JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

省エネラジオ続編2

2012年09月02日 | ラジオ工作


 エネループ1本で聴く省エネラジオ。その後、さらに改良を加えてみました。

 まずは、実用的なレベルでスピーカーを鳴らすことに再挑戦。スピーカーは大きめのものを秋月電子より調達。仕様は、
・インピーダンス:8Ω
・定格入力:10W
・再生帯域:フルレンジ
・口径:約8cm
・重量:280g
・1個 300円



 説明によると「小さいながらも強力な磁気回路と余裕のあるダンパーで10Wまでの入力ができる」とのこと。厚みが4cmもあり、背後に強力なリング磁石が露出しています。これなら音割れの問題は解消されるのでは?

 このキットの出力インピーダンスは不明ですが、もともとスピーカーを鳴らす仕様でないことを考えると24~32Ωでは?ということで、今回はトランスST-32(1.2K:8Ω)を追加。これで音量も大きくなるはずです。





 ミノムシクリップで配線し、実験。聞こえてきた音は・・・? まず、音量は初めに取り付けた超小型スピーカーの数倍、1~2メートル離れていても、十分聞き取れます。音質は、低音が加わって厚みがグッと増した感じがします。音割れもなし。スピーカーというのは裸のままだとカサカサした高音が気になるのですが、なかなかのものです。ちなみにトランスを外して、直接接続してみると、音量は数分の一に低下。やはりインピーダンス整合は大事ですね。


 さて、さっそくこのスピーカーを木台に取り付けようと思ったのですが、その前に、秋月電子より同時購入したマグネチックイヤフォンを試してみることにしました。「デジタル対応ステレオイヤフォン EP-27」という商品です。台湾?音元電気製(日本メーカーOEM)。インピーダンス24Ω。500円。



 聴いてみると・・・。これがすごいのです!低音に奥行きがあり、嫌な高音はまったくなし。それでいて、音声も聞きやすく、ラジオの中にスーッと吸い込まれていくような心地よさがあります。

 以前から両耳ステレオイヤフォンでAMモノラル放送を聴くということにこだわっているのですが、これまでの100円ショップイヤフォンとは比べ物になりません。


ステレオ用イヤフォンジャック(秋月電子)


 そこでふと、こんなに良い音で聴くことができるのであれば、もっといろいろなイヤフォンを試してみたいという欲求にかられ、方針転換。スピーカーの方は取りやめにして、とりあえず、ステレオイヤフォン用のジャックを追加することにしました。これで、簡単に聞き比べできるようになるかと。1000円弱のキットですが、けっこう楽しめます。




 それにしても、AM放送というのは、いつのまにかこんなに良い音になっていたんですね。市販ラジオのイヤフォンジャックにステレオイヤフォンを差し込んでも、片耳しか聞こえてきません。モノラル放送なので、端子もモノラル用なわけです。でも、ステレオ用端子に変更して、両耳で聴くAM放送は、モノラルが両方から聞こえくるだけなのに、別世界です。ステレオイヤフォンの音作りが格段に進歩しているということなのかもしれません。

コメント
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