kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

質の高い練習

2010-02-18 | 陸上競技
水曜日、いつものように走り込みです。月曜日にハードル練習をする中で重心移動を意識する動きをしたのですが、その後の走りに上手く結び付いていたので今回も実施してから走練習としました。

火曜日もだったのですが、集中力がかなり高まっています。「強くなりたい」と思っている者だけを相手にする事ができるというのは非常に大きいですね。もちろん、入学した当初から全員が「とにかく速くなりたい」と思っているわけではありません。時間はかかりますが1年間くらい経つと本気で頑張ろうとする「心」が育ってきます。常に「心」を動かす事を求め続けてきてそれが理解できる者は大きく変わります。1年生よりも2年生のほうがその変化が大きいですね感じを受けています。ここまで来ると2年生は自分達で確実に進んでいきます。見ていて楽しいですね。

練習はドリル等の時間を極力減らして動きの中で前に進む事を意識させました。最近特にドリルをする時間を減らしていっています。とにかく動きの中で何をするかが重要なのかなと。全てはつながっている。そこがきちんと分かれば練習の全てが走るためのものになります。動きの確認自体は短時間でも他の動きの中で十分対応できると思います。

今までは走練習の前にショートをかなりやっていました。しかし、走るだけよりも強制的に接地ポイントを作るほうが良いのではないかと思い、坂道走を実施することにしています。これにより走る量が更に増えました(笑)。移動はジョグなのでほぼRESTはなし。ここで走れている者はメイン練習でもスムーズに走れます。当然といえば当然ですが。坂も追い越し走の形で走りました。差を付けてスタートしますが以前と比べるとかなり差が小さくなってきた感じがあります。フィニッシュは集団で入ってきます。ここにきて全体のレベルが上がってきた感じがあります。

少し(?)坂を走ってから競技場で150mを。女子は久々に6人全員が走っている姿を見ました。まだまだ回復していませんから「参加した」だけですが…。日誌を見てみると置いていかれても「悔しい」と思わないと書いていました。文面だけ見ると「意識が低い」と感じられるかもしれませんが、「悔しい」と思う余裕がないのです。本当に付いていくだけで精一杯だと、周りを見ることすらできません。「悔しい」というのは自分が走れるようになってきて競り合いが出来るようになってから生じる感情だと思います。「力」の差を見せつけられてどうあがいても今は勝てない相手に対して「悔しい」という気持ちは生まれません。今は辛抱して走るだけですね。

やはり400mHの2人、かなり強くなってきています。昨年と比べると全くの別人のような強さがあります。60mくらいではその強さはなかなか分かりませんが、150mを走るとかなり強いのが分かります。何度か書いていますが昨年の冬期の上位2人はかなり強いと思っていましたが間違いなくそれ以上の強さです。スピードだけではなくスピード持続に磨きがかかった感じがあります。最後まで動きが崩れません。非常に面白いと思います。目の前に最大のライバルがいます。練習となると簡単には負けられませんから質が高まります。それに負けじと他のメンバーも走りますから1歩たりとも手を抜く事も油断することもできません。ハイレベルな練習が出来るので負荷も高まりますし、効果も出てきます。

練習途中に少しだけ話しました。中国やインターハイの切符は6つしかない。その切符を絶対に他の者に渡してはいけない。自分達が手にしなかったら誰が手にするのか?絶対に自分がつかむという気持ちを持ち続けろと。これはリレーメンバーに入るのも同じことです。4人しか走れないのです。練習で勝ち残っていかなければ戦えないのです。
「チーム」を作るのは選手1人1人です。それぞれがパズルのピースだと思っています。自分がそこにいて最大限の力を発揮する。それが集まって初めて大きな「チーム」というパズルが完成するのです。自分に与えられている役割と責任を理解していく事が唯一戦える方法になるのです。「チーム」を作って目標とする切符をつかみ取る。他には譲ってはいけないと思います。自分達が行かなければ誰が行くのか?という強い気持ちを持って臨むべきです。

最近は練習中にこういう声かけをしなくなりました。自分達がやるべき事が分かっているからです。そこまで言わなくても自分達で質を上げていく事ができます。これが「チーム」としての力だと思いますね。ここまで出来るチームというのはそれほど多くはないと自負しています。選手に恵まれていますね。

質の高い練習が出来ました。目標がグッと近づいてきた感じがあります。油断することなくしっかりと見極めていきたいですね。
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