kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

自分を見つめ直すチャンス

2010-02-17 | 陸上競技
先週末から起きていた事が解決しました。短距離部員が1人辞めて男女合わせて10人となりました。本当にやる気持ちがある者とやっていきたいと思っていますから適当な取り組みはしたくありません。

以前から「私が見ているときは頑張った振りをする」というのが目立つ者がいました。それに引っ張られて一部の雰囲気が変わらないのでミーティングを繰り返していましたが、ミーティングをしている最中も私の方を見ることがほとんどありませんでした。こういうタイプはなかなか変わりません。話を聞いていないからです。人が変わるためには覚悟が必要となります。「心」が動かない限りは絶対に取り組みが変わることはありません。服装指導に関しても私の姿を見たら慌てて直すという行為を繰り返していました。残念ですがこれで「本気」だと言われると他のきちんとやっている者が可哀想になります。

月曜日に選手だけでミーティングをしました。同じチームの中に目指すものが違う者がいると絶対にチームは崩れます。やった振りをしている者を許すようでは大切なつながりが出来ませんから。私の所に来た時には「チームに迷惑をかけるから辞める」ということでした。が、その表情は眉毛が線のように細くなり競技者の顔ではありませんでした。本気で競技と向き合う者は絶対に表情が変わります。このような状態で「チームのために辞める」と口にするのは許せませんでした。明らかに「自分の気持ちが競技に向いていない」のです。それを人のせいにして辞めていくというのは違うと思います。自分と向き合う事から逃げているだけです。

「このメンバーで中国大会に行きたい気持ちはある。」と口にしました。しかし、他の者の話を聞くと自分達で決めた「昼休みに補強する」というのもこの者は来て文句を言うだけ、あまりにも酷いので自主参加にしたら「面倒だから行かない」と参加をしなくなったとのことでした。自分達で決めたルールですから私がとやかくいうつもりは最初からありませんでした。しかし、それすら守れない者が「チームのために」と口にすること自体が許せませんでした。真面目にこつこつやっている他の選手に対する侮辱行為だと思います。

「チームのために」ではない。本当は自分がやりたくないだけだろうと問いました。あれだけミーティングをしても「心」が変わらないから、これから先もチームに迷惑をかけるから辞める。この話の筋が違うことに気づくことが出来ません。自分が変わろうとしていないのに迷惑をかけるから辞める?本当に競技に向いているなら変わろうとする努力をするべきです。それを全くしないでいて「チームのために」という言葉を使うのは間違っていると思います。

ここまでバカにされた経験は最近なかったですね。かなり選手の行動は見ています。気づかない振りをしているだけでかなり細かい部分まで見ています。それを「バレないだろう」と思っていること自体が許されないと思います。周りが注意をしてもきちんと出来ない。それでも他の者は諦めずに注意を続けていましたが、ここ最近は言わなくなっていた感じがあります。選手に嫌な想いをさせる前に私が辞めさせれば良かったと反省しています。最悪な気分になりました。

他の選手、日誌には「自分のために」という表現を使います。他の誰かのためにやっているわけではありません。自分が自分自身のために全力で取り組んでいく。その力が合わさってチームができます。リレーを中心にチーム作りをしますが、戦うためには個々の力を引き上げていく必要がある。手抜きを続けているような者が目標を口にすること自体が無意味だと思います。目標を持って真剣に取り組んでいる者は表情が違います。先日合同練習をしている時に「昨年と比べて表情が違う。強くなるね。」と言われました。本気になれば全てが変わってくるのです。逆に本気になれないものはいつまでたってもその場限りの行動しか出来ませんから変わりません。今回の事は選手全体にとって「強くなる」ために考える事ができる大きなチャンスだと思います。このことをきちんと理解してもらいたいですね。

本気でやりたい人間と一緒にやりたい。本気になるためのきっかけはかなり与えます。それを感じ取れるかどうかです。これまでチームを作ってきた3年生に申し訳ない気持ちがあります。情けない話です。

しっかりと目標に向けて進んでいきます。それだけです。
コメント (4)
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