kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

今更ですが…

2009-02-14 | 陸上競技
今まで私の指導の中心は400m系でした。自分がやっていただけにこだわりが強くなっていました。まーそんなことは今更あらためて書かなくても分かってるよって言われると思いますが(笑)。

指導の流れの中心はどうしても「スピードの維持」にありました。今でもそうですが、いかにして中間の動きを保っていくかを考えてきました。大切な要素だと思いますがそこに置く意識が強すぎた感じがあります。もっとしっかりと考えていかなければいけないと思います。

レースの全ての部分をきちんと強化していかなければ、実際のレースでは通用しません。4継ならスタンディングスタートからなのでごまかせる部分があるかもしれませんが、きちんとした形からでの勝負では遅れてしまいます。ある程度は考えているつもりでしたが、実際には不足している部分が大きかったと最近強く感じています。やっぱりバランスを考えて技術的なものを組み立てていかなければいかなければいけません。今更ですが(笑)。

年末から課題を克服するためにバランスを考えてスティックを使っての加速ドリルをやり始めました。これもシーズン中はよくやっていたのですが、冬期に入り勝負をするために更に「中間」という意識が強くなり過ぎていました。視野が狭くなりすぎます…。合同練習で中間やスピード維持に関してはかなり強くなっている感じはありましたが、私の指導に不足している部分についての「差」を強く感じました。反省すべきですね。

今の指導は師事している方からのアドバイス等を中心に選手の動きを見ながら組み立ててきました。それでも「得意分野」を中心に指導していたと思います。今の選手達との関わりの中で選手と一緒に探りながら不足している部分の練習方法についてを考えています。指導者として力不足の部分はかなりあると思いますね。情けないと思われるかもしれませんが、私自身が認めないといけない。足りないなら考えて組み立てるしかない。

選手に育ててもらっている部分があります。良い選手達と出会ってから更に指導について考える事が出来るようになっていくのだと思いますね。指導し始めてまだ5年、きちんとした形での指導はここ数年です。今更ですがこれまで出会って来た選手達には全てを与えてあげることは出来ていなかった…。技術指導の前の段階で「取り組む姿勢」を作る事に精一杯だったと思います。そこが出来なくてかなり苦しみました。本当に指導を止めたいと思っていた時期もあります。今だから言えますが…。

今は意識レベルがかなり高いので細かく言わなくても自分達で取り組みます。私は「どうすれば速くなるのか?」をひたすら考える事ができます。やっと「技術指導」について真剣に向き合う事ができ始めたと思います。私は恵まれている。様々な方々が力を貸して下さり、選手達は強くなろうとする。その中に私がいるのだから他の若い指導者より数倍は恵まれていると思います。心から感謝です。

今は課題を見つけていますから、これまで「中間」について考えていたと同じくらいに様々な要素について考えていきたいと思います。坂を使った練習も私が効果があるだろうと思っているだけで、本当にどこまで理論的に正しいかはわかりません。しかし、選手は私が与えるものを信じてやってくれていますし、感覚が変わっているのも感じてくれています。動きを見ながら意見交換をしていき進めていきたいですね。もっと高めていきたい。

私は残念ながら「一流指導者」だとは思った事はありません。それでも選手は信じてついてきてくれます。大事な時間を預かっているのだからそれを無駄には出来ません。「強くなりたい」と心から願っている選手達の「想い」にきちんと応えていきたい。これは「縁」だと思います。お互いに高め合う関係でありたいですね。

今更ですがもっと勉強したり、考えていかなければいけません。止まる暇はない。更に前に進まなければ…。今日の練習中に強くそう思いました。良い子ばかりです。甘い部分もありますが、それもまだまだ成長していく可能性があるということ。私も選手もこれからが本当の戦いになると思います。冷静に熱くなる。しっかり考えていきたいですね。
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走る以外のトレーニング

2009-02-14 | 陸上競技
今日は予報通り明け方まで雨でしたが、6時過ぎには完全に止んでいました。さすがに雨の影響でグランドは使えないだろうと最初から予定していたので問題なし。脚の痛みを訴える者もいるので全員がきちんと負荷をかけられるように自転車練習にしていました。

学校に着くとやはり少しグランドが緩いので割り切りました。中途半端にグランドを走るよりは別の形できちんと練習したほうが効果が高いですし、刺激を与える事で来週からの練習に生きてくると考えます。いつも通りサーキットをやってからラダーとドリル。ドリルは中間を意識した脚運びと接地ポジションの確認。グランドで出来る事をしっかりやっておきました。

その後すぐに自転車練習に移動。坂道を使った加速段階の練習と組み合わせていきました。技術的な部分としては自転車練習は中間の維持と重なります。しっかりと踏み込む所での意識は中間の接地に近いモノがありますし、前半からハイスピードでこいでいく事でラストかなりの乳酸が蓄積した中での運動ができます。短長は乳酸系のトレーニングとして効果がありますし、短短はハイパワーの練習になります。
加えて坂道を使っての感覚作りも同時並行で実施しました。段々と疲れがたまってくる中でしっかりと体重を乗せる動きを繰り返しました。疲れて来た時こそ身体で覚えることが出来ると思います。

かなり追い込んで学校に戻る時に卒業したマネージャーが来てくれました。正確にいうと週の初めに土曜日に来ると聞いていたので「練習場所は競技場」と伝えていたのですが、雨等の関係で場所を変更していたのを伝えるのをすっかり忘れていました(-.-;)。申し訳ないm(__)m。探して見つけたそうです。差し入れを持ってきてくれました。サポートしてくれる人がいるというのは有り難いことですね。

学校に戻ってからショートスプリントを少し。あくまで走る種目で勝負するわけですからね。もちろんスピードは上がりません(笑)。それも感覚で「動かないな」というのがある中でどう動かしていくかにつながります。これでスピードが出たら自転車練習できちんとした負荷がかかっていないということですからね。最後走って終わるというのが大事だと思います。

さらにウエイト開始。どれだけやるのかって話ですが(笑)。今の選手のすごい所はこれを当たり前だと思ってやることです。マネージャーもこの姿を見て「全員が全力でやっている。すごい。」と評価していました。あまりにも普通過ぎて何とも思わなくなりましたね。それもかなり楽しそうにやります。真剣にやるべき事をやるのですが、雰囲気自体は明るいですね。ピリピリしたムードでなければいけない部分はかなりピリピリしていますが、悲壮感は全くなく取り組みます。よくやります。

結局終わったのは2時過ぎ(笑)。走練習としては少ないですが負荷としてはかなり。骨や筋に負担がかからないように自転車を選びました。油断しないように話をしました。ケアは必ずやらなければいけません。練習だけを大切にするわけではありませんから。

良い練習ができました。
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