”感動が人を動かし、出会いで人は変わる”だと思う。
私は涙もろい。
ちょっとしたことでもすぐに感動しちゃう。
そして、相手にはお節介かもしれないが何かしてあげなきゃと考えてしまう。
手をさしのべることが相手にとっていいことかどうかは疑問が残る。
何もしない優しさもあるんじゃないかと後から思う。
自分ならできる事も他の人には難しいことがある。
コンサルの仕事は、そんな矛盾との闘いである。
こうしたらいいのにと思いつつ、それは自分ができる事と、思わず抜いた刃も鞘に戻す。
あまり押し付けると仕事がなくなる。
それも困るが、相手にとって必要な部分は主張する。
それでも私を選択してくれたら誠心誠意やるしかない。
今の自分は多くの人との出会いで成り立っている。
今でもお世話になっている大会社の会長には頭が下がる。
来年には80歳になるが発想が斬新でいつも学ばせていただいている。
会う時はいつも緊張する。
まるで面接のように、今年63歳の私が新人のように緊張する。
話し出すといつもの調子に戻り気軽に会話が弾む。
でも、この会長は社内では超がつくワンマンで、だれからも恐れられている。
私にとっては師匠のような人である。
兄貴のような存在もいる。
薬局の社長をしていたころからの付き合いで、私が会社を辞めて落ちぶれていた時も声をかけてくれていた。
もちろん今でも兄貴である。
いろいろな意味で影響を受けている。
ちょっと訳ありで本人が少し落ち込んでいた時にも、私が行くととことん飲んでくれる。
一緒に夢を語りながらこれからの薬局のあり方など話をしたものである。
年間150回ほどのセミナーや研修を行っているが、この話し方は元厚生省の外郭団体の人から教わった。
30数年前の彼は高齢者施設では右に出るものがいない勢いだった。
当時は雑誌などを15稿くらい抱えて超多忙だった。
この人からは多くの人脈をいただいた。
それが今の財産にもなっている。
人との出会いは大切である。
千利休の「一期一会」は奥が深い。
気が付いた時には、変える側になっていることも知らずに。