kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

講演会に参加する

2010-01-16 | 陸上競技
今日は周南市の5周年記念のイベントとして北京オリンピックの4継で銅メダルを獲得した朝原さんの講演会が実施されました。年末に中四合宿でやり投げの村上選手の話を聞いた選手が刺激を受けたと言っていたこともあり、今回は選手全員に話を聞かせることにしました。内容云々ではなく1つの道をひたすら突き進んだ人間の言葉には重みがあります。聞くだけで何かしら刺激を受けたら良いと思って参加しました。

10時半から受付開始だったため8時に集合にして2時間勉強してから総合スポーツセンターへ。すでにかなりの人が集まっていました。市内だけではなく他の市からも多くの人が来ていました。知名度がありますから陸上関係者は興味があるのだと思います。

話の内容はこれまでの自分の経験から得たモノについて、何を思って36歳まで競技を続けたのか、北京オリンピックでメダルを獲るに至った経緯についてが中心でした。これまでやってきたことがが全て正しいというわけではなく、場所が変わり時代が変われば様々な事が変わってくる。それを柔軟に受け入れることが出来る能力が必要となってくる。ドイツに留学した際には試合の前日にウエイトをやって筋肉に刺激を与えるようになった、これまでは試合のために長い間時間をかけて準備をしてからレースに出るような流れだったがドイツに行ってからは1週間に3回レースをしながらそれを練習にして力をつけていったと日本ではあまりない形であったがそれを受け入れることで適応していき変わっていったと言われていました。自分から変わろうというのではなかったのかもしれませんが、変化を受け入れていく事で人は成長していくのだと思います。

また大阪世界陸上で引退を決意していたにも関わらずまだ自分の身体には可能性があると思ったこと。しかし、心が付いてくるかどうかの不安のためどうすれば北京まで続けられるかの葛藤があり苦しんだこと。様々なゲンをかついで北京へと気持ちを奮い立たせたこと。それが最終的にメダルにつながった。この中で「信頼」と「心を1つにする」事の大切さを感じたと言われていました。普段から選手に伝えていることを一流選手から言われる事で違う形で心に響いたのではないかと思います。どれだけ力があっても「信頼」がなければバトンはつながらない。互いに信頼があるからこそ思いきった走りができる。大切なことです。

うちの選手にはいつも言っています。表面上の関わりでは絶対に大切な場面でミスを犯します。アンカーに誰からも信頼される選手がいることで他の3人は自信を持って自分の走りをすることができます。
普段はライバル関係にある選手同士が相手を認め合いながらリレーを組む。相手の強さが分かっているからこそ、信頼が生まれ同じチームだということで強いつながりが生まれる。だからこそチーム内で争いが激化する事がチーム力を引き上げることができる。

選手達は朝原さんの話をどれだけ自分の事として聞くことができたでしょうか。4継チームの話が中心でしたが同じ事だと思いました。女子はマイルチームです。全てはそこに結びつけるためにやっています。個人で戦うのはもちろん自分のためですが、最終的には全てマイルで戦うためだと思っています。

何が「成功」かはわかりません。朝原さんも競技を終えた今からが本当の自分が試されると言われていました。今回は3年生も何人か聞きに来ていましたが、このことは部活を引退した者にも当てはまるはずです。3年間何をしてきたのかはこれからさきに試されます。本物かどうか。示してもらいたいですね。

選手にとって良い刺激になったと思います。心を動かすきっかけになればと思います。貴重な経験だったと思います。
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またも基本練習

2010-01-16 | 陸上競技
天候などの関係で練習がかなり変則的になっています。仕方ないので朝練は補強系にしました。動的な補強が明らかに不足していますから時間を作って実施していかなければいけないと。自分で家でできる補強と出来ないものがありますから、きちんとした練習をしておきたかったので。

午後は引き続き前日と同じような内容にしました。本当なら競技場まで行って120mくらいの距離を走りたいのですが、土曜日に走り込みをしたかったので練習負荷の調整をしなければいけません。まー昨日男子は全く走っていませんから関係ないんじゃないかという気もしていますが。
この1週間で動きがかなりよくなってきています。その要因は合宿で感じた部分の克服にあります。12月中までは基本的なこと、最もベースとなる部分の練習をしてきました。まずは動きの基礎となる部分をきちんと身に付けておく必要があると考えていたからです。合宿で様々なアドバイスを頂き、次の段階への早い移行を必要とする事を感じました。地道に時間をかけて移行していく事も考えていましたが、質の高いトレーニングを積んでいくためには1本1本のスピードを更に上げていくほうが効果が高いと判断しました。問題はそれをどうやってやっていくのかです。何となく思い付きでやっていましたが、様々な道具を使いながら効果がありそうな動きをしてみたら、選手の感覚が変わってきました(笑)。偶然なのか、普段から考えていたから出てきたのかは分かりませんが良いタイミングで練習ができたと思います。

これによりいつも行っているサーキット&ラダー以後の動きの確認までの時間が更に長くなってしまいました(笑)。やりたいことを全てやったらどれだけ時間があっても終わりません(笑)。もっと効率を上げていかなければいけない気がしますがこういうのは苦手です。やりたいことは全部やってしまうタイプですから、減らしていくというのができません。だから自然と練習が増えていく(笑)。選手はそれに耐えて良くやりますが…。

動きを見ていると昨日走らなかった男子のotaniの走りにキレがあります。単純に疲れが抜けたんじゃないかという話もありますが、火曜日の走り以上の走りが出来ています。気持ちの面の充実も影響していると思いますが、「楽に速く」が自然と出来るようになってきています。見ていて久々に「速い」と感じています。この走りが冬休み中の合宿で出来れば本当に面白かったのですが。仕方ないですね(笑)。

選手には基本的に同じ話をして同じ練習をさせています。これで何故差が出るのか?受け取る選手の取り組む姿勢の部分があると思います。もちろん能力的なものも影響しているのかもしれませんが、うちにはずば抜けて運動能力が高い選手はいないと思っています。ごく普通の選手です。私自身が「普通の選手」でしたから、人間本気になって全力でやればある程度の強さにはなると思っています。
何のために、何を身に付けるためにやっているかをしっかりと考えることが出来れば様々な事が見違えるくらいに変わってきます。そこまで本気になることが出来れば全てが上手くかみ合い始めます。otaniが良い例ですね。

私が指導を始めてまだ100mで戦えた事はありません。別に100mが嫌いなわけではなくたまたまかみ合わなかっただけです(笑)。今までは私の指導力自体が足りなかったのも間違いなく影響しています。師事している方からのアドバイス等を元に色々と考えていくうちに少しずつ見えてくるものがありました。短い距離でも戦えるようになりたいと思います。

感じとしてはかなり良いと思います。慢心せずにもっと上を目指して取り組んでいきたいと思います。
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