JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

飯坂温泉の今 2015

2015年01月02日 | 特小・DCR運用


 毎年お世話になってきた宿がついに年末年始の営業をやめ、今年は初めての宿に泊まることとなりました。かつて東北一の賑わいを誇った巨大温泉街も震災と原発事故が拍車をかけ、年々寂しさを増していくようです。

 今回お世話になったのは、昭和初期創業の家族経営の小さな宿で、摺上川に面しています。しかし、高度経済成長期に目の前に別の宿が建ち、その宿も数年前に夜逃げ同然で建物を放置し、そのまま廃屋となってしまったとのことでした。道路沿いの一部は震災復興事業として解体されましたが、川に面した部分が残ってしまい、景観を損ねています。

 こんなことが飯坂では、あちらこちらに見られます。宿の主人にお聞きしたところ、大きな旅館やホテル程、苦戦を強いられ、大型の建物なので廃墟も目立つのだそうで、うちは家族経営なので何とか持ちこたえているけれど、それも自分が元気な内です、と話していました。なるほど廃墟の多くは鉄筋コンクリート造りで、窓のサッシが外れていたり、さび付いていたり、ツタが絡まったり。屋内をのぞいたことはありませんが、推して知るべし。中には風光明媚な高級旅館だったのでは?と想像させるような朽ちた木造の建物も散見されます。かつての繁栄の証しでもある数多くの廃墟群。なんとも物悲しい限りではありますが、これがこの温泉街に独特の雰囲気を醸し出しているのもたしかです。急ごしらえの観光地にはない魔力のようなものがあって、何度でも訪ねてみたくなります。


新十綱橋より

階段を下りると、そこにも廃墟

温泉街 波来湯付近


 さて、寒気の南下により両日とも雪。野外での無線運用はほとんどできませんでした。DCRにて愛宕山公園から運用を試みたものの、みるみる白くなる状況で、2局さんにお相手いただき、あえなく撤収。夜は、宿の室内からおかざきKG295局さんにロングでお付き合いいただきました。感謝。無線運用的にはこの宿も悪くないかな、との印象。新年早々、交信いただきました各局様、ありがとうございました。


宿にて


<DCR>
愛宕山公園にて
 おかざきKG295局 福島市固定 5/5
 フクシマJO502局 福島市固定 5/5

宿室内にて
 おかざきKG295局 福島市固定 5/5
 フクシマFC349局 伊達市移動 5/5


コメント (2)
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