JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

ラジオ少年の大型フェライトコア

2012年10月06日 | コイル作り


 久しぶりにラジオ少年通販のホームページをのぞいてみたところ、「巨大フェライトコア」なるものが登場していました。直径10cm、長さ40cm。まさに横綱級。直径10cmのトロイダルコアを12個集積し、バーアンテナ用コアにしたものだそうで、重さは約10kgとか。これを使ったゲルマラジオの製作例も紹介されています。価格は21000円。この巨大さからすれば格安と言えるかもしれません。でもこれ、もし購入したら、確実に持て余しますね。直径10cmはよいとして、長さが半分程度であれば、何とか使えるかも?

 
 同じラジオ少年で、もう一つ「極太フェライトコア」というものが販売されています。数か月前に買ってそのまま放置していたのですが、久しぶりにゲルマラジオ用バーアンテナを作ってみることにしました。

 極太フェライトコアの仕様は
 ・直径3.5cm、長さ20cm、重さ1kg


長さ6cmの一般的なバーアンテナとの比較


 たしかに極太で、手に持つとずっしりきます。端の方が少し欠けていて、品質が良いとは言えません。もろそうなコアです。これに直径0.8mmのウレタン線を25回巻きとしました。インダクタンスは168μH。我が家の環境ではこれで良いのです。

 
 さっそくゲルマラジオにつないでみると、891KHzのNHK仙台第一がまずまずの音量で聞こえました。もちろん外部アンテナなしです。NHK仙台第二は耳を澄ませば聞き取れる程度。東北放送は受信できませんでした。


無電源、外部アンテナなしでマグネチックイヤフォンを鳴らしてくれました



 以下、これまで作ったバーアンテナとの比較。


<コア16本を束ねたバーアンテナ>
・直径約4cm 長さ18cm   リッツ線(0.1mm×40本)50回巻き 中間タップあり
・さすがにこちらの方がよく聞こえます。しかしNHK仙台第一の聞こえ方はほぼ互角でした。NHK仙台第二が少し弱い程度。

<コア4本を束ねたバーアンテナ>
・1辺2cm、長さ16cm  リッツ線(0.1mm×40本)35回巻き 178μH
・今回の極太バーアンテナに比べると音量はかなり低下。でも、外部アンテナなしでNHK仙台第一は十分了解できる。第二は受信できず。





 さて、この3本を合わせたらどうなるのか?遊び心で試してみました。コア4本のバーアンテナをゲルマラジオに接続し、その両脇に二つの極太バーアンテナを置いただけ。コイルの作用はありませんので、コアとしての働きのみです。長さは3つ合わせて54cm。



 コアを置くと周波数が動いてしまいます。慎重にバリコンを回してみると・・・。NHK仙台第一がすごい音量で聞こえてきました。これまでとは格段に違うレベル。ボリューム調整がほしいくらい。NHK仙台第二も十分な音量。東北放送も何とか聞き取れます。3本の内、ラジオに接続するコイルを変えても、また、左右並べ方を変えても、音量の変化は感じられません。コイルの違いなどわずかで、圧倒的影響力を持つのはコアの方、ということでしょうか?フェライトコアの威力は絶大ですね。 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2ICラジオ Wコイル | トップ | DSPラジオモジュール »

コメントを投稿

コイル作り」カテゴリの最新記事