姥ヶ岳下山後、一泊して周辺の山村を歩いてきました。QTHはいづれも山形県西村山郡。
はじめに向かったのは大江町左沢(あてらざわ)。通称「日本一公園」と呼ばれている楯山公園があります。日本一かどうかは別として、ここからの眺めはすばらしいです。眼下に最上川がU字型に蛇行する姿は、いつまで見ていても見飽きることがありません。ずっと眺めていたくなる風景です。遠くには雪を冠した大朝日岳も一望です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/b1/d58f77394c54435b97d482028860bff5.jpg)
ベンチに腰掛け、DJ-S17にロッドアンテナRH-770を装着してワッチしてみました。すばらしい風景を眺めると、無線も試したくなる、困った性分です。ワッチしてみると、ローカル局の会話が聞こえるのみでした。4~5歳くらいの女の子が近寄ってきて「それ何?」と興味津々。「遠くの人と話ができるんだよ。ほら・・・・」「◯△・・・▽◯・・」「???」子どもに聞かせるような交信でもありませんでした。ここは、無線はやめておいた方がよさそうです。
続いて向かったのは、隣の朝日町にある一本松公園。朝日町の中心地、宮宿集落に入る手前を右折、最上川にかかる橋を渡って、小高い山を登り詰めた終点が小さな展望公園となっており、眼下に椹平(くぬぎだいら)の棚田が広がっています。棚田百選にも選ばれたそうで、ここも先ほどの楯山公園に劣らぬ美景です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/54/6e98e2b6a1b54907a06d9e6dcd63f5d8.jpg)
何年にもわたって山を切り開いて作った棚田。最上川に箱庭のように寄り添う宮宿の集落。遠くには大朝日の秀峰。まさに絶景ですね。ヒメサユリの保存にも取り組んでおり、初夏には可憐な花を咲かせるそうです。
観光化されているという雰囲気はなく、着いたときも同行者と二人きりで、他は誰もいないのです。思わず、三脚を取り出し、HB9CVを設置してしまいました。標高は数百メートル、周りを山に囲まれた盆地の小高い丘なので、期待はしなかったのですが、CQを出したところ、白鷹町モービル局に拾っていただきました。山寺観光の帰りとのことで、近くの名所のことなど情報交換いただき、しばしの間、絶景を眺めながら交信を楽しむことができました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/29/ac5d2799250623657da40ef62e82fd1f.jpg)
翌日は、宮宿にある豊龍神社の例祭がありました。十メートル以上もあろうかという巨大神楽が町内を練り歩く見事なものでした。地元の方の話では、この神楽に子どもの頭を噛んでもらうと、丈夫な子に育つということですが、近年、子どもそのものが少なくなってしまったと嘆いておりました。こういうお祭りには写真愛好家が目障りなほど大勢繰り出してくることが常ですが、ここはなぜか、まったく見かけません。そのためでもないのでしょうが、熱気の中にもどこか寂しさが感じられるのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/75/2448b1f38c56e8ace22b46611fd09c59.jpg)
豊龍神社例祭
この他、宮宿集落近くには、館山という小高い丘もあり、こちらにはテレビ中継アンテナがあって、ここからの眺めもすばらしく、QRVも可能です。また、朝日自然観という場所には、世界に例のない「空気神社」があります。空気がご神体なのだそうで、ブナ林の中にこつ然と異彩を放っておりました。この辺りは標高も高く、実際、移動運用をおこなう局もおられるようです(何度か仙台から交信したことがあります)。
観光地とは無縁な、今回の「普通の田舎歩き」はいろいろと発見が多く、楽しいものでした。静かな隠れた「名所」を探訪しながら、眺望の良い場所でもあれば、簡素なアンテナを立てて、のんびり無線を始める、そんな運用スタイルも悪くないな、と思ったりもします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f4/3b0a76ea2b9af706e504cc0066935b44.jpg)
朝日自然観付近 白倉集落
はじめに向かったのは大江町左沢(あてらざわ)。通称「日本一公園」と呼ばれている楯山公園があります。日本一かどうかは別として、ここからの眺めはすばらしいです。眼下に最上川がU字型に蛇行する姿は、いつまで見ていても見飽きることがありません。ずっと眺めていたくなる風景です。遠くには雪を冠した大朝日岳も一望です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/b1/d58f77394c54435b97d482028860bff5.jpg)
