JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

南面白山から猿鼻山・小東峠、山寺へ 10/18

2020年10月19日 | 奥山 移動運用
 快晴無風。絶好の秋山日和。面白山高原駅から登り始め、二つのピークを経て山寺駅へ、少し長丁場のルートを歩いてみました。

 
 仙山線始発に乗り面白山高原駅に着くと、いつもは閑散としている駅前が山形側から車で来られたらしい登山者で賑わっていました。多くは北面白山に向うようです。南面白山へは自分を含め数名。皆さん健脚とみえ、あっという間に追い抜かれてしまいました。旧スキー場を過ぎると平坦なブナの美林地帯。ここから一気に高度を稼ぎ、今度はブナ二次林が現れます。細めのブナが密生し、紅葉もまずまずといったところでした。二口山塊の何に魅かれるのか言えば、この見事なブナの林なのかもしれません。




 駅から90分ほどで南面白山。先行者はすでに先に進んだのか、だれもいない山頂。遠く朝日連峰が雲海に浮かんでいました。目の前には大東岳、そしてこれから向かう猿鼻山、さらに北蔵王の山々。






猿鼻山


小東岳


 いったん高度150mを下り鞍部へ。眺めの良い斜面からは先日登った小東岳が形よく見えていました。刈払いのされない笹薮を登り返し、猿鼻山到着。山頂手前は6月に登った時以上に笹が伸びてうるさく、朝露もあってだいぶ濡れてしまいました。標高1216m。地図に山名表記もなく山頂標識もない、そんな山ですが、見晴らしの良いなだらかな頂を持つ自分的には名山の一つに数えたいくらいの山です。駅から2時間20分。ここで休憩を兼ね無線運用としました。


猿鼻山の登り返しから南面白山を振り返る


猿鼻山山頂にて






 登山ストックに延長ポールを差し込み、クリップベースで最軽量アンテナRH660Sを設置。ID-51のGPSでは標高1218mを表示していました。誤差2m。145MHzをワッチするとけっこう賑わっていました。空きを見つけてCQを出し約40分運用。山形、宮城、福島各局に交信いただきました。山岳では福島県いわき市の屹兎屋山(きっとやさん)移動局。パワー2Wとのことでしたが安定した信号でした。距離126km。屹兎屋山は阿武隈山地南端に位置し、仙台からは遠いです。近くに二ツ箭山もあり、どこかに一泊していつか登ってみたい山です。


 山頂を後に高度100mほどをいったん下り、小東岳分岐への登り返し。痩せ尾根となり、まもなく小東岳分岐に到着。前回登った山王岳が目の前に見えてきました。振り返ると越えてきた猿鼻山が大きく、意外な存在感を醸していました。小東岳はすぐそこですが、今回はパスし、小東峠へ。


大東岳(痩せ尾根より)


糸岳(奥) 山王岳(手前)


小東分岐と小東岳





 ここからは長いトラバースの続く勝手知る道です。今日も熊に遭遇するのでは?と不安を抱えながら、ストックで笹をたたき、音を立てながら進みました。前回、熊と遭遇した箇所にも立ち寄ってみたところ、樹木には爪痕らしきものが残っていました。所部への分岐点から仙丈ヶ岩・奥山寺キャンプ場跡側へ下山。馬形集落を経て午後2時前、山寺駅着。

 地味な二口山塊にあって展望のよい尾根歩きが楽しめる行程でした。機会をみてまた歩いてみます。


<登山ストック>
 登山ストックを携行しました。ノルディックスタイルで2本持つ方をよく見かけますが、自分は1本(T型グリップ 189g)のみです。本来の杖としての使い方以外に、笹薮をかき分けたり、朝露を払ったり、熊に聞こえるように音を立てたり、はたまたアンテナポールになったりと重宝な装備とあらためて認識しました。








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