「鎌倉個道」

鎌倉の歴史、草花、食物

「武家の古都ライトアップ」~第51回鎌倉まつり

2009-04-17 18:41:00 | Weblog
■第51回鎌倉まつり「武家の古都ライトアップ」
今年も4月17日(金)~19日(日)に行われる。
三日間のライトアップ初日は霧雨。
暮れなずむ甍の下でまだウグイスか鳴いている。


■長谷寺ライトアップ

長谷寺だけ午後5時から
他の会場は日没から午後8時までである。


 永き日の 我らがための観世音   虚子
日没までの時間の長いのも今頃の次期である。

長谷寺のライトアップの名物に和傘がある。

 芍薬と白い和傘
去年の絵日傘と比べると少し寂しい。

■光則寺ライトアップ


続いて光則寺へ
お堂の中にもライトが届いている。
今年初めての試みは
丹精込めたロウソクを大切に並べる・・・。

聞くとすべてお寺の持ち出しなのだという。
この時代に求められるのは
寺院と行政と観光客のコラボレーションだ。

■大仏殿

続いて高徳院
長谷の大仏 ライトアップ
色白のお顔の御仏に会うようだ。

■文学館ライトアップ

鎌倉まつり協賛の古都鎌倉ライトアップ初日は小糠雨。
最後に訪れたのは鎌倉文学館(旧前田家)
遠くからも光に浮き彫りにされた建物が見える。

足元を照らしてくれる人の数も少ない。
コスト削減の嵐に負けそうな雰囲気だ。
”来年はボランティアに来てください”
観光協会の人の声も心なしか弱々しい。
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葉桜の段葛

2009-04-17 16:52:00 | Weblog

ふと堀口大学の詩を口ずさんでいる。

 夕暮れの時は良い時
 限りなくやさしいひととき

 それは季節にかかはらぬ、
 冬なれば暖炉のかたはら、
 夏なれば大樹の木かげ、
 それはいつも神秘に満ち、
 それはいつも人の心を誘ふ、
 それは人の心が、
 ときに、しばしば、
 静寂を愛することを、
 知つてゐるもののやうに、
 小声にささやき、小声にかたる・・・・・・

 夕ぐれの時はよい時。
 かぎりなくやさしいひと時。

以下略
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上杉謙信を偲ぶ

2009-04-17 13:09:00 | Weblog

鎌倉ガイド協会主催のウォーキング出発点は大船駅西口。
柏尾川にかかる大和橋の袂だ。
暴れ川が育んだ地域には上杉謙信の祖先「長尾」家が住んでいた。

■鷹匠橋を渡る

徳川家康が好んだという鷹狩り。
それに因んだ「鷹匠橋」
一同は横浜市戸塚区長尾に入る。

■長尾台御霊神社

鎌倉権五郎景政の玄孫景弘が長尾二郎と称していた。
その長子・新五為景が村岡から分霊を勧請したという。
田舎の小さな社に様々な歴史が秘められているのだ。

■長尾氏の居館跡~御霊神社の看板

長尾台は戦国史を飾る名将上杉謙信の先祖、長尾氏の発祥の地である。

■長尾砦からの眺望

大船ルミネが見える高台の崖下からは板碑が発掘された。
玉縄城の支城であるだけでなく長尾氏の先祖が居館を構えていた場所だ。
遥か横浜市の広範な場所が見える。

■長尾砦から鎌倉市岡本へ
砦の周囲には農地があり、
猛禽類がいて、土俗信仰の石碑があった。


廃線になったモノレール跡を通り岡本の巨大マンション裏に至る。


■ぶっけり仏

龍寶寺の裏山に
後北条の慰霊碑がある。
地元では「ぶっけり仏」と呼ぶが
ぶっけり石の名前がついているとガイドの説明である。

■諏訪神社

玉縄城の諏訪壇は北条氏勝無血開城の折りに当地に移された。
その際、関谷の御霊神社と合祀されたという。

鳥居には「諏訪・御霊 両太神」と記されている。

■龍寳寺

龍寶寺の山門に到着する。
「氷裂」と呼ばれる参道を進むと曹洞宗・龍寳寺本堂。
境内にある幼稚園児の声が賑やかだ。

■県立フラワーセンター

神奈川県立大船植物園「フラワーセンター」
ここで午前中のコースは終了する。
ツタンカーメンのエンドウ豆、
温室の植物たち、
わけてもヒスイカズラが印象的だ。
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