JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

7/8λモビホ改造GP

2016年08月11日 | GPアンテナ、他


 第一電波のSG2000というモービルホイップもあまり日の目を見なかったアンテナです。145MHzシングルバンド。長さ159センチ、重さ400g。7/8λでカタログ利得は5.2dbiあります。3分割して60センチに納まるので、山に何度か持っていきました。自分の場合、現地であらためてSWRを測ってみるのですが、このアンテナは意外に下がらず、共振点もけっこう上にあって、何となく使う気にならなくなってしまいました。里山での使用が多かったこともあり、さほど遠方と交信できたという記憶はありません。

 前回に続き、これをGP化し山岳仕様のアンテナに改造してみることにしました。

1)SWR1.1程度まで追い込みつつ、共振点を145.00近辺に合わせる。
2)ラジアル追加で打ち上げ角を下げる
3)前回同様、銅パイプエレメントに交換し、軽量化をはかる
4)工具不要で、組立て、撤収できるようにする

 3/4λGPの際とほぼ同じですが、違うのはSG2000のノンラジアル構造が「壊れていない」という点です。ノンラジアルアンテナにラジアルを付ける、はたしていかに。



 ラジアルは3/4λGPのものをそのまま使うこととします。長さ48.5センチ(端子部分含まず)。これを1本取り付けてみたところ、造作なくSWRベタ落ちとなりました。あくまでベランダでの測定なので、位置によっても結構変わるのですが、標準では1.1〜1.3あたりを広帯域に推移するのに対し、ラジアル付きでは、先鋭なグラフに変貌します。自分の場合、広帯域は不要、ラジアルは付けるに越したことはないようです。



標準仕様

ラジアル追加、エレメント変更後


 ただ、第一電波のSGシリーズのほとんどがアレスター方式を採用しているのに対し、このアンテナはエレメントを芯線につなぐ通常のタイプです。したがって、ラジアルがそのままアースとして作用します。アレスター方式の場合は、エレメントがアース側に直結しているので、作用が異なるかと思われます。


トップエレメント部


 さて、共振点は相変わらず上にあるため、トップエレメントを8.5センチ追加。こんなに延長したら共振点が大きく変わってしまうのでは?と思われるかもしれませんが、そうでもないのです。これでも若干上。145.200~360あたりを使うことが多いので、良しとします。結果、給電部を含む全長は167.5センチ。長いので4分割としました。仕舞込み寸法50センチ、ザック収納可。重さはラジアルなしで330g、ラジアル含めると380g、あまり変わりませんが、心持ち軽量化になったかな、といったところです。



 
 ベランダにて、ラジアルなしの状態とラジアルを付けた状態で受信比較をしたところ、ラジアルを付けた方がS1上がり、信号も安定するようです。次回の山運用で使ってみます。



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