kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

満足してしまう怖さ

2009-02-09 | 陸上競技
日誌を見ていて強く感じたことがあるので…。

土曜日の練習中、走り込みの時に「走れない者の分まで走る」という声かけを女子はしていたようです。以前私も選手に「走れない者の想いを背負って走れ」と話したことがあります。しかし、日誌を見ると全体の雰囲気が「走れない者のために走る」という感じになっていたようです。少し違うと思いますね。

苦しくなって弱気になってきた時に「走れない者の辛さ」を感じる事で気持ちを切り替えて走れると思っています。あくまで気持ちを切り替えるためのきっかけでなければいけません。「走れない者のために走る」というのは全く意味が違います。

強くなりたいのは誰なのか?自分自身でなければいけません。全員が「走れない者のために走っている」と考え始めるといつの間にか「故障した者のためにみんなで走っている」という雰囲気になってしまいます。違うはずです。こういう雰囲気になると「みんなで頑張っているんだ」という事に満足してしまいます。雰囲気で練習をしてしまい、本来目指すべきモノを見失ってしまう。雰囲気でやってはいけないのです。

目的が変わってしまったら、毎日の練習ばかりを見てしまい「頑張っている自分達はすごい」という全く違う部分に満足してしまう。意味が分からないかもしれませんが、必ずそういう方向に流れてしまうのだけは確かです。練習は「自分が強くなる」ためにやるものです。誰か他の人のためにやっているわけではない。いつの間にか変わってしまっても気付かないのです。

意識レベルは確実に上がっていますが間違った方向に力を使ってはいけないと思います。前の記事にも書きましたが、「みんなが呼吸が乱れるくらいに追い込んでいる」という雰囲気が大切なわけではないはずです。ここを間違えると練習の意味が無くなってしまいます。特に女子は気をつけないといけない部分だと思いますね。私自身、この雰囲気に流されてしまっていた部分があります。そういう雰囲気でやると「切羽詰まった感」が出て来るのでそれを求めてしまっていたかもしれません。冷静に考えると全く違うんですけどね。

今はやるべき事を見るようにしています。青春ゴッコではいけませんからね。今でもこれまでの取り組みについて熱く話をしていけば「涙」を流す女子が大半だと思います。それだけの事をやっていると思いますから。過呼吸気味になり、他の誰かのために練習を頑張るという雰囲気に酔うからです。頑張っている仲間達やその雰囲気に満足してはいけないのです。「自分の力を高める」事が大切なはずです。見失ってはいけない。

私がその輪に入ってしまうと取り返しのつかないことになります。絶えず少し離れて冷静にみていきます。私自身の大きな課題ですが…。

チームとしてはかなりのレベルまできていて、目指す場所もはっきりしています。もう一度しっかりと目標を確認して、「やらされている」のか「自ら強くなりたい」のかを考えていかなければいけないと思います。

満足するのは早過ぎます。やるべきことは雰囲気ではない。もっと目標を確認するべきです。もっと強くなれる。そのために各自が何を一生懸命に取り組むのか??しっかりと考えてほしいですね。
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雰囲気

2009-02-09 | 陸上競技
狙っていたかのように練習が始まる寸前から雨が降り始めました。競技場で走る予定でしたがあっという間に中止…。土曜日にかなり負荷をかけていて、背筋や股関節周りが筋肉痛と言っていたので走れないくらいがちょうど良かったのかもしれませんが…。

サーキットだけ実施して移動して自転車練習に切り替えました。雨の影響が少ない場所でしっかりと負荷をかけることにしました。身体に痛みがあったとしてもやるべきことは変えられませんからね。
短短は坂を使っての練習にしました。加速段階の動きに課題があるのは分かっていますから、平地で走れない時に意識してやるのも大切だと思います。坂を使って脚運びと重心の移動感覚を繰り返しました。坂なので身体の前にブレーキをかけるように接地してしまいますから、そこにきちんと重心を乗せていく感じをゆっくりと繰り返していきました。
時間をかけてから坂道走を実施。あまり急ではない坂を使って感覚をつかむようにしました。いきなり速く動かすのではなく動きを確認しながら。繰り返す中で少しずつ動きが良くなってきました。終わってからは学校に戻ってショートスプリントを繰り返す。感覚的にはかなり良かったようです。この動きがいつも出来るようにならなければいけません。

短長はかなり負荷をかけました。自転車の負荷は乳酸がかなりたまりますから、スプリント練習と同程度かそれ以上のきつさがあります。この練習の成果かどうかはわかりませんが、1ヶ月このメニューをやり続けたmisatoのスピード持続がかなり高まりました。乳酸が爆発的に蓄積してその状態で動き続けるので精神的にも辛いですが効果は高いと思います。
途中でかなり微妙な感じを受けました。最近練習をすると過呼吸気味になる選手が増えています。そんな雰囲気にならなければ追い込んでいないのではないかという感じがあるのかもしれません。2年生女子には話をしましたが、目指す練習をすることが大切。「私達は頑張って苦しさに耐えています」という雰囲気がすごく嫌でした。「雰囲気で練習をする」というのは目的が違いますから…。きちんとした負荷をかけることができなければいけないのに、「追い込んでいる自分達に満足する」という空気を求めてしまっている気がしました。違うはずです。

私が冷静になる。ここがやはり大切です。このような雰囲気に「良い練習が出来た」と満足していては間違った部分につながっていきます。以前の私ならそのレベルがあった気がします。勘違いですね。そういう意味で私自身成長したかなと思います。練習強度はかなり高いと思います。意識レベルの向上に伴って負荷も上がっています。が、そこが目標ではないことを全員が理解しなければいけません。目指すのはその場の空気に酔うことではありませんからね…。

かなり負荷をかけてグランドで少し走りました。動きの確認程度ですが、走って良かったと思います。自転車の負荷は所詮自転車。何のためにやっているのかを各自に考えさせるためにも走って動きを意識するのは大切でした。さっきまで倒れそうな雰囲気でやっていたのに1度切り替えるように話したら、全く雰囲気が変わります。すごいと思いますね。やるべき事が分かって来ています。

次につながる大切な1日だったと思います。雨のおかげかもしれません…。降らないほうが良いですが(笑)
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