ベンチに腰掛け、DJ-S17にロッドアンテナRH-770を装着してワッチしてみました。すばらしい風景を眺めると、無線も試したくなる、困った性分です。ワッチしてみると、ローカル局の会話が聞こえるのみでした。4~5歳くらいの女の子が近寄ってきて「それ何?」と興味津々。「遠くの人と話ができるんだよ。ほら・・・・」「◯△・・・▽◯・・」「???」子どもに聞かせるような交信でもありませんでした。ここは、無線はやめておいた方がよさそうです。
続いて向かったのは、隣の朝日町にある一本松公園。朝日町の中心地、宮宿集落に入る手前を右折、最上川にかかる橋を渡って、小高い山を登り詰めた終点が小さな展望公園となっており、眼下に椹平(くぬぎだいら)の棚田が広がっています。棚田百選にも選ばれたそうで、ここも先ほどの楯山公園に劣らぬ美景です。
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何年にもわたって山を切り開いて作った棚田。最上川に箱庭のように寄り添う宮宿の集落。遠くには大朝日の秀峰。まさに絶景ですね。ヒメサユリの保存にも取り組んでおり、初夏には可憐な花を咲かせるそうです。
観光化されているという雰囲気はなく、着いたときも同行者と二人きりで、他は誰もいないのです。思わず、三脚を取り出し、HB9CVを設置してしまいました。標高は数百メートル、周りを山に囲まれた盆地の小高い丘なので、期待はしなかったのですが、CQを出したところ、白鷹町モービル局に拾っていただきました。山寺観光の帰りとのことで、近くの名所のことなど情報交換いただき、しばしの間、絶景を眺めながら交信を楽しむことができました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/29/ac5d2799250623657da40ef62e82fd1f.jpg)
翌日は、宮宿にある豊龍神社の例祭がありました。十メートル以上もあろうかという巨大神楽が町内を練り歩く見事なものでした。地元の方の話では、この神楽に子どもの頭を噛んでもらうと、丈夫な子に育つということですが、近年、子どもそのものが少なくなってしまったと嘆いておりました。こういうお祭りには写真愛好家が目障りなほど大勢繰り出してくることが常ですが、ここはなぜか、まったく見かけません。そのためでもないのでしょうが、熱気の中にもどこか寂しさが感じられるのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/75/2448b1f38c56e8ace22b46611fd09c59.jpg)
豊龍神社例祭
この他、宮宿集落近くには、館山という小高い丘もあり、こちらにはテレビ中継アンテナがあって、ここからの眺めもすばらしく、QRVも可能です。また、朝日自然観という場所には、世界に例のない「空気神社」があります。空気がご神体なのだそうで、ブナ林の中にこつ然と異彩を放っておりました。この辺りは標高も高く、実際、移動運用をおこなう局もおられるようです(何度か仙台から交信したことがあります)。
観光地とは無縁な、今回の「普通の田舎歩き」はいろいろと発見が多く、楽しいものでした。静かな隠れた「名所」を探訪しながら、眺望の良い場所でもあれば、簡素なアンテナを立てて、のんびり無線を始める、そんな運用スタイルも悪くないな、と思ったりもします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f4/3b0a76ea2b9af706e504cc0066935b44.jpg)
朝日自然観付近 白倉集落
日本一公園の景色、見覚えがあります!!
10年くらい前の秋に訪ねました。
実は私はその写真に写っている橋の近くで生まれたそうです。すぐに東京に来てしまっているので記憶が無いのですが、生まれた土地を尋ねたのが10年くらい前でした。その時にこの公園行きました。トイレのところまで車で乗り入れちゃいました。
桜の季節なんですね。
また訪ねてみたいなぁと思いました。
無線の方もポツポツやっていますのでいつか交信できましたらよろしくお願いいたします。
左沢のあたりは車で何度か訪ねたことがあって、最上川沿いということはわかっていたのですが、公園に登ってみたら、いきなりこの景色が目に飛び込んできました。
ご存知かと思いますが、左沢はかつて舟運で栄えた町だそうで、手前に写っているアーチ型の橋のあたりには当時を忍ばせる蔵も残っていました。jo1kvs様のコメントを読んで、ますます印象深くなりました。
太陽黒点も増えてきているようですね。いつか交信できることを楽しみにしております。