医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

毎日ブログを書き続けもうすぐ10年になります。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

伝染交渉

2019-07-09 04:54:30 | 薬局

なだれ落ちる。

 

何となく消費税は10月から増税になりそうな気配である。

増税になると薬価にも2%分の上乗せがある。

2%は単純に現薬価に上乗せではない。

先ずは、昨年の9月に行われた薬価調査に基づく実勢価格から適正薬価に修正し、それに消費増税分の2%を上乗せる。

下げて上げてとなる。

 

薬価本体が変わるので価格交渉も必要になる。

もちろん医薬品卸に対する製薬メーカーからの仕切価格も変わる。

当社の得意先でも価格交渉の煩わしさに嫌気がさしている。

下がって上がっての薬価から本体価格を計算して、そこからの値引き交渉となる。

そんな交渉資料などない。

 

さらに、年が明けると4月には通常の薬価改定が待っている。

前回の価格交渉が難航したことが思い出される。

医薬品卸に価格提示を求めても「まだ仕切価格が決まっていません」と逃げ切られてしまった。

気が付くと未妥結減算の期限が迫る。

仕方なく妥結するが、噂では、とある共同交渉の方が有利だと気が付く。

今までの価格交渉に費やした労力と時間は無駄だったのか。

 

18年度の薬局チェーンの妥結率は上期が95.9%だったらしい。

さすがに未妥結減算は避けたようだ。

しかし下期に入ると35.6%(昨年12月末)と仕切り直しに入っている。

そして下期末(19年3月末)には89.6%となったが、上期の水準に戻らなかった。

大手調剤チェーンは規模のメリットを主張できるが、中小薬局の下期の交渉などない。

そんな事に費やす時間もない。

 

そこで登場するのが共同交渉への加盟参加である。

その共同交渉であるが、そのグループへの加盟件数が急増しているらしい。

既にあるグループは4,236件だそうだ。

これは1年前と比べると1,467件の増加になる。

この仕組みは伝染性がある。

ある地域にぽつんと加盟が生じると、その地域の全域へと拡散する傾向がある。

 

さて、この伝染性を医薬品卸はいかに抑える事が出来るのか。

なかなかこの感染性に有効な薬などない。

今はなすすべがない。

指をくわえて耐えるのか。

極めて危険である。

 

厚生労働省にしてみると価格が安くなるので、薬価引き下げには渡りに船かもしれない。

負け惜しみのような噂に、加盟すると「調剤基本料」に影響するなどとささやかれるが、この適用もなかなか単純ではない。

 

このままでは伝染範囲は拡大するばかりだ。

医薬品卸がどんな対応をするのか対岸の火事を見るようだ。

 

今日は先週の金曜日からの出張から東京に戻る。

朝6時10分のバスに乗る。

忙しい、急げ!

 

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