kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

目標を明確にする

2010-01-01 | 陸上競技
目標設定というのは非常に大切な要素だと思っています。冬期練習に入る前に次のシーズンの目標を設定させますが、あれから約2ヶ月経ったのでもう一度見直しをする必要があるのではないかと感じています。特に年が変わり、気持ちが引き締まっている時にはもう一度冷静に自分の力と目標を冷静に見つめ直してみる必要があります。

今年はただ1つ。インターハイに行って戦うことです。幸い今の女子はある程度の力がありますから、十分に可能性があります。単に「インターハイに行きたい」と言うのは誰でも出来ますが、実際にインターハイに行くと言うのは簡単なことではありません。私自身まだ選手と一緒に全国を経験していませんからどこまでのレベルが必要なのか分からない部分があります。だからこそ冷静に考えていかなければいけないと思います。

目標を明確にすることで自分が何をやらなければいけないのかが見えてきます。漠然とやるのではなく、目標に向かってどのような段階を経てどのレベルの努力が必要かも分かってきます。「インターハイに行く」というアバウトな目標ではどこまでやらなければいけないのかがわかりません。最初に書いたように「インターハイに行きたい」というのが目標だとしてもそのために何をするかを考えていき、自分が進んでやっていかなければいけません。

現在私が勝負をしたいと思っている種目、話を聞けばかなり能力が高い選手が集まっています。中学時代に全国を経験した選手やすでにインターハイを経験している選手がたくさんいます。うちのような実績が全く無い選手はマークをされません。私としてはラッキーですが(笑)。相手を油断させておきたい(笑)。というのは冗談で、だからこそ勝ちたいんですよ。勝負の舞台に立った時に過去の実績や学校の歴史は関係ありません。うちのような無名で指導者も選手も知られていない所が活躍する方が絶対に面白いですからね。

だからこそ細かく目標を設定して自分達がその場面その場面で自分達がやるべきことをしっかりと考えながら、判断をしながらやっていく必要があるのです。新年は恒例の合宿に参加します。県外からも誘いがありましたが、最優先するべき合宿だと思っています。かなりレベルが高いですからね。その中で何をするのか?参加したから強くなるわけではない。目的を持って参加するべきです。それがこの春からのインターハイ路線の戦いを決めていくと考えています。

簡単に言うなら「インターハイに行きたい」で終わるのではなく、インターハイに行くために何をするなのです。近づいてきてから考えていくのでは遅すぎます。準備をしていく全ての事できちんと意味を考えていく必要があるのです。「強くなりたい」というのは簡単ですがそのために自分が何をするのかをしっかりと理解し、行動に移していく必要があります。能力が高くてもここが出来なくてその力を最大限に引き出せない選手はたくさんいます。うちの選手は「ひたむきに努力する」という才能があります。単純な能力があっても引き出せない選手が多い中でかなりの事は出来ていると思います。

目標が詳細に設定できない者は、「やらされている」のか「本気になりきれていない」かのどちらかだと思います。本当にインターハイにいくという気持ちが本物であればそのために何をするべきかを必死に考え、それを行動に移せるはずですから。だから「口で言うのは誰でもできる」と選手には言い続けているのです。それに見合う行動を考え実行できる選手はそれほど多くない。目標を設定するというのは簡単かもしれませんが、その中身は大きな差があると思っています。

新年になり、もう一度目標について考えろと話をしました。その本当の意味をきちんと理解するべきです。設定するだけでは意味がない。その意味を理解してもう一度しっかりと考えてもらいたいですね。気持ちが引き締まっている時間だからこそ本気で考え、途中途中、月毎にどこまでやっていかなければいけないのかを考えるべきです。目標が自分で詳細に設定できる者は必ず強くなれると思います。

勝負の年です。私もしっかりと取り組んで行くために選手の「心」を育てていきたいと思います。まだまだやることはたくさんあります。選手に送るメッセージがどこまで届くのか?全力で取り組んでいきます。
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終わりと始まり

2010-01-01 | 陸上競技
2009年が終わり2010年が始まりました。何か特別な事が起きるわけではありませんが、何となく寂しさと期待が入り雑じった気持ちになります。

2009年は大殺界で良いことは何もないと言われていましたが、特別悪いこともなかった気がします。唯一心残りはインターハイ出場レベルまでチームの力を引き上げられなかった事でしょうか。周りからは無謀だと言われていたと思いますが、それでも「絶対に行く」と信じてやってきました。様々な事がありインターハイを賭けた勝負の舞台に立つ前に壁に跳ね返されてしまいましたが、それまでのプロセスで学ぶものは多かったですね。

それをバネに秋にはある程度のチームができました。これも私が云々と言うのではなく選手自身が意識を高く持ち目標に向けて取り組んできた結果だと思います。秋には中国新人で複数入賞を果たしましたが、まだまだインターハイで戦うチームとの差を感じました。また、うちのようなチームが戦うためには「冷静に熱く」なることが非常に大切で「勝ちたい」だけでは勝てないというのも身を持って痛感しました。指導者としてのスタンスをもっときちんと持っておかなければいけません。
2009年はどちらかというと「学びの年」だったと思います。様々な方から多くの事を学ばせてもらいました。

2010年が始まりました。これも同じように何か特別な事が起きるわけではありませんが、気持ち新たに目標をもう一度見直し設定し直す日だと思っています。2009年に達成できなかった「インターハイ」、ここにチャレンジをします。それ以上でもそれ以下でもなくまずは「インターハイ」です。県内ので戦いだけを考えていたら絶対に前に進めない。もちろん県を通過しなければ上では戦えませんが、そこだけを見ていても何も先には進めません。
「可能性」は誰にでもあります。しかし、それをつかめるものは1種目6人しかいません。中四合宿でほとんどの選手が自己紹介で「インターハイに行きたい」と口にしていたようです。しかし、実際には6人しか行けないのです。そこを理解してどれだけ努力が出来るか。行きたいと口にするだけで行けるほど甘くはありません。私はそこを冷静に見続けていくのが役割だと思っています。

年末の練習終了後、合宿に参加していた男子が「今日の良い感じを明日確認したい」と話してきました。やり過ぎないように指示を出していたのですがあいにく雪が降っていたのでさすがに無理だろうと思っていました。午前中に学校に寄る用事があり行ってみると1人でトレーニングルームで補強をしていました。さすがに走れないですが、こうやって「やってやる」という思いが大切だと思います。こういう気持ちがあればやるべきことが見えてきます。逆にやりすぎないように抑えるのが私の役目だと思います。

選手には元旦にもう一度目標を考えるように話をしました。初心に帰り、自分がやるべきことをしっかりと見直す必要があると考えています。口にするだけではなく、そのために必要な事をひたすら考え実行する。ケアにしても補強にしても、更に勉強にしても同様です。全てはつながっています。何かが出来なければ他の事も出来ません。そこが理解できるかどうかだと思います。

年が変わり、また新しいスタートです。チャンスは目の前にある。それをつかめるかどうか。精一杯もがいてみたいと思っています。カッコ悪くても最後に目標をつかめるように、ひたすらやるしかありません。

今年も前向きにやっていきます。応援してください。
コメント (2)
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