腰痛で来られた方が、「ギクッときたときは冷やせば良いのか暖めればよいのか」と聞いてこられるときがあります。
「一般的には」なったときは、炎症が起こっているから冷やす、慢性期に入ったら血流をよくするために暖める、と言われています、、、、と説明はします。しかし、これも、他にも説があるんです。「暖める」は冷やすことでもあります。どこかを暖めれば、どこかが冷えてきます。血が移動していきますからね。また、その暖かい場所に血が滞留しちゃう、という人も。逆に「冷やす」は暖めること、でもあります。寒い時期に登校していく学生のほっぺが真っ赤になっていきますよね。冷やされたら、、なんとかせにゃ、と、暖かくなるんです(笑)
それはさておき。炎症だから冷やすのがいいのか。一応、それが常識なんですけれども。
僕は、それはカラダの内側で起こった「ケガ」だと観ています。膝をすりむいた、血が出た、だからといってわざわざ患部を冷やしたり暖めたり、と悩みはしないですよね?でも、そこではちゃんと炎症がおこってますよね?
炎症が起こると、炎のごとく熱くなる、じんじんする、腫れぼったくなる。なので「冷やす」。これは、ラクになります。確かに。でも、ラクになるのと「治る」のとは別。
ケガのように、患部には、必要とするものがあるんです。要らなくなった筋繊維や菌を処理する白血球、患部の修復に必要な血小板、新鮮な酸素、、、。それらを血液にのせて送りこむために、炎症という表現はどうしても起こらざるをえないんです。その患部で起こった炎症を、冷やしてどうする???血行を悪くしてなんのメリットがある?(メリットは「ラクになる」ことだけど。)冷やす、は代謝が落ちます。SFの「冷凍睡眠」はその原理ですよね。代謝を悪くしてどうする?これだけ、代謝を必要とする時に。
冷やさないと、「痛い」けれども、、、そのかわり、冷やすと回復に必要とする材料がなかなか到達しない、、、。「治らなくても、ラクならそれでいいですか?」
じゃあ、どうするか?答えは明確。「なにもしない」。冷やさない、暖めない、常温を保って、、、「カラダの回復過程を邪魔しない(笑)」。
これが、「神が治し、医者が報酬を受け取る」「神が治し、医者が包帯を巻く」てことですよね。
冷やすか暖めるか。という人類の知恵。
勝手にやるから任しといて。という人体の叡智。
この二つ(人類対人体)が闘っているようだと、「カラダの休まるヒマがありません」
追伸 いま、三つのブログを毎日書いています。
実は、ほかにも書きたいことが二つでてきました。そっちも軌道に乗せたいので、これともうひとつの方は、毎日書かなくなるかもしれません。もし、そうなったら、、毎日見に来てくれてる方、ごめんなさい。先に謝っておきますー。