JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

大森山 角田市

2010年02月01日 | 里山 移動運用
 深山(山元町)から南に続く尾根には、いくつかのピークがあるのですが、長いこと藪山とばかり思っていました。近年、地元の山岳クラブが道を切り拓いたようです。

 その中で大森山は、見晴らしも比較的優れるとの情報を得て、初めて登ってみました。標高は315m、角田市の最高峰です。

 今回は馬船峠から入山。未踏の疣石山(いぼいしやま)山頂を越えて、大森山まで縦走してみることにしました。常磐線山下駅からタクシーにて馬船峠入口下車。峠から「疣石山へ」の黄色い標識を確認して、登山開始。道は細々と続き、一部薮っぽい個所があります。30分程で、疣石山山頂に到着しました。落ち葉に埋もれるように明治26年設置の古い三角点が現存しておりました。樹間より太平洋が望める程度で、眺望はさほど良くはありませんが、落ち着いた雰囲気の山頂です。




疣石山の山頂


明治時代の三角点

 ここでのQRVは次回の楽しみとして、先を急ぐことにしました。雑木林と植林の入り交じった斜面をぐんぐん下山したところ、急な崖の行き止まりになってしまいました。どうも高瀬峠への道を見過ごしてしまったようです。注意しながら引き返したところ、程なく分岐道を見つけることができました(赤布あり)。ここ以外にも、踏跡が不明瞭で迷いやすいところが数カ所あります。里山といえども侮れませんね。


 無事、高瀬峠に下山。ここからいよいよ大森山への登り返しになります。途中、昨年の山火事の跡が生々しく残っている個所がありましたが、ほとんど薮もなく、気持ちのよい尾根道です。高瀬峠から30分程で大森山に到着しました。



 山頂の標識には「大森山」の他に「影倉山」の山名が並んでいました。山元町側では影倉山と呼ばれているそうです。東に山元町の集落や太平洋がよく見えます。西も切り開かれ、蔵王方向が一望、のはずですが、霞んで見えません。疣石山同様、こちらもまばらな雑木林に囲まれた落ち着ける山頂です。


大森山山頂




 今日は、Xと知人の3人登山です。ちょうど昼時、二人はさっそく弁当を広げていますが、こちらはいそいそと無線の準備を始めました。あまり時間は取れないと思い、モービルホイップ(コメットSBB7)のみの持参です。設置してみると、三脚とのバランスが良いですね。あらためて見直しました。

 リグはいつものアルインコDJ-S17、145MHz、4W(エネループ)。福島との県境近くということもあり、伊達市、相馬市、川俣町など各局、宮城県内各局に応答いただきました。川俣局は、口太山(標高874m)山頂よりハンディ機とのこと。相手局のパワーは未確認ですが、59-52で交信できました。いつも山岳移動で交信いただいている局です。口太山は、10年程前、2度登ったことがあり、今度は無線を目的に登ってみたいと思っている山の一つです。貴重な情報をいただくことができました。


 この日は、風もなく気温が10度と穏やかで、陽だまりハイキングという言葉がぴったりの陽気でした。のんびりしたかったのですが、1時間ほどで切り上げ、駅までの長い道程を歩き始めました。





コメント
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