“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

★バイオニュース★デンソー、微細藻類を使ったバイオ燃料をトヨタ車体のラリー車に提供

2015-12-15 12:25:51 |    ★バイオニュース★

 デンソーは、2016年1月に開催されるダカールラリー2016に参戦するトヨタ車体のラリーチームであるチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)に微細藻類(シュードコリシスチス)から抽出したオイルを使ったバイオ燃料を提供する。

 今回、提供するバイオ燃料は、善明製作所(愛知県西尾市)内の敷地(300㎡)にある実験施設で培養したシュードコリシスチスから抽出したオイルを精製したもので、TLCが使用するバイオディーゼル燃料(BDF)に加える。

 デンソーは、2008年4月より、シュードコリシスチスというオイルを産生することができる藻を使ったバイオ燃料を生産する研究に取り組んでいる。

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★科学技術ニュース★東京大学、溶けないもの同士が効率的に反応する現象発見

2015-12-15 12:25:29 |    化学

 東京大学大学院理学系研究科の小林 修教授らの研究グループは、触媒や原料を溶解させるよりも、溶媒量の水を用いて敢えて“溶けない”状態を作り出すことにより、高い触媒活性と高い選択性が得られることを見いだした。

 同研究グループは、単純な銅塩からなる水に溶けないキラル銅触媒を開発し、同触媒と脂溶性の基質を水中で攪拌することで、高い選択性を得る触媒的不斉合成を成功させたもの。

 今回は、「溶けないもの同士が効率的に反応する」という、これまでの溶液反応の基礎において常識を塗り替える発見をしたが、なぜそのような現象が起こるかについては不明であり、今後、詳細な反応機構の解明が必要である。

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●科学技術書<新刊情報>●「マクスウェル方程式から始める 電磁気学」(小宮山・竹川著/裳華房)

2015-12-15 12:25:03 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:マクスウェル方程式から始める 電磁気学
 
著者:小宮山 進・竹川 敦 共著

発行:裳華房

 電磁気学の全体像を見通し良く把握・理解できるように、各論的な話から始めるのではなく、最初の数章でマクスウェル方程式を微分形まで含めて完全な形で示し、その後で、電磁気学の様々な現象をマクスウェル方程式から導出した上で、大学初年級の読者を念頭に懇切丁寧に解説した。力学を運動方程式から学び始めるように、マクスウェル方程式から学び始める同書は、電磁気学を学ぶ上で、まさに理想的ともいえる構成の教科書・参考書となっている。

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