことか」というような雰囲気に持っていっています。この件に関しては以前法政大学で金髪で箱根を走って、途中大ブレーキをした徳本選手も自らのblogで書いていました。この時のバッシングはかなりすごかったですからね。

客観的に見て場をわきまえない国母選手の服装、行動、発言は非難されてしかるべきだと思います。他者から注目される人間は間違いなく責任があります。強ければ何をしても良いわけではありませんから。多くの注目を浴びている選手は様々な人に影響を与える可能性があります。「種目特性だから態度や発言が良くないのは仕方ない」という人もいたようですが、それが許していたらきりがありません。多分本人は今まで通りやってきたことをやってきただけですから、何が悪くて言われているのかすら分からなかったのではないかと思います。それまで許されてきた価値観をいきなり否定さたら戸惑うと思います。

本当に批難されるべきはそこまできちんと伝えてこなかった周りの大人の責任だと思います。普段チームとして活動をすることのない種目です。ユニフォームとしての服装を小さい頃から指摘されてこなかったと思います。あくまでも推測ですが。しかし、場をわきまえることは絶対に教えることが出来たはずです。注目を浴びる実力がある選手だからこそ公的な場面での行動や発言に気を配る事を知らなければいけません。国母選手はこれまでそのような事を大人に言われてこなかった可能性があります。だから普段の感じで軽く動いてバッシングを受けたのだと思います。これまでな自分の中の「価値観」で動いていただけなのに、いきなり周りからその「価値観」を否定される。分からないと思いますね。
本当は周りの大人が様々な価値観に触れさせて考え方をしっかりと持たせていく必要があったのではないかと思います。特に高校生はあまり深く考えないでその場の勢いや雰囲気で動く事があります。ダメなものはダメだと伝えていかなければいけないと思っています。困るのは社会に出てからです。

教育に関する価値観は様々なモノがあります。今日も間違いなく私とは違うなという価値観に触れました。教員をバカにして集団で嘘をつき、自分達の行為を認めようとしない。大きな問題だと思います。ダメなものは他の全てを置いてでもダメだと教えなければいけないと私は思っています。学内で教員に集団で口裏を合わせて嘘をつく事が許されたら、社会に出ても同じような行為が許されると勘違いしてしまいます。教員はダメなものを本気で教えないといけない。なあなあで済ませるなら教員をやる責任は果たせていない。授業で勉強を教えることだけが仕事なら塾と同じです。かなり頭に来てブチキレました(色々な人間に)。本気になることでさらに温度差を感じますね。

価値観の違い。多くの場面で感じます。生徒に話した内容、きちんと伝わったでしょうか。大切なモノが何かを理解してもらいたいですね。
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質の高い練習

2010-02-18 | 陸上競技
水曜日、いつものように走り込みです。月曜日にハードル練習をする中で重心移動を意識する動きをしたのですが、その後の走りに上手く結び付いていたので今回も実施してから走練習としました。

火曜日もだったのですが、集中力がかなり高まっています。「強くなりたい」と思っている者だけを相手にする事ができるというのは非常に大きいですね。もちろん、入学した当初から全員が「とにかく速くなりたい」と思っているわけではありません。時間はかかりますが1年間くらい経つと本気で頑張ろうとする「心」が育ってきます。常に「心」を動かす事を求め続けてきてそれが理解できる者は大きく変わります。1年生よりも2年生のほうがその変化が大きいですね感じを受けています。ここまで来ると2年生は自分達で確実に進んでいきます。見ていて楽しいですね。

練習はドリル等の時間を極力減らして動きの中で前に進む事を意識させました。最近特にドリルをする時間を減らしていっています。とにかく動きの中で何をするかが重要なのかなと。全てはつながっている。そこがきちんと分かれば練習の全てが走るためのものになります。動きの確認自体は短時間でも他の動きの中で十分対応できると思います。

今までは走練習の前にショートをかなりやっていました。しかし、走るだけよりも強制的に接地ポイントを作るほうが良いのではないかと思い、坂道走を実施することにしています。これにより走る量が更に増えました(笑)。移動はジョグなのでほぼRESTはなし。ここで走れている者はメイン練習でもスムーズに走れます。当然といえば当然ですが。坂も追い越し走の形で走りました。差を付けてスタートしますが以前と比べるとかなり差が小さくなってきた感じがあります。フィニッシュは集団で入ってきます。ここにきて全体のレベルが上がってきた感じがあります。

少し(?)坂を走ってから競技場で150mを。女子は久々に6人全員が走っている姿を見ました。まだまだ回復していませんから「参加した」だけですが…。日誌を見てみると置いていかれても「悔しい」と思わないと書いていました。文面だけ見ると「意識が低い」と感じられるかもしれませんが、「悔しい」と思う余裕がないのです。本当に付いていくだけで精一杯だと、周りを見ることすらできません。「悔しい」というのは自分が走れるようになってきて競り合いが出来るようになってから生じる感情だと思います。「力」の差を見せつけられてどうあがいても今は勝てない相手に対して「悔しい」という気持ちは生まれません。今は辛抱して走るだけですね。

やはり400mHの2人、かなり強くなってきています。昨年と比べると全くの別人のような強さがあります。60mくらいではその強さはなかなか分かりませんが、150mを走るとかなり強いのが分かります。何度か書いていますが昨年の冬期の上位2人はかなり強いと思っていましたが間違いなくそれ以上の強さです。スピードだけではなくスピード持続に磨きがかかった感じがあります。最後まで動きが崩れません。非常に面白いと思います。目の前に最大のライバルがいます。練習となると簡単には負けられませんから質が高まります。それに負けじと他のメンバーも走りますから1歩たりとも手を抜く事も油断することもできません。ハイレベルな練習が出来るので負荷も高まりますし、効果も出てきます。

練習途中に少しだけ話しました。中国やインターハイの切符は6つしかない。その切符を絶対に他の者に渡してはいけない。自分達が手にしなかったら誰が手にするのか?絶対に自分がつかむという気持ちを持ち続けろと。これはリレーメンバーに入るのも同じことです。4人しか走れないのです。練習で勝ち残っていかなければ戦えないのです。
「チーム」を作るのは選手1人1人です。それぞれがパズルのピースだと思っています。自分がそこにいて最大限の力を発揮する。それが集まって初めて大きな「チーム」というパズルが完成するのです。自分に与えられている役割と責任を理解していく事が唯一戦える方法になるのです。「チーム」を作って目標とする切符をつかみ取る。他には譲ってはいけないと思います。自分達が行かなければ誰が行くのか?という強い気持ちを持って臨むべきです。

最近は練習中にこういう声かけをしなくなりました。自分達がやるべき事が分かっているからです。そこまで言わなくても自分達で質を上げていく事ができます。これが「チーム」としての力だと思いますね。ここまで出来るチームというのはそれほど多くはないと自負しています。選手に恵まれていますね。

質の高い練習が出来ました。目標がグッと近づいてきた感じがあります。油断することなくしっかりと見極めていきたいですね。
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