JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

24KGを山移動で使ってみる

2009年01月23日 | 移動用市販アンテナ
 我が家のベランダではその性能が発揮されなかったコメットのモービルホイップ24KGですが、このまま押し入れで眠らせるのも癪なので、試しに山移動で使ってみることにしました。

 2.06m、重さ520グラムとモービルホイップとしては最大級で、しかもノンラジアルではなくアースが必要という、とても扱いにくいアンテナです。5/8λ2段で利得が6.0dbiあります(144MHz)。性能が実感できれば本格的に使ってみることを考えて、今回は、とりあえずの試験運用です。

 まず、アースですが、そのままの状態では、SWRが2.0前後とやはり高めに出ます。そこで、AC電線50センチ3本をMJコネクターにすっぽり入る丸端子にハンダ付けして、取付けてみたところ、SWRは1.2以下に下がりました。ダラリとぶら下がっているだけなので見栄えは良くありませんが、今回はこれで良しとします。

 長さが2.06mありますので、これは4分割にしても60センチ強で、デイパックからはみ出してしまいました(7分割してもっと小さくできますが、組立てと調整が面倒)。当局の場合、デイパックにすっぽり入るよう、仕舞い込み寸法が50センチ以内を信条としていますので、意に反するのですが、これも今回は良しとします。

 重さも520グラムもあります。いつものカメラ三脚の目玉クリップで留めてみましたが、センターヘビーのアンテナでもあり、クリップの強度から言っても、限界ぎりぎりという感じです。これも短時間の運用と割り切り、今回は良しとしましたが、カメラ三脚で固定するには、別の装置を考える必要がありそうです。そもそもこのアンテナを、ハンディ機で使うこと自体、想定外なわけですが・・・。

 以上のような課題を検証した上で、先日、中ノ森山で運用してみました。山頂には10センチほどの積雪があり雪で三脚を固定。風が強かったのですが、アンテナ自体はさほど揺れることもなく、目玉クリップでなんとか支えることができました。泉区の局がCQを出していましたので、さっそく応答。パワーを0.8Wに抑えての交信でしたが、59のレポートをいただき、ハンディ機とは思えない、強力に入っているとのことでした。0.8Wのまま、県内数局と交信、FBなレポートをいただきました。県外局との交信はなりませんでしたが、送受信共まずまずといったところです。

 固定の仕方やラジアルを工夫すれば、山に持ち運べる「簡易GP」的な使い方ができるかと思います。ただ、当局の現状システムでは多少無理があり、手軽に設営、撤収という点でも難があります。それらを見直してまで使うメリットがあるか、というと、やはり「扱いにくいアンテナ」ということになりそうです。

 ちなみに、ケーブルを使わずに、24KGを変換コネクターでハンディ機に直結すると、SWRは1.0でベタ落ちになります。ハンディ機側に組み込まれたラジアルがうまく機能しているのだと思います。この状態で、ハンディ機ごと三脚に固定して、マイクスピーカーを使って運用するのが性能的にも設置という点でも最も効率が良いのかもしれません。別途ラジアルは不要です。ハンディ機に重量負担がかからない固定の仕方であれば、この方法も有りかな、と考えています。
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