kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習は淡々と

2010-02-16 | 陸上競技
月曜日、普段と同じ流れで行きました。最初にミーティングをしたので若干スタートが遅れましたが、あとは全く問題なく進みました。最初に少し話をしているのもあり集中していましたね。様々な出来事を通じて感じるものがあるのでしょう。これで何も感じないようでは絶対に成長はありません。物事を自分のことに置き換えて考えていく事が必要となり、それが出来る選手が本当に競技に向き合えると思っています。

月曜日はハードルを使った練習にしています。先日から短距離はミニハードルにしていますが、股関節から動かす部分は変わらないと思っていますし、接地ポイントを探るのも同様だと感じています。ハードル選手は自分で実践に結び付けていく動きを意識しなければいけません。
見ていて形だけになっている部分がありました。実際のハードリングと異なる動きをしても意味はありません。出来るだけ実践的な練習にしたいですし、していかなければいけません。リード脚と抜き足の関係がきちんと分からないと別の動きになってしまいます。ドリルは少ししかやりませんがその中できちんと理解してもらいたいと思います。
練習をしていると様々な人が来られたので話をしながら練習をみていました。こうやって色々と話を聞くというのは非常に大切な事だと思っています。時に選手に対する客観的な意見を伺うことで見えてくるものもあります。いつもいつも見ているとそれが当たり前になってしまって分からなくなってしまいます。先日話をしたsonoda学園のfujikawa先生が言われていましたが、冬期等は目が慣れてしまうので出来るだけ外に出て様々な学校の選手を見るということでした。他校との合同練習は選手自身にも刺激になりますが、指導者にも大きな刺激となります。多くの人に見てもらうことで気づかない部分に気づける。抱え込んでしまうと良いことはありません。投擲は年間を通じて練習会を実施されています。この中で選手が育っているのは間違いないと思います。見習うべき部分です。

話をしている間にも練習は淡々と進んでいきます。気がつけばハードルが終わってショートに入っていました。少し走って接地ポジションを作るためのタイヤ引きに移行。今のうちの練習、「淡々とやる」という表現が一番適している気がします。やるべき事は決まっているのでそれを繰り返すだけです。声も良く出ますから雰囲気は明るいですが、それでも「淡々と」という表現があっています。どんな状態であってもやることは変わりません。それを理解しておけば目の前にある事から逃げることはありません。
動きの質も上がってきている感じがあります。本人達の感覚も動きと一致してきています。故障から復帰途中の者もかなり走れるようになってきました。もちろん60mを走っても置いていかれているのでまだまだ全快には程遠いですが、全く走れなかった期間を考えるとかなりの所まで来ていると思います。全員で競り合いをしていく事で必ず強くなります。目標に近づくためには大切なことです。

来週からテスト週間に入ります。今のうちにしっかりとやっておきたいですね。
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誰のためか?

2010-02-16 | 陸上競技
今日は色々とあってミーティングから始めました。土曜日の練習でチームとして許してはいけない部分がありその報告を受けていました。それを踏まえて昨日blog1回分の内容のメールを送りました。本当は口できちんと話をしてからでなければいけないのですが、きちんと考えさせる必要があったからです。本当に目指すものに向けて何をするべきかが分からないようでは時間の無駄になります。

「チームのために」というのは非常に聞こえは良いと思います。自分を美化するには最適な言葉だと。自己犠牲をしてチームに尽くす。今までの経験的にこういう表現をする選手は自分自身の事に目を向けていません。自分がきちんとやるべきことをやらないままで、「チームのために」という表現を使うのは自分の行為の「正当化」だと思います。

確かに1人の行動や取り組みが周りを不快にしたり、練習の妨げになる部分があります。本気で取り組んでいる者からすればいい迷惑かもしれません。それでも本当に本人がやる気があれば、変わることが出来る。変わろうとする努力をすることができるはずです。そこから目を背け「チームのために」というのはきれい事だと思います。自分自身が「頑張れない」から行動が変わらないのだと思います。これは私の考えですからそんなことはないと批難されるのかもしれませんが、こちらもポリシーを持って取り組んでいますし、他の選手はきちんと出来ています。

まずは全てを自分自身のためにやるべきです。自分自身がインターハイに行くんだ、強くなるんだと強い意志を持って取り組まなければ結果にはつながりません。きれい事は必要ありません。青春ごっこをするつもりはありませんから。卑劣な手を使って相手を蹴落とすような選手では信頼関係は作れませんが、「チームの仲間なら負けても仕方ない」と自分を納得させるような選手も戦うことは出来ません。自分の「力」が無ければチームのリレーでは戦えないというくらいの強い気持ちを持っていなければ大切な場面では萎縮してしまいます。

まずは自分自身がどうしたいのかが重要だと思います。うちの女子は「マイルのチーム」だと常々言い続けています。マイル中心のチーム作りをしています。しかし、個人種目を疎かにしては意味がなくなります。数年前初めて中国大会に進出した時は個人ではほとんど戦えない状況でした。だからこそ個人種目を捨ててでもリレーに賭けてきました。今は個人でもインターハイを狙える選手が数人います。本当にマイルで戦うためには個人できちんと戦う必要があるのです。

「チームのために」 というのは逃げだと思います。まずは各自が強くなること。リレーで戦うということは「責任が分散する」わけではありません。各自が自分に与えられている役割と責任を果たしていって結果的に「チーム」として機能します。最初から「チームのために」という考え方では自分に与えられている責任を果たしていないことになります。

まずは選手それぞれが誰のためにやっているのかを理解する必要があります。今のうちの練習、とりあえずやるという気持ちでは乗り越えられません。まずは自分自身がきちんとやってそれが出来て初めて「チームのために」を口にするべきだと思っています。求めることは全て当たり前の事だけです。厳しいと言われるのかもしれませんが、学校生活で「やらなければいけないこと」をきちんとやるだけの話です。ここが出来なくて「自分は頑張っている」と主張するのは筋が違うと思います。自分のためにならないのが分かっていて発言したり、行動したりするのは無意味だと思っています。冷たいのかもしれませんが。

色々と思うことがあります。またまとまったら書きます。
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